へた【下手】
[名・形動]《「はた(端)」あるいは「へた(端)」の変化で、奥深くない意からか》 1 物事のやり方が巧みでなく、手...
へた‐うま【下手上手】
[名・形動]技術面では下手だが、人の心を引きつける魅力のあること。また、そのさま。
へた‐くそ【下手糞】
[名・形動]非常に下手なこと。また、そのさまや、そのような人。「—な絵」
下手(へた)すると
うっかりしたことをすると。また、悪いほうに展開すると。下手をすると。「—命とりになる」
下手(へた)な鉄砲(てっぽう)も数(かず)撃(う)てば当(あ)たる
下手でも数多く試みれば、まぐれ当たりで成功することもある。
下手(へた)の考(かんが)え休(やす)むに似(に)たり
碁や将棋で、下手な者の長考は、時間を浪費するだけで、なんの効果もない。相手が考え続けるのをあざけっていう。
下手(へた)の長談義(ながだんぎ)
話が下手なくせに、長々と話をすること。また、話の下手な人ほど長話をする傾向があること。
下手(へた)の横好(よこず)き
下手なくせに、その物事をむやみに好み、熱心なこと。
へた‐ば・る
[動ラ五(四)] 1 疲れはてる。へとへとになる。へばる。「走るペースが速すぎて—・る」 2 気力がなくなる。へこ...
へた‐へた
[副]力が抜けて立っていられなくなるさま。「—と道端にしゃがみ込む」
へたり‐こ・む
[動マ五(四)]べったり座り込む。また、疲労で立てなくなる。「その場に—・む」
へた・る
[動ラ五(四)] 1 尻をつけてべったり座る。また、尻餅をつく。「床(ゆか)に—・る」 2 へたばる。元気がなくな...
へたれ
俗に、弱々しく気力にとぼしいさま。また、そのような人。 [補説]語源については、動詞「へたる」の変形、「屁垂れ」の...
へ‐だい【平鯛】
タイ科の海水魚。全長約40センチ。体形はマダイに似て、頭部は丸みを帯びる。体色は銀灰色で、うろこに沿って淡黄色の縦...
へだし【隔し】
《「へだ(隔)ち」の上代東国方言》隔て。仕切り。「水門(みなと)の葦が中なる玉小菅刈り来(こ)我が背子床の—に」〈...
へだたり【隔たり】
へだたること。また、その度合い。「十年の—」「両方の主張には相当の—がある」
へだた・る【隔たる】
[動ラ五(四)] 1 間に距離があって離れる。また、距離ができて離れる。遠ざかる。「約10キロ—・っている」 2 ...
へだ・つ【隔つ】
[動タ四]「隔たる」に同じ。「はろはろに思ほゆるかも白雲の千重(ちへ)に—・てる筑紫の国は」〈万・八六六〉 [動タ...
へだて【隔て】
1 間を仕切ること。境をすること。また、そのもの。仕切り。「屏風(びょうぶ)で—をする」 2 差別をすること。分け...
へだて‐おも・う【隔て思ふ】
[動ハ四]心に隔てを置く。よそよそしくする。「ただかやうの筋の事なむいみじう—・う給ひて」〈源・胡蝶〉
へだて‐がお【隔て顔】
[名・形動ナリ]打ち解けない顔つき。よそよそしい態度。また、そのさま。「恥づかしけれど、何かは、—にもあらむ」〈源...
へだて‐がま・し【隔てがまし】
[形シク]いかにも打ち解けないようすである。「たはぶれにても、かやうに—・しき事」〈源・若菜上〉
へだて‐ごころ【隔て心】
打ち解けない心。隔意(かくい)。隔心(かくしん)。「(松虫ハ)いと—ある虫になむありける」〈源・鈴虫〉
へだて‐の‐せき【隔ての関】
間を隔てて関となっているもの。「小さき山を、—に見せたれど」〈源・胡蝶〉
へだ・てる【隔てる】
[動タ下一][文]へだ・つ[タ下二] 1 物の間に距離をおく。「五メートル—・ててくいを打つ」 2 物を間に置く。...
へちま【糸瓜/天糸瓜】
1 ウリ科の蔓性(つるせい)の一年草。巻きひげで他に絡みつく。葉は手のひら状に浅く裂けていて、長い柄をもつ。夏から...
へちま‐えり【糸瓜襟】
後ろから前まで刻みがなく、やや丸みを帯びた細長い襟。形がヘチマに似るところからいう。タキシードやガウンなどに用いる。
へちま‐き【糸瓜忌】
正岡子規の忌日。9月19日。絶筆の「糸瓜咲て痰のつまりし仏かな」など3句にヘチマが詠み込まれていることから。《季 秋》
へちま‐すい【糸瓜水】
ヘチマの茎を切り、切り口から出る水を採ったもの。化粧水やせき止め、やけどの治療などに用いる。
へちま‐ぞうり【糸瓜草履】
さらして白くしたヘチマの実の繊維を重ねて作った草履。
へちま‐の‐かわ【糸瓜の皮】
1 ヘチマの果実の外皮。 2 ヘチマの果実から外皮や種子を取り去って、繊維だけにしたもの。垢(あか)すりや靴の底敷...
糸瓜(へちま)の皮(かわ)とも思(おも)わない
つまらないものとも思わない。少しも気にかけない。
へちま‐やろう【糸瓜野郎】
ぶらぶらしてなんの役にも立たない男をののしっていう語。のらくら者。
へち‐むくり
「へちゃむくれ」に同じ。「皆が不承知ならおれ独りでするわえ。—めら」〈滑・八笑人・五〉
へちゃ‐むくれ
役に立たぬ者、意気地なしなどをののしっていう語。へちむくり。
ヘック
[1931〜2015]米国の化学者。化学メーカー研究員を経て、デラウェア大教授。有機化合物の合成を仲介する触媒にパ...
ヘックス‐ドライバー
⇒六角ドライバー
ヘックス‐レンチ
⇒六角レンチ
ヘック‐はんのう【ヘック反応】
有機化合物を合成する化学反応の一。パラジウムを触媒とするクロスカップリング反応の先駆的な例として知られ、有機ハロゲ...
ヘッケル
[1834〜1919]ドイツの動物学者。海産の無脊椎動物を研究。ダーウィンの進化論を支持し、生物の進化類縁関係の系...
ヘッケル‐の‐はんぷくせつ【ヘッケルの反復説】
⇒反復説
ヘッケル‐の‐ほうそく【ヘッケルの法則】
⇒反復説
ヘッジ
株式・債券・商品・外国為替などの取引で、価格の騰落による損失や不利を避けるため、信用取引や先物取引で売買を行ってお...
ヘッジ‐ファンド
機関投資家や個人資産家などから私募により集めた資金で投資信託の形を取り、高い運用利回りをねらう基金。
ヘッジホッグ
ハリネズミのこと。
ヘッジ‐ボンド
為替予約付き外貨建て債券。元利支払いについて発行時に為替予約を行い、円建て返済額を確定した外貨建ての債券。
ヘッジャー
将来の相場の上下によるリスクを回避または縮小することをねらいとして、先物取引に参加する人。
ヘッジング
⇒ヘッジ
ヘッセ
[1877〜1962]ドイツの詩人・小説家。1923年、スイスに帰化。第一次大戦中より絶対平和主義を唱え、のち、人...
ヘッセン
ドイツ中西部の州。州都はウィースバーデン。主な都市として、同国の経済の中核地でもあるフランクフルトをはじめ、オッフ...