たね【種】
1 植物が発芽するもとになるもの。種子(しゅし)。「—を蒔(ま)く」 2 ㋐人または動物の系統を伝えるもととなるも...
たね【多禰/多褹】
上代、種子島(たねがしま)と付近の島々を併せて一国とした称。
たね‐あかし【種明かし】
[名](スル)手品などの仕掛けを見せて説明すること。また、一般に、裏の事情などを説明すること。「事件のからくりを—する」
たね‐あぶら【種油】
菜種をしぼってつくる油。菜種油。
たね‐い【種井】
⇒たない
たね‐いた【種板】
写真撮影用の感光板。乾板。たねばん。
たね‐いも【種芋】
種とするため、冬の間貯蔵しておくサトイモ・ジャガイモ・サツマイモなど。芋種。《季 春》「—を栽(う)ゑて二日の月細...
たね‐うし【種牛】
牛の繁殖や品種改良のために飼う雄の牛。種雄牛。→種雌牛
たね‐うま【種馬】
馬の繁殖や品種改良のために飼う雄の馬。
たね‐えらび【種選び】
苗代にまく前の種籾(たねもみ)を選別すること。塩水にひたして浮いたものを取り除き、沈んだものを選び取る。《季 春》
しゅ‐ゆうぎゅう【種雄牛】
食肉用・乳用など、それぞれの目的にかなった優れた遺伝子をもつ雄牛。各地の種雄牛センターなどに登録され、人工授精など...
たね‐おろし【種下ろし】
[名](スル)田畑に作物の種をまくこと。種蒔(ま)き。《季 春》
たね‐かわ【種川】
江戸時代、サケの産卵や稚魚を保護して増殖を図った施設およびその制度。越後村上藩の三面川(みおもてがわ)の例が著名。
たね‐が‐いけ【多鯰ヶ池】
鳥取県東部、鳥取市北東部にある湖。面積約2.4平方キロメートル、最大水深16メートル。鳥取砂丘の裏に位置し、浸食谷...
たね‐が‐しま【種子島】
鹿児島県、大隅半島の南方海上にある細長い島。鉄砲伝来の地。面積約446平方キロメートル。 火縄銃の俗称。種子島に漂...
たねがしま‐うちゅうセンター【種子島宇宙センター】
種子島の南東端、南種子町(みなみたねちょう)茎永にある、気象・通信衛星や実験用ロケットの打ち上げ・観測を行う施設。...
たねがしま‐くうこう【種子島空港】
鹿児島県熊毛郡中種子町にある空港。地方管理空港の一。昭和37年(1962)開港。平成18年(2006)現在地に移転...
たねがしま‐ときたか【種子島時尭】
[1528〜1579]戦国時代の武将。大隅(おおすみ)種子島の領主。天文12年(1543)漂着したポルトガル人から...
たね‐がみ【種紙】
⇒蚕卵紙(さんらんし)
たね‐がわり【種変(わ)り/胤変(わ)り】
1 母が同じで父の違う兄弟姉妹。種違い。 2 授粉の工夫により植物の変種を作り出すこと。また、その変種。
種(たね)が割(わ)・れる
仕掛けやたくらみなどが明らかになる。「いんちき商法の—・れる」
たね‐きん【種菌】
キノコなどを栽培する際に用いられる、培養した菌糸や胞子の塊などからなる菌株。
たね‐ぎれ【種切れ】
品物・材料などがなくなること。「言いわけはもう—だ」
たね‐こうじ【種麹】
麹をつくるもと。コウジカビを繁殖させた粉砕穀物やふすまなどで、醤油・味噌など用途別に異なる菌種・材料でつくられる。
たね‐ごえ【種肥】
種子に施す肥料。種子の発芽の促進や、発芽後の生育助成のために行う。
たねさし‐かいがん【種差海岸】
青森県南東部、八戸(はちのへ)市の海岸。名勝地。海上の蕪島(かぶしま)はウミネコの繁殖地で、天然記念物。
たね‐じ【種字】
活字の母型を作るための原型。
たね‐ず【種酢】
食酢醸造のとき、アルコールから酢酸(さくさん)に変える酢酸発酵のもとになるもの。酢酸菌、または発酵の済んだもろみの一部。
た‐ねずみ【田鼠】
田畑にすむクマネズミ。
たね‐せん【種銭】
1 銭を造るとき、鋳(い)型の模型となる銭。 2 金をためるときのもとにする金銭。
たね‐たまご【種卵】
雛(ひな)にかえす卵。繁殖用の卵。
たねだ‐さんとうか【種田山頭火】
[1882〜1940]俳人。山口の生まれ。本名、正一。地主の長男に生まれたが、生家破産後出家し、各地を遍歴しながら...
たね‐だわら【種俵】
稲の種もみを入れて、種井(たない)・種池などにつけておく俵。《季 春》「—つつき遊べる小魚かな/虚子」
たね‐ちがい【種違い/胤違い】
「種変わり1」に同じ。→畑違い2
たね‐つけ【種付け】
[名](スル)家畜の繁殖や品種改良のために、優良種の雄を雌に交配させること。「春に—した牛」
たねつけ‐ばな【種漬花/種付花】
アブラナ科の越年草。田や水辺などに生え、高さ20〜30センチ。4、5月ごろ、白い小花を総状につける。米の種もみを水...
たね‐つち【種土】
三和土(たたき)の原料にする土。花崗岩(かこうがん)が風化してできたもの。
たね‐つぼ【種壺】
信楽(しがらき)・伊賀・丹波・備前などの古窯で焼かれた陶製の壺。もと農民が種子の貯蔵に用いたといわれ、古来茶人が水...
たね‐とり【種取り】
1 植物の種子を採取すること。《季 秋》 2 新聞・雑誌などの記事の材料を取りにいくこと。また、その人。 3 子を...
たね‐なし【種無し】
1 果実に種がないこと。また、その果実。「—ぶどう」 2 物事をするのに、材料などがないこと。「—で話が続かない」...
たねなし‐すいか【種無し西瓜】
種子のできないスイカ。三倍体が不稔性であることを利用し、二倍体の普通のスイカをコルヒチンで処理して四倍体を作り、こ...
たね‐ばさみ【種子鋏】
《「たねはさみ」とも》鹿児島県種子島名産の洋鋏。代々の鍛冶職人が手作りで製造、10年は切れ味を保つという。
たね‐はら【種腹/胤腹】
父と母。実の両親。「—一つの兄もある、妹もあれど」〈浄・氷の朔日〉
たね‐ばん【種版/種板】
⇒たねいた
たね‐び【種火】
いろりなどで、いつでも火がおこせるように残しておく少しの火。また、ガス器具などで、いつでも点火できるようにつけてお...
たね‐ぶた【種豚】
豚の繁殖や品種改良のために飼う雄の豚。
たね‐ほん【種本】
著作・講義などのよりどころとする書物。
たね‐まき【種蒔き/種播き】
[名](スル) 1 田や畑に植物の種をまくこと。播種(はしゅ)。種おろし。 2 八十八夜の前後に、稲のもみを苗代に...
たねまきさんば【種蒔三番】
歌舞伎舞踊「舌出し三番」の異称。
たねまくひと【種蒔く人】
文芸雑誌。大正10年(1921)創刊、大正12年(1923)廃刊。小牧近江(こまきおうみ)らが執筆し、プロレタリア...