にしき【錦】
1 種々の色糸で地色と文様を織り出した織物の総称。縦糸で文様を表した経錦(たてにしき)と、横糸で表した緯錦(よこに...
にしき‐あなご【錦穴子】
アナゴ科チンアナゴ亜科の海水魚。全長約36センチ。チンアナゴに似るが、体は白地に橙(だいだい)色の縞模様が入る。
にしき‐うつぎ【二色空木/錦空木】
スイカズラ科の落葉低木。山中に生え、葉は長卵形で、先が鋭くとがる。5、6月ごろ、初め白色でのち紅色に変わる漏斗状の...
にしき‐え【錦絵】
多色刷りの浮世絵版画。明和2年(1765)絵師鈴木春信を中心に彫り師や摺(す)り師が協力して創始した、錦のように精...
にしき‐えび【錦海老】
イセエビ科の甲殻類。浅海にすみ、イセエビに似るが大きく、体長約50センチ。体色は褐色に白斑があり、脚は白に紫褐色の...
に‐しきかく【二色覚】
先天色覚異常の一。色の識別に関与する3種類の網膜錐体細胞のうち、一つが機能していない場合に起こる。赤と緑など特定の...
にしき‐がい【錦貝】
イタヤガイ科の二枚貝。海岸の岩に付着し、殻長約4センチ。アズマニシキガイに似るが、殻表に鱗片(りんぺん)状の突起の...
にしき‐がま【錦窯】
⇒きんがま(錦窯)
にしき‐がわ【錦革】
織物の錦に似せて文様を染め出した鹿革。
にしき‐がわ【錦川】
山口県東部を流れる川。島根県との境にある莇ヶ岳(あざみがたけ)付近に源を発し、岩国市で錦帯橋の下を流れて広島湾に注...
にしき‐ぎ【錦木】
1 ニシキギ科の落葉低木。山野に自生。枝にコルク質の翼が四方につき、葉は楕円形で、秋に紅葉する。5月ごろ、黄緑色の...
にしきぎ【錦木】
柳川春葉の小説。明治34年(1901)発表。
にしき‐ぐさ【錦草】
1 紅葉(もみじ)のこと。 2 ニシキソウの別名。
にしきこうじ‐どおり【錦小路通り】
京都市街地を東西に走る道路の呼び名。四条通り北側の小路で、東の新京極から西の壬生川通りに至る。全長約1.9キロ。京...
にしき‐ごい【錦鯉】
コイの色変わり種をもとに日本で改良された品種。色彩・斑紋はきわめて多様。色鯉。花鯉。変わり鯉。《季 夏》
にしき‐ごろも【錦衣】
シソ科の多年草。山地の木陰に生え、高さ5〜15センチ。葉は倒卵形で、表面は葉脈に沿って紫色になり、裏面全体に紫色を...
にしき‐そう【錦草】
トウダイグサ科の一年草。畑や道端に生える。茎は赤く、根際から枝分かれして地をはい、切ると白い汁が出る。葉は楕円形で...
にし‐きた【西北】
西と北の中間にあたる方角。せいほく。
にしき‐たまご【錦卵/二色玉子】
ゆでたまごの黄身と白身を分けて裏ごしし、調味してから蒸し型に黄と白の二段に重ね入れ、蒸した料理。
にしき‐づた【錦蔦】
キヅタで、葉に白の斑(ふ)が入ったもの。
にしき‐で【錦手】
赤・緑・黄・青・紫などで上絵(うわえ)をつけた陶磁器。五彩・色絵・赤絵などとほぼ同義で、古伊万里などで多く用いられ...
にしき‐どり【錦鳥】
キンケイの別名。
にしき‐ぬり【錦塗】
津軽塗の一。下地に2種の色漆を塗り分け、ぼかしを加えるなどしたのち七子(ななこ)状の地文を作り、黒漆でさまざまな模...
にしきのうら【錦之裏】
洒落本。1冊。山東京伝作・画。寛政3年(1791)刊。角書は「青楼昼之世界」。遊郭の昼間の情景に取材し、遊里の内情...
にしき‐の‐みはた【錦の御旗】
1 赤地の錦に、日月を金銀で刺繍(ししゅう)したり、描いたりした旗。鎌倉時代以後、朝敵を征討する際に官軍の旗印に用...
にしき‐はし【錦端】
⇒錦縁(にしきべり)
にしき‐ぶんりゅう【錦文流】
江戸中期の浮世草子・浄瑠璃作者、俳人。元禄から享保(1688〜1736)にかけて大坂で活躍。浄瑠璃「本海道虎石」、...
にしき‐へび【錦蛇】
ボア科ニシキヘビ亜科のヘビの総称。最大で全長10メートル近くになるが、小形種もある。体は黄褐色に赤褐色または黒褐色...
にしき‐べら【錦遍羅】
ベラ科の海水魚。全長約20センチ、背は緑色に紅褐色の斑紋があり、腹は藍色で紅色の縦帯が1本ある。本州中部から沖縄に...
にしき‐べり【錦縁】
錦を用いた畳のへり。また、それを用いた畳。にしきはし。
にしき‐まさあき【西木正明】
[1940〜2023]小説家。秋田の生まれ。本名、鈴木正昭(まさあき)。自ら現地に赴いて綿密に取材したドキュメンタ...
にしき‐めがね【錦眼鏡】
⇒万華鏡(まんげきょう)
にしきゅうしゅう‐しんかんせん【西九州新幹線】
九州西部を走る新幹線。九州新幹線の長崎ルートとして計画されていた路線の一部を先行整備し、令和4年(2022)開業。...
にしきゅうしゅう‐だいがく【西九州大学】
佐賀県神埼(かんざき)市にある私立大学。昭和43年(1968)に佐賀家政大学として開学し、昭和49年(1974)に...
にしきょう【西京】
京都市南西部の区名。昭和51年(1976)右京区のうち桂川以西を分離して成立。
にしきょう‐く【西京区】
⇒西京
錦(にしき)を飾(かざ)・る
美しい着物を着る。転じて、成功して美しく着飾って故郷へ帰る。「故郷に—・る」
錦(にしき)を衣(き)て夜(よる)行(い)くが如(ごと)し
《「史記」項羽本紀から》立身出世しても、故郷の人々に知られることなく終わってしまってはかいがないというたとえ。