人(ひと)に因(よ)りて事(こと)を成(な)す
《「史記」平原君伝から》人の力に頼って事をする。独立心のなさをいう。
ひと‐ぬし【人主】
1 江戸時代、請人(うけにん)と並んで奉公人の身元を保証した人。ふつう、奉公人の父兄・親類がなった。 2 主君。殿...
ひと‐ねいり【一寝入り】
[名](スル)「一眠り」に同じ。
ひと‐ねむり【一眠り/一睡り】
[名](スル)しばらくの間、眠ること。ひとねいり。「車中で—する」
人(ひと)の行(い)く裏(うら)に道(みち)あり花(はな)の山(やま)
相場格言の一。利益を得るためには、他の市場参加者と逆の行動をとったり、注目を集めていないことに注目したりすべきとい...
人(ひと)の一生(いっしょう)は重荷(おもに)を負(お)うて遠(とお)き道(みち)を行(ゆ)くが如(ごと)し
《徳川家康の遺訓から》人生は長く、苦しいことが多いので、辛抱強く努力を重ねて進むべきである。
ひと‐の‐うえ【人の上】
1 他人の身の上。「物うらやみし、身の上なげき、—言ひ」〈枕・二八〉 2 人間の身の上。「—の善悪は、人相、相生(...
ひとのうわさ【人の噂】
饗庭篁村の小説。明治19年(1886)発表。
人(ひと)の噂(うわさ)も七十五日(しちじゅうごにち)
世間のうわさは長く続かず、しばらくすれば忘れられるものである。
ひと‐の‐おや【人の親】
1 子を持つ親としての人。⇔人の子。 2 祖先。「—の立つる言立て」〈万・四〇九四〉
ひと‐のき【一軒】
建築で、飛檐垂木(ひえんだるき)がなく、地垂木(じだるき)だけの軒。二軒(ふたのき)に対していう。
ひと‐の‐くさり【人の鎖】
⇒人間の鎖
ひと‐の‐くち【人の口】
人々の言うこと。衆人のうわさ。世間の評判。「—にのぼる」
人(ひと)の口(くち)には戸(と)が立(た)てられない
世間のうわさや評判は止めることはできない。
ひと‐の‐くに【人の国】
1 「人国(ひとくに)1」に同じ。「—よりおこせたる文の、物なき」〈枕・二五〉 2 「人国2」に同じ。「—にありけ...
人(ひと)の車(くるま)に乗(の)る者(もの)は人(ひと)の患(うれ)えに載(の)る
《「史記」淮陰侯伝から》他人から恩恵を受けた者は、その人の悩みを引き受けなければならなくなるというたとえ。
ひと‐の‐こ【人の子】
1 親から生まれた子としての人。⇔人の親。 2 人として生まれた者。人間。「あの悪人もやはり—だった」 3 子孫。...
ひと‐のし【一伸し】
1 一度にのばすこと。また、一気にのびること。 2 一気に行うこと。「これから—に瀬戸橋までやっつけよう」〈伎・青砥稿〉
人(ひと)の疝気(せんき)を頭痛(ずつう)に病(や)む
「隣の疝気(せんき)を頭痛(ずつう)に病(や)む」に同じ。
人(ひと)の宝(たから)を数(かぞ)える
「隣の宝を数える」に同じ。
人(ひと)の花(はな)は赤(あか)い
他人の物はなんでもよく見えるしうらやましいものであるというたとえ。隣の花は赤い。
ひと‐の‐ひ【人の日】
《「人日(じんじつ)」を訓読みにした語》陰暦正月7日の異称。《季 新年》
人(ひと)のふり見(み)て我(わ)がふり直(なお)せ
他人の行いの善悪を見て、自分の行いを反省し、改めよ。
人(ひと)の褌(ふんどし)で相撲(すもう)を取(と)る
他人の物を利用して自分の役に立てる。
人(ひと)の将(まさ)に死(し)なんとする其(そ)の言(げん)や善(よ)し
《「論語」泰伯から》人が死ぬ直前にいう言葉には、利害・かけひきがなく真実がこもっている。
ひと‐のみ【一飲み/一呑み】
1 一口でのみ込むこと。「缶ジュースを—にする」 2 相手を圧倒して問題にしないこと。「対戦相手を—にする」
ひと‐の‐みち【人の道】
人として生きていく上で、守るべき事柄。人として踏み行うべき道筋。「—を踏み外す」「—に外れた行い」
ひと‐の‐よ【人の代/人の世】
1 人間の世界。世の中。 2 神代に対して、神武天皇以後の人皇(にんのう)の時代。「—となりて、すさのをのみことよ...
ひと‐の‐わざ【人の業】
死者の追善のための仏事。法事。「下つ出雲寺に—しける日」〈古今・恋二・詞書〉
ひと‐は【一葉】
1 1枚の葉。いちよう。俳諧では、特に桐の葉をいう。《季 秋》「今朝見れば淋しかりし夜の間の—かな/古白」→桐一葉...
人(ひと)は一代(いちだい)名(な)は末代(まつだい)
人の肉体は1代で滅びるが、その名はよいにつけ悪いにつけ後世まで残る。
人(ひと)は落(お)ち目(め)が大事(だいじ)
1 落ちぶれたときこそ見捨てないで援助し、励ますべきである。 2 落ちぶれたときこそ真価が問われるので、自重して言...
ひとは‐ぐさ【一葉草】
1 キリの別名。 2 スミレの別名。 3 アシの別名。
ひと‐はこ【一箱】
1 一つの箱。1ケース。 2 江戸時代、金1000両または銀10貫目の称。
ひと‐はし【一端】
1 一方の端。片端。いったん。 2 事柄の一部分。「言葉の— —にその時代おくれなことを自白していた」〈佐藤春夫・...
人(ひと)は死(し)して名(な)を留(とど)む
人は死後にもその偉業によって名を後世に残す。虎は死して皮を残す。
ひと‐はしり【一走り】
[名](スル)一度走ること。また、ちょっと走って行って用を足すこと。ひとっぱしり。「郵便局まで—行って来る」
人(ひと)は善悪(ぜんあく)の友(とも)による
人は、つきあう友だちしだいでよくも悪くもなる。
ひと‐はた【一杯】
あふれるくらいいっぱいなこと。「御目に涙を—浮けて」〈愚管抄・五〉
ひと‐はた【一旗】
1本の旗。
一旗(ひとはた)揚(あ)・げる
事業を始めて身を起こす。成功を目指して新事業を起こす。「—・げようと上京する」
ひと‐はたらき【一働き】
[名](スル)しばらくの間気を入れて働くこと。「さあ、もう—しよう」
ひと‐はだ【人肌/人膚】
人のはだ。また、それくらいの温かさ。「酒の燗(かん)は—がいい」
ひとはだ‐かん【人肌燗】
日本酒をセ氏35度前後に温めること。また、その酒。日向(ひなた)燗と温(ぬる)燗の中間程度。
ひとはだ‐ぬ・ぐ【一肌脱ぐ】
[連語]本気になって他人のために力を貸す。「後輩のために—・ぐ」
ひと‐はな【一花】
1 一輪の花。 2 一時的に華やかに活動すること。一時の栄え。
ひとはな‐ごころ【一花心】
その場かぎりの情愛。うつりやすく徒(あだ)な心。「庄内、—にてもてなし」〈盛衰記・三三〉
ひとはな‐ごろも【一花衣】
染め汁に1回だけ浸したほどの淡い色の衣。「紅の—薄くともひたすらくたす名をしたてずは」〈源・末摘花〉
一花(ひとはな)咲(さ)か◦せる
成功して、一時華やかに栄える。「引退前にもう—◦せたい」
人(ひと)は情(なさ)け
人間は他人に対する思いやりが大切である。