昔(むかし)は肩(かた)で風(かぜ)を切(き)り今(いま)は歩(ある)くに息(いき)を切(き)る
以前は威勢がよかったが、今はまったく衰えてしまっている。
昔(むかし)は昔(むかし)今(いま)は今(いま)
昔と今は違うのであるから、昔がこうだから、今もこうあるべきであるというようなことは成り立たない。
むかし‐ばなし【昔話/昔噺】
1 以前の出来事・経験などについての話。むかしがたり。むかしものがたり。「今ではすっかり—になった」 2 民俗学で...
むかし‐びと【昔人】
1 昔の人。古人。「—は、かくいちはやきみやびをなむしける」〈伊勢・一〉 2 死んでしまった人。故人。「ほのかに聞...
むかし‐ふう【昔風】
[名・形動]昔を思わせるようす。また、古い様式。また、そのさま。古風。昔流。「—な(の)着物」
むかし・ぶ【昔ぶ】
[動バ上二]昔風になる。古めく。「深く—・びたらんかたは」〈十訓抄・八〉
むかし‐べ【昔方】
「むかしえ」に同じ。
むかし‐むかし【昔昔】
「昔」を強めていう語。昔話の出だしにも用いられる。「—の大昔」「—ある所に」
むかし‐め・く【昔めく】
[動カ五(四)]昔風である。古風な感じである。「—・いた柄の着物」
むかし‐もの【昔物】
昔、作ったもの。だいぶ以前に流行したもの。「矢張—だから柄合(がらあい)が今と違って締められまいよ」〈魯庵・社会百面相〉
むかし‐もの【昔者】
老人。また、昔かたぎの人。「今の若い者がわたしたちのような—の気ではだめです」〈藤村・家〉
むかし‐ものがたり【昔物語】
1 昔から伝わる物語。「継母の腹きたなき—も多かるを」〈源・蛍〉 2 「昔話(むかしばなし)1」に同じ。「この—は...
む‐かじゅう【無果汁】
飲料や食品で、果汁が含まれていないこと。
む‐かち【無価値】
[名・形動]価値がないこと。また、そのさま。「—感」
む‐かちょう【無化調】
旨み調味料(化学調味料)を使わないこと。
むかっ‐と
[副](スル) 1 急に怒り出すさま。「—して顔色を変える」 2 急に吐き気を催すさま。「鼻をつく悪臭に、思わず—きた」
むかっ‐ぱら【向かっ腹】
《「むかばら」の音変化》やりばのない怒り。どうしようもなく腹立たしい気分。むかばら。「—を立てる」「—が立つ」
ムカッラ
イエメン南部の港湾都市。ハドラマウト地方の沿岸部に位置し、アデン湾に面する。同漁業が盛ん。アルムカッラ。ムカッラー。
むか‐つき
むかつくこと。また、そのような気分。「興味本位の記事に—を禁じえない」
むか‐つ・く
[動カ五(四)] 1 吐きけを催す。むかむかする。「車酔いで胸が—・く」 2 腹が立つ。しゃくにさわる。「話を聞い...
むかで【百足/蜈蚣】
唇脚綱の節足動物のうち、ゲジ類を除いたものの総称。体長0.5〜15センチ。体は細長く、多数の体節に分かれ、各体節に...
むかで‐きょうそう【百足競走】
複数人が前後に並んでひと組になり、足をつなげた状態で前進して速さを競うもの。
むかで‐のり【百足海苔】
ムカデノリ科の紅藻。沿岸の岩上に生え、長さ20〜50センチで、平たいひも状の主軸の両側から多数の小枝を羽状に出す。
むか‐と
[副]「むかっと1」に同じ。「私も—腹が立ちましたによって」〈虎寛狂・縄綯〉
むか‐はぎ【向か脛】
「むこうずね」に同じ。「かの川の—過ぎて深からば渡らでただに帰るばかりぞ」〈拾遺・物名〉
む‐かわり【身代はり/質】
みがわり。人質(ひとじち)。「百済(くだら)の王義慈、王子豊章を入れ奉りて—とす」〈舒明紀〉
むかわり‐づき【むかはり月】
満1年にあたる月。「船出し給ひてより—ははやたちにけれど」〈読・弓張月・後〉
むか‐ば【向か歯】
上の前歯。むこうば。ぬかば。「奥歯も—も殊に大きに生ひてぞ生まれけれ」〈義経記・三〉
むか‐ばき【行縢/行騰】
遠行の外出・旅行・狩猟の際に両足の覆いとした布帛(ふはく)や毛皮の類。中世の武士は騎馬遠行の際の必需品とし、シカの...
むか‐ばら【向か腹】
「むかっぱら」に同じ。
むかひ‐か【無花被花】
花被のない花。ドクダミ・柳など。無被花。裸花(らか)。
むこう‐ば【向かふ歯】
上の前歯。むかば。「—まばらにして」〈浮・一代女・一〉
むかふん‐すぎ【無花粉杉】
花粉を作らないスギ。雄花が成熟する過程で花粉が正常に発達しないため、雄花は着くが花粉はできない。花粉症対策のため、...
むか‐ぶ・す【向か伏す】
[動サ四]はるか向こうに横たわる。「天雲の—・す国のもののふと」〈万・四四三〉
むか‐むか
[副](スル) 1 心の奥底から怒りがこみ上げてくるさま。「勝手な言い分に、つい—(と)してくる」 2 吐き気がし...
むか‐もも【向か股】
《左右向かい合うところから》両股(りょうまた)。「堅庭は—に踏みなづみ」〈記・上〉
ムカヤ‐どうぶつほごく【ムカヤ動物保護区】
《Mkhaya Game Reserve》エスワティニ中東部にある動物保護区。マンジニの南東約30キロメートルに位...
む‐かゆう【無何有】
「むかう(無何有)」に同じ。
むかゆう‐きょう【無何有郷】
「むかう(無何有)の郷(さと)」に同じ。
むかりゅう‐はっけっきゅう【無顆粒白血球】
細胞内に顆粒が含まれていない白血球。リンパ球と単球のこと。→顆粒白血球
むかわ
北海道勇払郡の地名。鵡川(むかわ)の下流域に位置する。平成18年(2006)鵡川町と穂別町が合併して成立。シシャモ...
む‐かわ【鵡川】
北海道中南部を流れる川。日高山脈の狩振岳(標高1323メートル)に源を発し、むかわ町で太平洋に注ぐ。河口の干潟は渡...
むかわ‐ちょう【むかわ町】
⇒むかわ
むかわり
一年または一月(ひとつき)がめぐって来ること。特に、最初の誕生日や一周忌のこと。「明日はその—(=一周忌)になるが...
むかわ‐りゅう【むかわ竜】
⇒カムイサウルス
むかわ・る
[動ラ四]《動詞「向(む)かう」から派生した語。向き合う位置になる意》 1 まわりまわって報いがくる。「いくほども...
む‐かん【無官】
官職がないこと。「無位—」⇔有官(うかん)。
む‐かん【無冠】
1 位のないこと。無位。 2 スポーツなどのある分野で、1位でないこと。まだ、優勝していないこと。「—のまま引退する」
む‐かん【無感】
地震による揺れが人体に感じられないこと。⇔有感。
む‐かんかく【無感覚】
[名・形動] 1 感覚がまひして、何も感じなくなった状態。また、そのさま。「寒さで手足が—になる」 2 感受性が鈍...