ひき‐こし【引(き)越し】
「ひっこし」に同じ。「ここへ—の当時は」〈漱石・吾輩は猫である〉
ひき‐こ・す【引(き)越す】
[動サ五(四)] 1 「ひっこす」に同じ。「東京へ—・す、—・すって毎日のように云って」〈漱石・虞美人草〉 2 引...
ひき‐こな・す【弾き熟す】
[動サ五(四)]楽器を思いのままに弾く。「難曲を—・す」
ひき‐こみ【引(き)込み】
1 引き込むこと。引いて中に入れること。 2 誘ったり導いたりして中に入れること。 3 引き出してこっそり使うこと...
ひきこみ‐せん【引(き)込(み)線】
1 鉄道の主要線路から分かれ、駅構内の特定の場所や工場などへ引き込まれた線路。 2 屋外の変圧器から屋内に引き込ん...
ひき‐こ・む【引(き)込む】
[動マ五(四)] 1 引っ張って中へ入れる。引いてきて入れる。「電線を—・む」「田に水を—・む」 2 仲間に誘い入...
ひき‐こ・める【引(き)込める】
[動マ下一][文]ひきこ・む[マ下二]「ひっこめる」に同じ。「津田は笑いながら手を—・めた」〈漱石・明暗〉
悲喜(ひき)交交(こもごも)
悲しいこととうれしいことを、代わる代わる味わうこと。「—いたる」 [補説]一人の人間が喜びと悲しみを味わうことであ...
ひき‐こもり【引(き)籠もり】
長期間にわたり自宅や自室に閉じこもり、社会的な活動に参加しない状態が続くこと。また、その状態にある人。 [補説]周...
ひき‐こも・る【引(き)籠もる】
[動ラ五(四)] 1 家や部屋に閉じこもる。「書斎に—・る」 2 世間から身を引いて静かに暮らす。「田舎に—・る」
ひき‐ころ・す【轢き殺す】
[動サ五(四)]車などでひいて死なせる。「トラックに—・される」
ひき‐ごし【引(き)腰】
女房装束の裳(も)の大腰の左右に取り付け、後ろに長く引き垂らした2本の飾りひも。
ひき‐ごと【引(き)言】
説明のために他の文言や事例などを引くこと。引用すること。また、その言葉。「それを—にして」〈魯文・安愚楽鍋〉
ひき‐ごめ【碾き米】
臼(うす)で米をひくこと。また、その米。
ひき‐さかずき【引(き)杯/引き盃】
懐石に用いる酒器の一。朱塗りの木製の杯。
ひき‐さかれ【引き裂かれ】
《からだを引き裂かれるべき者の意》女性をののしっていう語。ひっさかれ。ひっさき。「やい、ここな—」〈浄・丹波与作〉
ひき‐さが・る【引(き)下(が)る】
[動ラ五(四)] 1 その場から退く。「早々に—・る」 2 手を引く。また、自分の主張を引っ込める。「そう簡単に—...
ひきさき‐もとゆい【引裂元結】
近世、奥女中が主に用いた元結。鳥の子紙・薄葉(うすよう)などを切って細かく畳んだもの。ひっさきもとゆい。ひきさき。
ひき‐さ・く【引(き)裂く】
[動カ五(四)] 1 強く引っ張って裂く。ひっさく。「メモを—・いて捨てる」 2 親しい者どうしを無理に離れさせる...
ひき‐さ・く【引き避く】
[動カ下二]遠くに引き離す。はばかって避ける。「馬ども—・けなどしつつ」〈源・宿木〉
ひき‐さげ【引(き)下げ】
引き下げること。「公定歩合の—」
ひき‐さ・げる【引(き)下げる】
[動ガ下一][文]ひきさ・ぐ[ガ下二] 1 値段・比率などを低くする。「価格を—・げる」 2 地位・身分を低くする...
ひき‐さ・る【引(き)去る】
[動ラ五(四)] 1 もとの所へ退いて、その場所からなくなる。「出水は一夜で—・った」 2 引いて持っていく。引っ...
ひき‐ざい【誹毀罪】
旧刑法上の罪名。現在の名誉毀損罪に相当する。
ひき‐ざい【挽き材】
機械にかけて使用に便利なように挽き割った材木。
ひき‐ざかな【引き肴】
酒宴の膳に添えて引き出物として出す肴。
ひき‐ざん【引(き)算】
[名](スル)ある数から他の数を引いて残りを求める計算。減法。⇔足し算。
ひき・し【低し】
[形ク]「ひくい」に同じ。「丈(たけ)—・く色黒くして、世の人には似ず」〈義経記・三〉
ひき‐しお【引(き)潮/引き汐】
1 満潮時から干潮時まで、海面がしだいに下降し、海岸線が沖に退くこと。また、その現象。落ち潮。下げ潮。⇔満ち潮。 ...
ひきしお‐どき【引(き)潮時】
1 潮のひく時。干潮の時。 2 ひきさがる時機。退却の時機。
ひきしおのとき【引き潮のとき】
眉村卓のSF小説。司政官と呼ばれるエリート官僚が、ロボット官僚の上に立ち惑星を統治する世界を描く長編。昭和63年(...
ひき‐しじ・む【引き縮む】
[動マ下二]弱くする。ひかえめにする。「声—・め」〈源・浮舟〉
ひき‐しず・む【弾き鎮む】
[動マ下二]みごとに弾きこなす。「琵琶なむまことの音を—・むる人」〈源・明石〉
ひき‐したた・む【引き認む】
[動マ下二]かたづける。整理する。「われ賢げに物—・め」〈徒然・三〇〉
ひき‐しの・ぶ【引き忍ぶ】
[動バ四]人目を避ける。「関のあなたに—・びたりしに、たづねゆきて」〈夜の寝覚・五〉 [動バ上二]に同じ。「絶えず...
ひき‐しぼ・る【引(き)絞る】
[動ラ五(四)] 1 弓に矢をつがえて、弦を十分に引く。「弓を—・る」 2 声などを無理に出す。ふりしぼる。「声を...
ひき‐しま・る【引(き)締(ま)る】
[動ラ五(四)] 1 たるみがなくなり、固く締まる。「—・った筋肉」 2 緊張してしっかりする。「身の—・る一瞬」...
ひき‐しめ【引(き)締め】
引き締めること。ゆるみやむだをなくすること。「財政の—」
ひき‐し・める【引(き)締める】
[動マ下一][文]ひきし・む[マ下二] 1 引っ張って締める。強く締める。「まわしを—・める」「口元を—・める」 ...
ひき‐しょうじ【引(き)障子】
鴨居(かもい)と敷居にはめ込み、左右に引いて開閉する普通の障子。
ひき‐しろ・う【引きしろふ】
[動ハ四] 1 互いに引き合う。引っ張り合う。また、強く引く。「乳母二人が中に此の児を置きて左右(さう)の手足(し...
ひき‐すう【引数】
《argument》コンピューターのプログラムやアプリケーションソフトにおいて、関数やサブルーチンを利用する際に受...
ひき‐す・える【引(き)据える】
[動ア下一][文]ひきす・う[ワ下二] 1 つかまえて、その場に座らせる。「—・えて白状させる」 2 引いてきて、...
ひき‐す・ぐ【引き過ぐ】
[動ガ上二] 1 引いて通り過ぎる。「やがて馬—・ぎておもむきぬべくおぼす」〈源・明石〉 2 通り過ぎる。「人も騒...
ひき‐す・つ【引き捨つ】
[動タ下二] 1 引きずり出して捨てる。取り捨てる。「木を敷の上の郡の長谷川(はつせがは)の辺りに—・てつ」〈今昔...
ひき‐すま・す【弾き澄ます】
[動サ四]音色(ねいろ)がさえるように弾く。みごとに弾く。「これはあくまで—・し、心にくくねたき音(ね)ぞまされる...
ひき‐ずみ【引(き)墨】
1 書状の封じ目に墨を引くこと。「〆」を書くこと。また、その墨。 2 まゆをそったあとに墨を引くこと。また、その墨。
ひき‐ずら◦れる【引き摺られる】
[連語]《動詞「ひきずる」+受身の助動詞「れる」》「引き摺る6」に同じ。「周囲の意見に—◦れる」
ひき‐ずり【引き摺り】
1 《着物の裾を長く引きずるように着るところから》しゃれて着飾ってばかりいて働かない女を、あざけっていう語。引き摺...
ひきずり‐おと・す【引き摺り落(と)す】
[動サ五(四)] 1 引っ張って落とす。「発言者を壇上から—・す」 2 その地位から転落させる。「チャンピオンの座...