やつはし‐おり【八つ橋織(り)】
絹織物の一。斜文織りの表裏の組織によって正方形または長方形の市松模様を表したもの。下着や羽織裏などに用いる。
やつはし‐けんぎょう【八橋検校】
[1614〜1685]江戸前期の箏曲(そうきょく)演奏家・作曲家。磐城(いわき)(一説に豊前小倉)の人という。三味...
やつはしず【八ツ橋図】
江戸時代中期の陶工・画家、尾形乾山の筆による絵画。「伊勢物語」の第9段を典拠とする。国指定重要文化財。文化庁蔵。八橋図。
やつはしず【八橋図】
⇒八ツ橋図
やつはしまきえらでんすずりばこ【八橋蒔絵螺鈿硯箱】
江戸中期の画家、尾形光琳の代表作のひとつ。木製漆塗の硯箱。光琳が好んだ「伊勢物語」の第9段、八橋の場面のモチーフで...
やつはし‐りゅう【八橋流】
箏曲の流派の一。天和・貞享(1681〜1688)のころ、八橋検校が筑紫流箏曲を基礎にして創始。八橋の孫弟子の生田検...
やつはな‐がた【八つ花形】
円形の周囲に花弁状の稜(かど)が八つある花形。「—に鋳(い)たる鏡」〈義経記・七〉
やつ‐ばち【八つ撥/八つ桴】
1 羯鼓(かっこ)の異称。「いつものやうに—を御打ち候ひて」〈謡・花月〉 2 中世の巷間(こうかん)芸能の一。羯鼓...
やつ‐ばら【奴儕/奴原】
複数の人を卑しめていう語。やつら。「あんな—に我儘(わがまま)をされて堪るものか」〈福沢・福翁自伝〉
やつ‐ひがた【谷津干潟】
千葉県北西部、習志野市にある干潟。面積約0.4平方キロメートル。東京湾奥に残された貴重な干潟で、カモ・シギ・チドリ...
やつ‐びょうし【八拍子】
能楽で、謡や囃子(はやし)のリズムの基本単位。8個の拍を一単位とする本地(ほんじ)を中心に、4拍一単位のトリ、6拍...
やつ‐ぶさ【八房】
1 八つの房をもつこと。多数の実が房状をなすもの。 2 トウガラシの変種。茎はまっすぐ伸び、先に細長い実が集まって...
やつぶさ‐の‐うめ【八房の梅】
梅の一品種。花は白く八重咲きで、雌しべが数本あり、一つの花に4〜7個の実を結ぶ。座論梅(ざろんうめ・ざろんばい)。...
やつぶち‐の‐たき【八ツ淵の滝】
滋賀県高島市にある滝。七遍返(しちへんがえ)し淵・貴船(きぶね)ヶ淵・屏風ヶ淵・小摺鉢(こすりばち)・大摺鉢(おお...
や‐つぼ【矢壺/矢坪】
矢を射るときにねらいを定める所。やどころ。
やつむね‐づくり【八棟造(り)】
1 神社建築の一様式。本殿と拝殿とをつなぐ部分を石の間とし、その屋根が本殿・拝殿の屋根から作りつけられて両下(まや...
やつ‐め【奴め】
[名]「やつ(奴)」を強めていう語。「にくい—」 [代]三人称の人代名詞。「やつ(奴)」をいっそう卑しめたり、憎悪...
やつ‐め【八つ目】
1 8番目。やっつめ。 2 目が八つあること。多くの目があるもの。 3 編み目・刻み目などが多くあること。また、そ...
やつめ‐うなぎ【八目鰻】
ヤツメウナギ目ヤツメウナギ科の円口類の総称。体形はウナギに似るが、目の後方にえら穴が七つあり、目が八つあるように見...
やつめ‐かぶら【八つ目鏑】
穴を多数(後世には八つ)あけた鏑。また、それをつけた矢。
やつめ‐さす
[枕]「出雲(いづも)」にかかる。語義・かかり方未詳。一説に、「やくもたつ」の音変化ともいう。→八雲(やくも)立つ...
やつめ‐らん【八目蘭】
ノキシノブの別名。
やつやつ‐し・い【窶窶しい】
[形][文]やつやつ・し[シク]ひどくやつれている。みすぼらしい。「—・いほど質素な服装などが」〈藤村・家〉
や‐つ‐よ【弥つ世】
多くの年月。やちよ。「橘(たちばな)のとをの橘—にも我(あれ)は忘れじこの橘を」〈万・四〇五八〉
やつ‐ら【奴等】
[名]複数の人を卑しめていう語。「ふざけた—」 [代]三人称の人代名詞。同等以下の複数の人を卑しめたり、親しみを込...
やつら‐の‐まい【八佾の舞】
⇒八佾(はちいつ)
やつ・る【窶る】
[動ラ下二]「やつれる」の文語形。
やつれ【窶れ】
1 病気や心労でやつれること。また、そのようす。「—が見える」「面(おも)—」 2 見栄えがしなくなること。「何ば...
やつれ‐すがた【窶れ姿】
やせ衰えた姿。また、みすぼらしいかっこう。
やつれ‐ば・む【窶ればむ】
[動マ四]みすぼらしいようすになる。「さばかりになりぬる御有り様の、いと—・み」〈源・匂宮〉
やつ・れる【窶れる】
[動ラ下一][文]やつ・る[ラ下二] 1 病気・心労などで、やせ衰える。「病気で別人のように—・れてしまう」 2 ...
やつ‐わり【八つ割(り)】
1 八等分すること。また、その一つ。 2 四斗樽(しとだる)の8分の1の容積の樽。5升入りの樽。