なげか‐く【嘆かく】
《動詞「なげ(嘆)く」のク語法》嘆くこと。「鹿(しし)待つと我が居る時にさ雄鹿(をしか)の来立ち—たちまちに我は死...
なげ‐か・ける【投(げ)掛ける】
[動カ下一][文]なげか・く[カ下二] 1 投げて掛ける。「帽子を—・ける」 2 相手に届くように送る。「熱い視線...
なげか・し【嘆かし】
[形シク]《動詞「なげ(嘆)く」の形容詞化》「嘆かわしい」に同じ。「明日知らぬ世のさすがに—・しきも」〈源・総角〉
なげ‐か・つ【投(げ)勝つ】
[動タ五(四)]野球で、投手が相手投手との投げ合いに勝つ。また、相手の打者を打ち取る。「相手チームのエースに—・つ...
なげかわし・い【嘆かわしい】
[形][文]なげかは・し[シク]悲しく情けなく感じられる。残念に思う。「—・い事件が起こる」 [派生]なげかわしげ...
なげ‐がね【投(げ)金/投げ銀】
1 江戸初期、博多・長崎などの豪商が、船舶や積み荷を担保に、朱印船主やポルトガル人・中国人に貸し付けた金。高利を得...
なげき【嘆き/歎き】
《「長息(ながいき)」の音変化》 1 深く悲しむこと。悲しみにひたること。「—に沈む」「—のあまり病に伏す」 2 ...
なげき‐あか・す【嘆き明かす】
[動サ五(四)]嘆いて夜を明かす。嘆きながら月日を送る。「死を悼み—・す」
なげき‐あま・る【嘆き余る】
[動ラ四]嘆いても嘆ききれない。嘆きの思いがあふれて外に表れる。「—・り知らせそめつる言の葉も思ふばかりは言はれざ...
なげき‐かなし・む【嘆き悲しむ】
[動マ五(四)]悲しく思い、心が痛む。「友人の死を—・む」
なげき‐くら・す【嘆き暮らす】
[動サ四]一日中嘆いて送る。嘆きながら月日を送る。「—・したる夕暮れ、常よりも面影におぼえ給へ」〈成尋母集・詞書〉
なげき‐じに【嘆き死に】
悲しさに耐えかねて死ぬこと。「十六と申す年、終(つひ)に—に死にけり」〈義経記・二〉
なげ‐キッス【投(げ)キッス】
唇に指を当てて相手にキッスを投げかける動作をすること。「—を送る」
なげき‐の‐いろ【嘆きの色】
嘆き悲しむようす。和歌では多く、「木」に掛けて用いる。「夏山の木のした露の深ければかつぞ—もえにける」〈かげろふ・下〉
なげきのうた【嘆きの歌】
《原題、(ドイツ)Das klagende Lied》マーラーの独唱・合唱と管弦楽のための歌曲。1880年作曲。1...
なげき‐の‐かべ【嘆きの壁】
《Wailing Wall》エルサレム旧市街の西側の城壁の一部の呼称。ユダヤ王ヘロデの時代に改築され、紀元70年に...
なげき‐の‐きり【嘆きの霧】
ため息をつくときに出る息。嘆きの深いことを霧にたとえていう。「沖つ風いたく吹きせば吾妹子が—に飽かましものを」〈万...
なげきのてんし【嘆きの天使】
《(ドイツ)Der blaue Engel》ドイツの映画。1930年作。監督はスタンバーグ。出演、マレーネ=ディー...
なげき‐わた・る【嘆き渡る】
[動ラ四]長い間、ずっと嘆きつづける。嘆いて年月を過ごす。「心の闇、晴れ間なく—・り侍りしままに」〈源・松風〉
なげき‐わ・ぶ【嘆き侘ぶ】
[動バ上二]嘆いて思いわずらう。「—・び空に乱るるわが魂を結びとどめよしたがひの褄(つま)」〈源・葵〉
なげ・く【嘆く/歎く】
[動カ五(四)] 1 ひどく悲しむ。悲しんで泣く。悲嘆にくれる。「身の薄幸を—・く」「友の死を—・く」 2 世の風...
なげ‐くび【投(げ)首】
首を前に投げ出すようにうなだれること。取るべき手段・方法がなく思案にくれるようすをいう。「思案—」「勇みかけても—...
なげ‐ぐし【投げ櫛】
櫛を投げること。また、その櫛。絶縁することや不吉なものを意味するとして忌み嫌った。「あきれてとんと—は、別れの櫛と...
なげ‐こみ【投(げ)込み】
1 投げ込むこと。 2 新聞・書籍などに挟み込まれるもの。広告・読者カード・売上伝票など。 3 「投げ入れ」に同じ...
なげこみ‐づり【投(げ)込み釣(り)】
岩礁にいる魚を、リール竿を用い、おもりをつけた仕掛けを投げ込んで釣る方法。
なげこみ‐でら【投(げ)込み寺】
遊女や行き倒れなど、引き取り手のない死者を大きな穴に投げ入れて葬った寺。吉原の西念寺、新宿の成覚寺など。
なげ‐こ・む【投(げ)込む】
[動マ五(四)] 1 投げて入れる。また、無造作に投げ入れる。「郵便受けに散らしを—・む」 2 野球で、投手が数多...
なげ‐ざお【投げ竿】
投げ釣り用の竿。継ぎ竿と振り出し竿がある。
なげ‐ざや【投げ鞘】
槍(やり)の鞘(さや)の一。毛皮などで長く作り、先端を折りたらして飾りとするもの。
なげ‐ざん【投(げ)算】
算木や銭を投げて、その表裏により吉凶や方角を占うこと。また、その占い。
なげし【長押】
日本建築で、柱から柱へと水平に打ち付けた材。もとは柱を連結する構造材であったが、貫(ぬき)が用いられるようになって...
なげ‐しまだ【投(げ)島田】
髻(もとどり)の根を低く下げて結い、後ろへ倒れるようにそらした島田髷(まげ)。遊女好みのいきな結い方で、元禄(16...
なげ‐す・てる【投(げ)捨てる/投げ棄てる】
[動タ下一][文]なげす・つ[タ下二] 1 ほうり出して捨てる。「空き缶を—・てる」 2 途中でやめてそのままほう...
なげ‐ずきん【投(げ)頭巾】
四角い袋状に縫い、上端を後ろに折り垂らしてかぶる頭巾。江戸時代、傀儡師(くぐつし)・飴(あめ)売りなどが着用。黒船頭巾。
なげ‐せん【投(げ)銭】
大道芸人やこじきなどに、金銭を投げ与えること。また、その金銭。なげぜに。 [補説]近年、インターネット上で、無料コ...
なげ‐だし【投(げ)出し】
1 投げ出すこと。投げ出してあること。「道具を—にしたまま帰る」 2 料理屋などで、客が最初に金を渡し、その額に相...
なげ‐だ・す【投(げ)出す】
[動サ五(四)] 1 投げて外へ出す。ほうりだす。「がらくたを外へ—・す」 2 投げるように乱暴につきだす。また、...
ナゲット
1 貴金属のかたまり。特に、天然の金塊。 2 鶏肉や豚肉などの小さなかたまりを揚げたもの。「チキン—」
なげ‐つ・ける【投(げ)付ける】
[動カ下一][文]なげつ・く[カ下二] 1 目標に向かって投げる。また、乱暴に投げる。「相手をマットに—・ける」 ...
なげ‐つるべ【投(げ)釣瓶】
1 釣瓶に縄をつけ、水中に投げ入れて水を汲み上げるもの。 2 釣瓶の両端につけた縄を二人で持ち、水中に投げ入れて水...
なげ‐づり【投(げ)釣(り)】
砂底の海岸で、リールを使って仕掛けを遠くに投げる釣り方。キス・ニベ・カレイなどを対象とする。
なげ‐とば・す【投(げ)飛ばす】
[動サ五(四)]手荒く投げる。勢いよく遠くへ投げる。「大男を—・す」
なげ‐なわ【投(げ)縄】
先端を輪に結んだ長い縄。遠くから投げて動物を捕らえるのに用いる。
なげなわ‐ツール【投(げ)縄ツール】
ドローソフトやフォトレタッチソフトなどで、選択範囲を指定する機能の一。マウスやスタイラスペンを用いて、選択したい部...
なげ‐に【投(げ)荷】
航行が困難になったとき、積荷を海中に投げ捨てて船の重量を軽くすること。打ち荷。撥(は)ね荷。
無(な)げのあわれ
心からではない、表面だけの同情。「—をもかけ給ふ人あらむをこそは」〈源・柏木〉
無(な)げの言葉(ことば)
心からではない、口先ばかりの言葉。無げのことのは。「—なれど、せちに心に深く入らねど」〈枕・二六九〉
無(な)げの遊(すさ)び
一時の気晴らし。無げのすさみ。「—にものをも言ひふれ」〈源・宿木〉
無(な)げの情(なさ)け
うわべだけの、真心のこもっていない情け。「なほざりの—を頼まずばよしなきものは思はざらまし」〈玉葉集・恋三〉
なげ‐ぶし【投節】
《歌の末尾を投げるように歌うところから》 1 江戸初期の流行歌。明暦・万治(1655〜1661)ごろに京都島原の遊...