ひ‐じり【聖】
1 世の模範と仰がれる、知徳の高い人。聖人。 2 その道で特に技量にすぐれ、模範とされる人。「歌の—」 3 高徳の...
ひじり‐あんどん【聖行灯】
《高野聖の笈(おい)の形に似ているところからとも、また、聖窓に掛けるところからともいう》近世、遊郭の局見世(つぼね...
ひじり‐うし【聖牛】
河川に設置される水制用具の一。多くの丸太で三角錐(すい)を横に倒したような構造物をつくり、いくつかの蛇籠(じゃかご...
ひじり‐かすり【ひぢり掠り】
奪い取ったりかすめ取ったりすること。「まんざら—を食ふ様な、あい、女子でもござんせぬ」〈浄・浪花鑑〉
ひじり‐かた【聖方】
高野三方(こうやさんかた)の一。平安中期以降、高野山に隠遁して念仏修行した僧。のちには、同山を根拠地として勧進など...
ひじり‐こ【泥】
どろ。ひじ。〈和名抄〉
ひじり‐ことば【聖言葉】
僧侶の言葉。僧らしい言葉づかい。「例のおどろおどろしき—」〈源・橋姫〉
ひじり‐ざま【聖様】
僧らしいようすや振る舞い。世間離れしたようす。「いと世づかぬ—にて」〈源・橋姫〉
ひじり‐だけ【聖岳】
静岡・長野の県境、赤石山脈南部にある山。二峰からなり、東峰を奥聖岳(標高2982メートル)、西峰を前聖岳(標高30...
ひじり‐だ・つ【聖立つ】
[動タ四]高僧らしく見える。「いと—・ちすくすくしき律師にて」〈源・夕霧〉
ひじり‐づか【聖柄】
三鈷柄(さんこづか)の刀剣。一説に、柄に鮫皮(さめがわ)をかけない木地のままのものともいう。
ひじり‐ほうし【聖法師】
修行に専念する僧。「木練地(もくれんぢ)の念珠の大きなるくり下げたる—」〈宇治拾遺・一〉
ひじり‐まど【聖窓】
出格子よりも小さい、箱形の張り出し格子窓。江戸時代、遊郭の局見世(つぼねみせ)などに設けた。
ひじり‐め【聖目】
「聖目(せいもく)」を訓読みした語。「わが手もとをよく見て、ここなる—をすぐにはじけば」〈徒然・一七一〉
ひじ・る
[動ラ四]盗む。奪う。「この金を那智若衆めに…—・り取らりょと致した」〈浄・千本桜〉 [補説]歴史的仮名づかいを「...
ひじ・る【聖る】
[動ラ四]《名詞「ひじり(聖)」の動詞化》ひじりらしく振る舞う。戒律を厳しく守る。「若うより—・りて侍りしかば」〈...
肘(ひじ)を齧(か)・む
《「史記」呉起伝にある、衛の呉起が自分をばかにした三十余人を殺して故郷を出る時、自分の肘を噛んで、母に成功するまで...
肘(ひじ)を食(く)わ・せる
「肘鉄砲(ひじでっぽう)を食わせる」に同じ。
肘(ひじ)を張(は)・る
1 肘を突っ張っていかにも強そうなようすをする。威張る。 2 気負う。意地を張る。肩肘(かたひじ)張る。
肘(ひじ)を曲(ま)・げる
《「論語」述而から》肘を曲げて手枕(てまくら)をする。また、清貧の生活を楽しむたとえ。
ひじん‐しょ【肥人書】
上代、肥人(こまひと)が用いたといわれる文字。また、それによって書かれたもの。
ひ‐じんどうてき【非人道的】
[形動]人道的でないさま。「—な兵器」