しき‐たえ【敷妙/敷栲】
1 寝床に敷く布。「夏の夜は逢ふ名のみして—の塵払ふまに明けぞしにける」〈後撰・夏〉 2 枕をいう女性語。
しきたえ‐の【敷妙の】
[枕]「敷妙」に関するもの、「床(とこ)」「枕」「衣」「袖(そで)」「袂(たもと)」「黒髪」「家」などにかかる。「...
しき‐たく【色沢】
いろつや。しょくたく。
しき‐たく【雌器托】
⇒雌器床
しき‐た・つ【敷き立つ】
[動タ下二]いかめしく、しっかり立てる。「宮柱下つ磐根(いはね)に—・ててつゆも曇らぬ日の御影かな」〈新古今・神祇〉
し‐きたり【仕来り/為来り】
《動詞「しき(仕来)たる」の連用形から》昔からの習慣。ならわし。慣例。「—を守る」「—に縛られる」
し‐きた・る【仕来る/為来る】
[動ラ五(四)]昔から引き続き行ってきている。慣例としてきている。「この長い行商の旅は、ずっと以前から—・ったこと...
しき‐だい【式台/敷台】
1 玄関先に設けた板敷きの部分。 2 武家屋敷で、表座敷に接続し、家来の控える部屋。 3 (敷台)近世の和船で、船...
しきだい‐のう【色代納】
中世、租税を米で納める代わりに麦・大豆・塩・綿布・絹布などで代納すること。雑納。
しき‐だたみ【敷(き)畳】
座敷に敷く畳。たたみ。
しきだ‐としはる【敷田年治】
[1817〜1902]幕末・明治期の国学者。豊前(ぶぜん)の人。号、百園。帆足万里(ほあしばんり)に師事。著「音韻...
シキダン‐ちねつちたい【シキダン地熱地帯】
《Kawah Sikidang》インドネシア、ジャワ島中部のディエン高原にある地熱地帯。熱泥や噴泉が湧き、白煙を上...
しき‐ち【敷地】
建物や道路・河川などに使う一定区域の土地。「施設の—」「—面積」
しき‐ちょう【四季帳】
律令制で、課役の賦課、および官人・僧侶になった者の課役の免除を調査し、記録した帳簿。
しき‐ちょう【色調】
色の濃淡・明暗・強弱などのぐあい。色合い。「落ち着いた—の服」
しき‐ちょう【色聴】
音の刺激に対して色覚を伴う現象。共感覚の一。
しきっ‐て【頻って】
[副]しきりに。頻繁に。「当座は—帰りたがった娘が」〈紅葉・金色夜叉〉
しきつ‐の‐うら【敷津の浦】
古代の難波(なにわ)から住吉にかけての海岸。現在、大阪市浪速(なにわ)区に敷津の町名が残る。[歌枕]「住吉の—のな...
しき‐つ・める【敷(き)詰める】
[動マ下一][文]しきつ・む[マ下二] 1 すきまのないように敷く。「玉砂利を—・めた道」 2 敷いて、押さえつけ...
しきて【敷手】
雅楽。高麗楽(こまがく)。高麗壱越(いちこつ)調の中曲。舞は四人舞。渤海(ぼっかい)の貢ぎ船を歓迎して作ったという...
しきてい‐さんば【式亭三馬】
[1776〜1822]江戸後期の草双紙・洒落本・滑稽本作者。江戸の人。本名、菊地久徳。本屋に奉公し、のち薬屋を営ん...
しき‐てん【式典】
祝賀・記念などを一定の形式に従って行う行事。式。儀式。「記念—」
しき‐てん【色天】
⇒色界(しきかい)
しき‐でん【職田】
律令制で、中央の大納言以上および国司・郡司・大宰府官人などの地方官に官職に応じて支給された田。大宝令では在外諸司の...
しき‐とう【指揮刀】
軍隊で、将校などの指揮官が訓練または儀式の指揮に用いる刀。
しきとうせい‐サーバー【指揮統制サーバー】
⇒C&Cサーバー
しき‐ど【色度】
《chromaticity》明度を除いた光の色、色相と彩度を数量的に表示したもの。
しき‐どう【色道】
色恋に関する方面のこと。いろのみち。
しきどうおおかがみ【色道大鏡】
江戸時代の評判記。18巻。藤本箕山(ふじもときざん)著。延宝6年(1678)16巻が成立、貞享5年(1688)以降...
しき‐どく【色読】
1 書を読んで、文字に表された意味だけを解すること。⇔体読。 2 日蓮宗で、法華経を正しく読み取って実践すること。
しき‐ない【鋪内】
鉱山の坑道の内部。坑内。
しき‐ない【式内】
「式内の社(やしろ)」の略。⇔式外(しきげ)。
し‐きない【四畿内】
都に近い4か国。大和(やまと)・山城・摂津・河内(かわち)をいう。奈良時代に河内から和泉(いずみ)を分置し、五畿内...
しきない‐しゃ【式内社】
延喜式の神名帳に記載されている神社。神祇(じんぎ)官の奉幣を受ける官幣社と国司の奉幣を受ける国幣社の別がある。式内...
しきない‐の‐やしろ【式内の社】
「式内社(しきないしゃ)」に同じ。
しきな‐えん【識名園】
沖縄県那覇市にある、中国皇帝からの使節接遇のために造られた琉球王家の別邸跡。沖縄独自の様式の中に中国風の六角堂など...
しき‐な・く【頻鳴く】
[動カ四]しきりに鳴く。「鳴く鶏はいや—・けど降る雪の千重に積めこそ我が立ちかてね」〈万・四二三四〉
しきなつこ【四季・奈津子】
五木寛之の小説。4人姉妹のそれぞれの人生を描く連作「四季シリーズ」の第1作。新しい人生を求めて故郷の九州を離れ、東...
しき‐な・ぶ【敷き並ぶ】
[動バ下二]広く統治する。一面に従える。「そらみつ大和の国はおしなべてわれこそ居れ—・べてわれこそいませ」〈万・一〉
しき‐なみ【頻波/重波】
次から次にしきりに寄せてくる波。「—にたのみをかけし住吉の松もやいまは思ひすつらん」〈玉葉集・神祗〉
しき‐なみ【頻並み】
[名・形動ナリ]絶え間なく続くこと。また、そのさま。たてつづけ。「西八条より使ひ—に有りければ」〈平家・二〉
しき‐に【頻に】
[副]しきりに。「果たせずこれを𠮟る。その申し様、—腹がいたい」〈咄・醒睡笑・一〉
しき‐にん【識認】
[名](スル)「認識」に同じ。「余輩固より…交互錯綜する者あるを—せざるに非ず」〈小林雄七郎・薩長土肥〉
しき‐ね【敷き寝/蓐】
下に敷いて寝ること。また、その敷いた物。「宝船(=ノ絵)を—にして」〈浮・永代蔵・四〉
しきね‐じま【式根島】
東京都、伊豆諸島にある火山島。大島支庁管内新島(にいじま)村に属する。足付(あしつき)・地鉈(じなた)の両温泉がある。
しきね‐の‐ふね【敷(き)寝の船】
七福神と宝物をのせた船の絵。元日または2日の夜、枕の下に敷いて寝ると、よい初夢を見るとされた。宝船。
しき‐ねん【式年】
《定められた年の意》 1 歴代の天皇・皇后の式年祭を行う年。崩御後、3年・5年・10年・20年・30年・40年・5...
しきねん‐さい【式年祭】
歴代の天皇・皇后の式年にあたる年の忌日に、宮中の皇霊殿(こうれいでん)で行われる祭祀(さいし)。
しきねん‐せんぐう【式年遷宮】
「式年造替」に同じ。特に、伊勢神宮についていう。→式年遷宮祭
しきねん‐せんぐうさい【式年遷宮祭】
定期的に神殿をつくり替え神座を移す、神社にとって最も重要な祭儀。伊勢神宮では、原則として20年ごとに行われている。