ちから【力】
1 人や動物にもともと備わっている、自ら動き、または他の物を動かす働き。体力。「筋肉の—」「あらん限りの—を出して...
ちから【税】
《民の力の意から》古代、民から国家に奉るみつぎもの。租(そ)・庸(よう)・調などの総称。貢(みつぎもの)。ぜい。
ちから【主税】
主税寮(しゅぜいりょう)のこと。
ちから‐あし【力足】
1 相撲で、四股(しこ)のこと。 2 強く力をこめて足を踏みおろすこと。また、その足。「二人が踏みける—に」〈太平...
ちから‐あわせ【力合はせ】
力の強さを競いあうこと。転じて、相撲。「九月(ながつき)の—に勝ちにけり我がかたをかを強く頼みて」〈山家集・下〉
ちから‐いし【力石】
力試し・力比べに持ち上げる大きな石。神社の境内などに置いてある。
ちから‐いっぱい【力一杯】
[副]持っている力を全部出すさま。力の限り。精いっぱい。「—引っ張る」「—声援する」
ちから‐いり【力入り】
力を入れること。努力。尽力。「同じくはわが—をし」〈源・帚木〉
ちから‐うどん【力饂飩】
餅を入れたかけうどん。
ちから‐おとし【力落(と)し】
頼みとするものや希望がなくなって、がっかりすること。「このたびの御不幸で、さぞお—のことでしょう」
ちから‐おび【力帯】
からだに力を入れられるように、特に強く帯を締めること、また、その帯。
力(ちから)及(およ)ばず
1 努力したが願いや思いがかなわない。力が足りない。「—落第してしまった」 2 他に適当な方法がない。しかたがない...
ちから‐かげん【力加減】
作業などに必要な力の量や程度。「繊細な—が必要だ」
ちから‐かんけい【力関係】
権力・財力・能力などの優劣による、二つ以上のものの関係。「ヨーロッパ諸国の—」
ちから‐がみ【力紙】
1 力の強くなることを祈って、噛(か)んで丸めた紙を仁王像に投げつけること。また、その紙。 2 とじ目や合わせ目な...
ちから‐がわ【力革】
1 馬具の名。鐙(あぶみ)を下げるために鞍橋(くらぼね)の居木(いぎ)と鐙の鉸具頭(かこがしら)とをつなぐ革。 2...
ちから‐ぎ【力木】
他の物に添えて、その物を支えたり強化したりする棒杭。
ちから‐くらべ【力競べ/力比べ】
1 肉体的な力の強さをくらべ合うこと。「息子と—をする」 2 学問や技術などの優劣をきそうこと。
ちから‐ぐさ【力草】
1 オヒシバの別名。 2 (「力種」とも書く)頼りになるもの。力と頼むもの。「砂は足もとからくずれ、—と頼む昼顔は...
ちから‐ぐさり【力鏈】
急勾配(こうばい)の屋根に登ることができるように、棟から軒先に垂れさげたくさり。
ちから‐ぐら【税倉】
上代、租税としての稲米を納めた倉。
ちから‐ぐるま【力車】
荷物を積んで、人力で運ぶ車。荷車。「恋草を—に七車積みて恋ふらく我(わ)が心から」〈万・六九四〉
ちから‐げ【力毛】
1 筆の穂先に用いる主要な毛。 2 強健な人の胸・腕・脛(すね)などに生える毛。「胸をおふる—」〈幸若・和田宴〉
ちから‐こぶ【力瘤】
1 力をこめて腕を曲げるとき、二の腕の内側にできる筋肉の隆起。 2 力を入れて行うこと。熱心に尽力すること。「語学...
ちから‐ご【力碁】
定石にとらわれず、乱戦を好み、自分の読みを頼りに打つ碁。また、その棋風。
ちから‐ごえ【力声】
力を入れるときに発する声。えいえい声。「打つ波の音—、命限りと攻めあひしが」〈浄・浦島年代記〉
ちから‐さぎょう【力作業】
肉体的・物理的な力を要する作業。力仕事。
ちから‐しごと【力仕事】
特に体力を必要とする仕事。力作業。肉体労働。
ちから‐しね【税稲】
上代、税(ぜい)として納めた稲。
ちから‐しば【力芝】
イネ科の多年草。原野・路傍に生え、高さ30〜80センチ。葉は線形。初秋、黒紫色で長い芒(のぎ)のある小穂を密生し、...
ちから‐しば【力柴】
ナギの別名。
ちから‐しょうぎ【力将棋】
定跡にとらわれず、自分の力量に頼って指す将棋。手(て)将棋。
ちから‐じまん【力自慢】
力の強さを自慢すること、また、その人。
ちから‐ずく【力尽く】
1 持っている力を出しきって事にあたること。「—で成し遂げる」 2 腕力や権力によって強引に事を運ぶこと。「—で承...
ちから‐ずもう【力相撲】
技よりも力に頼ってとる相撲。また、両力士が十分に力を出し合って勝負する相撲。
ちから‐ぜめ【力攻め】
策略を用いず、武力にまかせて攻めること。「この城の為体(ていたらく)、—にし候はば、左右(さう)無く落つべからず候...
ちから‐ぞえ【力添え】
[名](スル)他人の仕事を手助けすること。力を貸すこと。助力。援助。「よろこんでお—します」
ちから‐だけ【力竹】
茶室で、下地窓の外側に、壁の補強と装飾を兼ねて立てられる竹の柱。間柱(あいばしら)。
ちから‐だて【力立て】
力のあることを自慢すること。うでだて。「平常(つね)の—は空(から)いばりとけなされて」〈一葉・たけくらべ〉
ちから‐だのみ【力頼み】
力としてたよりにすること。心強いよりどころとすること。「先輩を—にする」
ちから‐だめし【力試し】
体力や能力の程度をためすこと。「—に模擬テストを受ける」
ちからぢから・し【力力し】
[形シク]いかにも力強く感じられるさま。「爪弾きをいと—・しうし給ひて」〈落窪・一〉
力(ちから)尽(つ)・きる
持っている力をすべて使い果たし、それ以上の力が出せなくなる。「—・きて降服する」
ちから‐づ・く【力付く】
[動カ五(四)]勢いがつく。気力が出る。「彼女の励ましでようやく—・いた」 [動カ下二]「ちからづける」の文語形。
ちから‐づ・ける【力付ける】
[動カ下一][文]ちからづ・く[カ下二]元気が出るように励ます。元気づける。「温かい言葉で—・ける」
ちから‐づな【力綱】
1 力を出すために握る綱。特に、分娩時に産婦がいきむために握る綱。 2 すがって頼りにするもの。「友情を—にして生きる」
ちから‐づよ・い【力強い】
[形][文]ちからづよ・し[ク] 1 いかにも力がありそうに見えるさま。力がこもっていて頼もしく感じられるさま。「...
ちから‐な・い【力無い】
[形][文]ちからな・し[ク] 1 体力・気力を失って元気がない。「—・くつぶやく」「—・い足取り」 2 しかたが...
力(ちから)に余(あま)・る
自分の力以上のことである。手に負えない。力が及ばない。「今度の任務は—・る」
力(ちから)に◦する
頼りとする。よりどころにする。「兄を—◦する」