ひき‐おこ・す【引(き)起(こ)す】
[動サ五(四)] 1 倒れたり、横になったりしたものを、引っ張って起こす。「腕をとって—・す」 2 (「惹き起こす...
ひき‐おとし【引(き)落(と)し】
1 引き落とすこと。 2 相撲のきまり手の一。相手の手や前褌(まえみつ)を取って引き、前方にはわせる技。
ひき‐おと・す【引(き)落(と)す】
[動サ五(四)] 1 前や下に引いて落とす。また、相撲で、引き落としの技をかける。「相手の腕をつかんで—・す」 2...
ひき‐お・る【引き折る】
[動ラ四] 1 たわむほど強く引く。「夕潮に楫(かぢ)—・り」〈万・四三三一〉 2 折って二重にする。裾などを折っ...
ひき‐おろ・す【引(き)下ろす】
[動サ五(四)]引いて下へおろす。また、引っ張って無理におろす。「よろい戸を—・す」「会長の座から—・す」
ひき‐かえ【引(き)換え/引(き)替え】
取りかえること。交換。「代金と—に品物を渡す」
ひきかえ‐けん【引換券】
あとで物品と引き換えることのできる券。「景品の—」
ひき‐かえし【引(き)返し】
1 もとへ戻ること。 2 女性の和服の仕立てで、表と同じ布地を裾回しに用いること。また、その仕立て。ひっかえし。 ...
ひきかえし‐ふのうてん【引(き)返し不能点】
⇒ポイントオブノーリターン
ひき‐かえ・す【引(き)返す】
[動サ五(四)] 1 進んできた道をもとへ戻る。ひっかえす。「途中で—・す」 2 もとの状態に戻る。昔のようになる...
ひきかえ‐ばらい【引換払い】
品物と引き換えに代金を支払うこと。
ひき‐か・える【引(き)換える/引(き)替える】
[動ア下一][文]ひきか・ふ[ハ下二] 1 取りかえる。交換する。ある物を渡す代わりに別の物を手に入れる。「当たり...
ひき‐か・ける【引(き)掛ける】
[動カ下一][文]ひきか・く[カ下二] 1 掛けてさげる。ひっかける。「枝に着物を—・ける」 2 引いて上にかぶせ...
ひき‐かさ・ぬ【引き重ぬ/引き襲ぬ】
[動ナ下二]その上に重ねる。重ねて着る。「袿(うちぎ)ども五つ—・ねて」〈宇津保・楼上下〉
ひき‐かず・く【引き被く】
[動カ四]頭からかぶる。引きかぶる。「ただ衣を—・きてふしたり」〈落窪・一〉
ひき‐かぜ【引(き)風/引(き)風邪】
風邪をひくこと。かぜひき。
ひき‐かなぐ・る【引きかなぐる】
[動ラ四]手荒く引きのける。荒々しく引きちぎる。「御殿どもの格子—・りて乱れ入るに」〈増鏡・さしぐし〉
ひき‐がえる【蟇蛙/蟾蜍】
無尾目ヒキガエル科の両生類。体長10〜15センチ。ずんぐりし、四肢が比較的短いため跳ねない。背面は暗褐色または黄褐...
ひき‐がき【引(き)柿/曳き柿】
布などに柿渋(かきしぶ)を引くこと。また、その布。「あひあひ—したる摺り尽しの直垂(ひたたれ)に」〈義経記・一〉
ひき‐がし【引(き)菓子】
祝儀・仏事などで引き出物として出す菓子。
ひき‐がた【挽き型】
鋳造で、円筒などの砂型を作るときに使用する木製の型。板状の鋳物の断面の半分の形をし、回転させて立体的な鋳型を作る。
ひき‐がたり【弾(き)語り】
1 浄瑠璃などで、本来は語りと三味線を別の人が受け持つのに、それを一人で兼ねて演奏すること。→弾き歌い 2 一人で...
ひき‐がね【引(き)金】
1 小銃・ピストルなどの、指で引く発射装置の金具。 2 ある事態を引き起こす直接の原因。きっかけ。「授業料の値上げ...
ひき‐きり【引(き)切り】
《「ひきぎり」とも》 [名] 1 手元に引くようにして切ること。 2 茶道で、茶釜の蓋をのせておく竹製の蓋置(ふた...
ひききり‐のこぎり【引(き)切り鋸/挽き切り鋸】
木工用の細身で歯のこまかいのこぎり。
ひき‐き・る【引(き)切る】
[動ラ五(四)] 1 引っ張って切る。引いて切る。ひっきる。「縄を—・る」 2 (「挽き切る」と書く)のこぎりでひ...
ひき‐ぎ【引(き)木/挽き木】
ひき臼(うす)を回すための肘(ひじ)形の柄。木肘(きひじ)。
ひき‐ぎぬ【疋絹】
「ひけん(疋絹)」に同じ。
ひき‐ぎわ【引(き)際/退き際】
それまでの地位・立場などから退くときの時期や身の処し方。ひけぎわ。「—が悪い」「—が肝心だ」
ひき‐く【引(き)句】
1 他の文の一節や俳句などを引用すること。また、その文句や俳句。引用句。 2 平曲で、節をつけて歌うように語る部分...
ひき‐くく・る【引き括る】
[動ラ五(四)]「ひっくくる」に同じ。「一つにまとめて—・る」
ひき‐くず【挽き屑】
木材などをのこぎりでひいたときに出る屑。のこぎりくず。おがくず。
ひき‐くら・べる【引(き)比べる/引き較べる】
[動バ下一][文]ひきくら・ぶ[バ下二]引き合わせて比べる。比較する。「自分の身に—・べて考えてみる」
ひき‐くる・める【引き括める】
[動マ下一][文]ひきくる・む[マ下二]「ひっくるめる」に同じ。「彼此の別なく—・めて」〈鴎外・青年〉
ひき‐ぐすり【引(き)薬】
皮膚にのばして塗る薬。ぬりぐすり。「腫物の先へ—を為よう」〈円朝・真景累ヶ淵〉
ひき‐ぐ・する【引(き)具する】
[動サ変][文]ひきぐ・す[サ変] 1 いっしょに連れて行く。引き連れる。伴う。「女衆たちを—・して駆けつけた」〈...
ひき‐ぐるみ【碾き包み】
ソバの実をそのまま、または外皮だけを取り除いて粉にすること。また、そのようにしてひいた粉。
ひき‐げき【悲喜劇】
1 悲劇性と滑稽感(こっけいかん)とが混在する劇。悲劇的に進展しながら喜劇的な結末に至るもの、悲劇中に喜劇的場面が...
ひき‐こ【挽き子/引(き)子】
車屋で雇っておく、人力車夫。車引き。
ひき‐こし【引(き)越し】
「ひっこし」に同じ。「ここへ—の当時は」〈漱石・吾輩は猫である〉
ひき‐こ・す【引(き)越す】
[動サ五(四)] 1 「ひっこす」に同じ。「東京へ—・す、—・すって毎日のように云って」〈漱石・虞美人草〉 2 引...
ひき‐こな・す【弾き熟す】
[動サ五(四)]楽器を思いのままに弾く。「難曲を—・す」
ひき‐こみ【引(き)込み】
1 引き込むこと。引いて中に入れること。 2 誘ったり導いたりして中に入れること。 3 引き出してこっそり使うこと...
ひきこみ‐せん【引(き)込(み)線】
1 鉄道の主要線路から分かれ、駅構内の特定の場所や工場などへ引き込まれた線路。 2 屋外の変圧器から屋内に引き込ん...
ひき‐こ・む【引(き)込む】
[動マ五(四)] 1 引っ張って中へ入れる。引いてきて入れる。「電線を—・む」「田に水を—・む」 2 仲間に誘い入...
ひき‐こ・める【引(き)込める】
[動マ下一][文]ひきこ・む[マ下二]「ひっこめる」に同じ。「津田は笑いながら手を—・めた」〈漱石・明暗〉
悲喜(ひき)交交(こもごも)
悲しいこととうれしいことを、代わる代わる味わうこと。「—いたる」 [補説]一人の人間が喜びと悲しみを味わうことであ...
ひき‐こもり【引(き)籠もり】
長期間にわたり自宅や自室に閉じこもり、社会的な活動に参加しない状態が続くこと。また、その状態にある人。 [補説]周...
ひき‐こも・る【引(き)籠もる】
[動ラ五(四)] 1 家や部屋に閉じこもる。「書斎に—・る」 2 世間から身を引いて静かに暮らす。「田舎に—・る」
ひき‐ころ・す【轢き殺す】
[動サ五(四)]車などでひいて死なせる。「トラックに—・される」