そめ【染め】
染めること。また、染めた色や染めたもの。「—に出す」「—がよくない」「絞り—」
そめ‐あがり【染(め)上(が)り】
染め上がること。また、その出来栄え。「—がよい」
そめ‐あげ【染(め)上げ】
染め上げること。また、その出来栄え。「きれいな—」
そめあげ‐もん【染(め)上げ紋】
染め抜きにした紋。染め紋。
そめ‐あ・げる【染(め)上げる】
[動ガ下一][文]そめあ・ぐ[ガ下二]ある色に染めて仕上げる。そめおえる。「紺色に—・げる」
そめい【染井】
東京都豊島区北東、巣鴨・駒込付近の旧地名。染井霊園がある。江戸時代、植木屋が多かった。ソメイヨシノの発祥地。
そ‐めい【疎明/疏明】
1 いいわけ。弁明。 2 確信ではなく、確からしいという推測を裁判官に生じさせる当事者の行為。または、これに基づき...
そめ‐いい【染め飯】
クチナシの実で山吹色に染めた強飯(こわめし)。駿河国瀬戸(現在の静岡県藤枝市内)の名物で、静岡県の郷土料理。
そめ‐いと【染(め)糸】
染めた糸。色糸。
そめい‐ぼち【染井墓地】
染井霊園の旧称。
そめい‐よしの【染井吉野】
バラ科の落葉高木。エドヒガンとオオシマザクラの雑種といわれる。葉は広い倒卵形。4月ごろ葉より先に、淡紅色から白色と...
そめ‐いれ【染(め)入れ】
種々の色をまぜて染め出すこと。また、染め出したもの。
そめい‐れいえん【染井霊園】
東京都豊島区にある都立霊園。旧称、染井墓地。明治7年(1874)開園。面積は約6万8000平方メートル。
そめ‐いろ【染(め)色】
染料で染めた色。また、その色調。
そめいろ【蘇迷盧】
《(梵)Sumeruの音写》須弥山(しゅみせん)。
そめ‐かえ【染(め)変え/染(め)替え】
染め変えること。また、そのもの。「—が利く」
そめ‐かえし【染(め)返し】
染め返すこと。また、そのもの。染め直し。「兄のお下がりの—」
そめ‐かえ・す【染(め)返す】
[動サ五(四)]色がさめたり、汚れたりしたときなど、改めて同じ色に染める。また、別の色に染める。「羽織を解いて—・す」
そめ‐か・える【染(め)変える/染(め)替える】
[動ア下一][文]そめか・ふ[ハ下二]染めてあるものを、別の色に染め直す。「浅葱(あさぎ)地を黒に—・える」
そめ‐かわ【染川/染河】
福岡県中部、太宰府天満宮の付近を流れる御笠川のこと。逢初川。思川。[歌枕]「—をわたらむ人のいかでかは色になるてふ...
そめ‐かわ【染(め)革】
色や模様を染めつけた革。いろがわ。「—の財布」
そめ‐がすり【染め絣/染め飛白】
織り上げたあとで布地にかすり模様を染め出したもの。
そめ‐がた【染(め)型】
1 染め出す模様。また、その原型。 2 「染め型紙」の略。
そめがた‐がみ【染(め)型紙】
染め出す模様を彫り抜いた原型の紙。
そめ‐がみ【染(め)紙】
1 種々の色に染めた紙。いろがみ。 2 《黄色や紺に染めた紙を用いたところから》仏教の経典をいう斎宮の忌み詞。染め...
そめ‐がら【染(め)柄】
染め出した色合いや模様。
そめ‐き【染(め)木】
1 染色に用いる草木。アカネ・スオウなど。染め草。 2 「錦木(にしきぎ)2」に同じ。
ぞめき【騒き】
《古くは「そめき」》 1 浮かれさわぐこと。「祭が過ぎた、あの—ももう遠い岬へ移って了った」〈白秋・祭のあと〉 2...
そめ‐ぎぬ【染め衣】
色を染めた着物。
ぞめ・く【騒く】
[動カ五(四)]《古くは「そめく」》 1 浮かれさわぐ。「茂作は—・くようにいいながら」〈万太郎・露芝〉 2 遊郭...
そめ‐くさ【染(め)草】
1 「染め木1」に同じ。 2 「染め紙2」に同じ。
そめ‐くさ【染め種】
染色に用いる材料。染料。
そめ‐こ【染(め)粉】
粉末にしてある染料。
そめ‐こそで【染(め)小袖】
色染めの小袖。藍色のものが多い。
そめ‐しょうぞく【染(め)装束】
束帯を構成する袍(ほう)以外の中着や袴(はかま)を規定によらない好みの色目・文様にした装束。祭事などに一日晴(いち...
そめ‐じ【染(め)地】
染色するための生地。また、染色した布地。
そめ‐そめ【染め染め】
[副]《「そめぞめ」とも》 1 墨痕(ぼっこん)あざやかに書くさま。「五大力菩薩(ぼさつ)と、—と筆を動かせける」...
そめ‐だ・す【染(め)出す】
[動サ五(四)]染めて文字や模様を表す。「白地に紺で屋号を—・す」
そめ‐つき【染(め)付き】
1 色・模様の染まりぐあい。 2 思いそめること。また、思い詰めること。「藤も在所に稀男、あづまに深く—の」〈浄・淀鯉〉
そめ‐つけ【染(め)付け】
1 染めつけること。また、その色や模様。 2 藍色の模様を染め出した布地や衣服。 3 陶磁器の装飾技法の一。また、...
そめ‐つ・ける【染(め)付ける】
[動カ下一][文]そめつ・く[カ下二] 1 染めて色や模様をつける。「花柄を—・けた茶碗」 2 心に強く印象づける...
そめ‐でら【染寺】
奈良県葛城(かつらぎ)市にある浄土宗の石光寺(しゃっこうじ)の通称。天智天皇のころの創建と伝えられる。中将姫が曼荼...
そめ‐どの【染殿】
1 平安時代、宮中や貴族の邸内で糸や布の染め物をした建物。 2 染物師。また、染物屋。〈日葡〉 藤原良房の邸宅。...
そめ‐なおし【染(め)直し】
染め直すこと。また、そのもの。
そめ‐なお・す【染(め)直す】
[動サ五(四)]染めてあるものを改めて再び染める。「母の羽織を—・して着る」
そめ‐ぬき【染(め)抜き】
1 模様を地色のままに残し、他の部分を染めること。染め抜くこと。また、そのもの。 2 染め糊(のり)や蝋(ろう)を...
そめぬき‐もん【染(め)抜き紋】
白く染め抜きにして表した紋。最も正式の紋で、日向(ひなた)紋と陰(かげ)紋がある。→書き紋 →縫い紋
そめ‐ぬ・く【染(め)抜く】
[動カ五(四)]模様を地色のままに残し、他の部分を染める。「家紋を—・く」
そめ‐のり【染め糊】
織物に模様などを染め抜くときに用いる糊。
そめ‐は【染(め)羽】
《「そめば」とも》染めた矢羽根。ワシやクグイの白羽を染めたもの。