やまと‐ぶみ【大和文】
日本語で書かれた文。和文。 「日本書紀」の異称。〈運歩色葉〉
やまと‐ぶろ【大和風炉】
粗末な土製の風炉。一般に鉢形で、火鉢にも用いる。
やまと‐べい【大和塀】
1 杉の皮を縦に張り、竹の押縁(おしぶち)で押さえた塀。数寄屋などの庭に用いる。 2 板を大和打ちにした塀。
やまとほんぞう【大和本草】
江戸中期の本草書。16巻、付録2巻、諸品図3巻。貝原益軒著。宝永5年(1708)成立。「本草綱目」所収のもの772...
やまと‐まい【大和舞/倭舞】
1 日本固有の歌舞の一。大和地方の風俗歌舞で、礼拝を舞踊化したもの。鎮魂祭や大嘗祭(だいじょうさい)などに行われる...
やまと‐まど【大和窓】
突き上げ障子をつけた天窓(てんまど)。
やまと‐まな【大和まな】
アブラナ科の越年草。葉は濃い緑色で切れ込みがあり、やわらかく甘みがある。煮物や漬物にする。奈良県で古くから栽培され...
やまと‐みんぞく【大和民族】
日本人を構成する、主たる民族。
やまと‐むね【大和棟】
奈良県・大阪府河内地方・三重県伊賀地方で行われた民家の一形式。急な勾配の藁葺(わらぶ)き屋根の両妻部分を瓦葺きにし...
やまと‐め【大和目】
薬種に用いた量目。180匁(約675グラム)を1斤とするもの。→唐目(とうめ)
やまと‐もじ【大和文字】
仮名文字。⇔唐文字(からもじ)。
やまと‐もの【大和物】
大和国の刀工が鍛えた刀の総称。特に平安末期以降、多く社寺に専属するかたちで、千手院物・当麻(たいま)物・手掻(てが...
やまとものがたり【大和物語】
平安中期の歌物語。作者未詳。天暦(947〜957)ごろの成立、のち増補されたといわれる。和歌を主とし、恋愛・伝説な...
やまと‐や【大和屋】
歌舞伎俳優坂東三津五郎・岩井半四郎、およびその一門の屋号。
やまと‐やさい【大和野菜】
奈良地方で第二次大戦前から栽培されている特産野菜。大和まな、宇陀金(うだきん)ごぼうなど20品目が認定されている。
やまと‐よみ【大和訓み】
漢字を大和言葉でよむこと。また、そのよみ方。漢字の訓よみ。和訓。
やまとん‐ちゅ
《「やまとんちゅう」とも》沖縄方言で、県外の日本人。また、県内に住む他都府県出身者。「ヤマトンチュ」と書くことが多...
やま‐どめ【山止(め)/山留(め)】
1 山への立ち入りや山での狩猟・採取を禁止すること。 2 鉱山などで、土砂の崩壊を防ぐこと。また、その構造物。
やま‐どり【山鳥】
1 山の中にすむ鳥。山の鳥。 2 キジ科の鳥。日本特産で、本州・四国・九州の森林にすむ。雄は尾が長いので全長約12...
やまどり‐ぜんまい【山鳥薇】
ゼンマイ科の多年生のシダ。山地の湿原に群生。栄養葉は長さ約60センチで、羽状に分かれ、胞子葉は小形で、2回羽状に分...
やまどり‐たけ【山鳥茸】
イグチ科のキノコ。夏から秋、広葉樹林の地上に生え、高さ10〜15センチ。傘は半球形をし、表面は褐色。茎は太く、表面...
やまどり‐の【山鳥の】
[枕] 1 山鳥は雌雄が峰を隔てて別々に寝るといわれたところから、「ひとり寝(ぬ)」にかかる。「—ひとりし寝(ぬ)...
やまな【山名】
姓氏の一。室町時代の守護大名。新田義重の子義範が上野(こうずけ)山名郷に住したのに始まる。四職(ししき)家の一。 ...
やま◦ない【止まない/已まない】
[連語]《動詞「や(止)む」の未然形+打消しの助動詞「ない」》(「…してやまない」の形で)どこまでも…する。…しな...
やまな‐うじきよ【山名氏清】
[1344〜1392]南北朝時代の武将。北朝方として大功を挙げ、丹波などの守護となったが、その勢力が強大なのを恐れ...
やま‐なか【山中】
山の中。山間。さんちゅう。
やまなか【山中】
石川県加賀市の地名。旧町名。大聖寺川の上流域を占め、古来名湯とされる山中温泉がある。山中塗・九谷焼の産地。→加賀
やまなか【山中】
姓氏の一。 [補説]「山中」姓の人物山中貞雄(やまなかさだお)山中伸弥(やまなかしんや)山中鹿之助(やまなかしかの...
やまなか‐いんし【山中因子】
細胞の初期化を誘導する因子(初期化因子)として山中伸弥らが特定した遺伝子。Oct3/4(オクトスリーフォー)・So...
やまなか‐こ【山中湖】
山梨県、富士五湖のうち、東端の湖。富士山の溶岩流による堰止(せきと)め湖。桂川が流出する。面積6.8平方キロメート...
やまなか‐さだお【山中貞雄】
[1909〜1938]映画監督。京都の生まれ。初監督作品「磯の源太 抱寝(だきね)の長脇差(ながどす)」で注目を集...
やまなか‐しかのすけ【山中鹿之助】
[1545〜1578]戦国時代の武将。出雲の人。本名、幸盛(ゆきもり)。尼子氏に仕えて毛利氏と戦い、主君の降服後も...
やまなかしゅう【山中集】
江戸中期の俳諧集。岩田涼菟編。元禄17年(1704)刊。
やまなか‐しんや【山中伸弥】
[1962〜 ]医学者。大阪の生まれ。整形外科の臨床研修医を経て研究者に転身。米国留学時にES細胞を研究し、帰国後...
やまなか‐ぬり【山中塗】
石川県加賀市山中地区から産する漆器。
やまなか‐ひさし【山中恒】
[1931〜 ]児童文学者・文芸評論家。北海道の生まれ。長編「赤毛のポチ」で日本児童文学者協会新人賞を受賞し、本格...
やまなか‐ぶし【山中節】
石川県の山中温泉地方でうたわれる民謡。盆踊り甚句から出て、浴客相手の座敷歌に変わった。
やまなか‐まさたけ【山中正竹】
[1947〜 ]野球選手・監督。大分の生まれ。法政大学のエースとして活躍し、東京六大学のリーグ戦で通算48勝の記録...
やまなか‐みねたろう【山中峯太郎】
[1885〜1966]小説家・児童文学者。大阪の生まれ。少年向け冒険小説で人気を得た。作「敵中横断三百里」「大東の...
やまなかもんどう【山中問答】
立花北枝の俳諧書。文久2年(1862)または嘉永3年(1850)刊。1冊。松尾芭蕉が「奥の細道」の旅の途中で加賀の...
やま‐なし【山梨】
1 バラ科の落葉高木。山地に生え、葉は卵形で先がとがり、互生する。4月ごろ、白い5弁花が咲き、ナシに似た小さい実が...
やまなし【山梨】
中部地方南東部の県。県庁所在地は甲府市。もとの甲斐(かい)国にあたる。人口86.3万(2010)。 山梨県中北部の...
やまなし‐いかだいがく【山梨医科大学】
山梨県中央市にあった国立大学。昭和53年(1978)設置。平成14年(2002)山梨大学と統合し、山梨大学医学部と...
やまなしえいわ‐だいがく【山梨英和大学】
山梨県甲府市にある私立大学。明治22年(1889)設立の山梨英和女学校を源流として、平成14年(2002)に開設さ...
やまなしがくいん‐だいがく【山梨学院大学】
山梨県甲府市にある私立大学。昭和37年(1962)に開設。平成7年(1995)に大学院を設置した。
やまなし‐けん【山梨県】
⇒山梨
やまなしけんりつ‐だいがく【山梨県立大学】
山梨県甲府市にある公立大学法人。平成17年(2005)に山梨県立看護大学と山梨県立女子短期大学を統合して開学した。...
やまなし‐し【山梨市】
⇒山梨
やまなし‐だいがく【山梨大学】
山梨県甲府市にある国立大学法人。山梨工業専門学校・山梨師範学校・山梨青年師範学校を統合し、昭和24年(1949)新...
やまなし‐とうせん【山梨稲川】
[1771〜1826]江戸後期の音韻学者。駿河の人。名は治憲。字(あざな)は玄度。別号、東平。本居宣長の影響を受け...