こわ【怖/恐】
《形容詞「こわ(怖)い」の語幹》恐ろしいこと。多く、感動表現に用いる。「おお、—」
こわ・い【怖い/恐い】
[形][文]こは・し[ク]《「強(こわ)い」と同語源》 1 それに近づくと危害を加えられそうで不安である。自分にと...
こわ・い【強い】
[形][文]こは・し[ク]《「怖い」と同語源》 1 容易に言いなりにならなくて頑固である。強情である。「情の—・い...
こわ‐いい【強飯】
《「ひめいい(姫飯)」に対して》粳米(うるちまい)を甑(こしき)に入れて幾度も水をかけて蒸したもの。こわい。→こわ...
こわ‐いけん【強意見】
厳しい意見・訓戒。「未亡人の家へたびたび—に出向いたり」〈康成・千羽鶴〉
怖(こわ)いもの知(し)らず
自信に満ちて、何ものをも恐れないこと。また、無鉄砲なこと。「—の若者」
怖(こわ)いものなし
恐ろしいと思うものがなく、かって気ままに振る舞える。「天下に—の権力者」
怖(こわ)いもの見(み)たさ
怖いものは、好奇心に駆られてかえって見たくなること。「—に谷底をのぞき込む」
こわ‐いろ【声色】
1 声の音色。声の調子。こわね。「—を変えてしゃべる」 2 他人、特に役者や有名人のせりふ回しや声をまねること。歌...
こわいろ‐づかい【声色遣い】
俳優や有名人などの、せりふ回しや声などをまねること。また、それを職業とする人。
声色(こわいろ)を遣(つか)・う
人の声色をまねる。「父の—・って弟を驚かす」
こわ‐おもて【強面】
「こわもて(強面)」に同じ。
こ‐わかれ【子別れ】
親が子と生き別れになること。
こわ‐がり【怖がり/恐がり】
わずかなことにもこわがること。また、そのような人。
こわ‐が・る【怖がる/恐がる】
[動ラ五(四)]こわいという気持ちを態度や表情に表す。「小さな子が暗がりを—・る」
こ‐わき【小脇】
わき。また、わきに関するちょっとした動作にいう語。「—に抱える」「—にはさむ」
こ‐わきざし【小脇差】
短い脇差。
こわきだに【小涌谷】
神奈川県南西部、箱根町の地名。小涌谷温泉がある。泉質は単純温泉・塩化物泉。こわくだに。
こ‐わく【蠱惑】
[名](スル)人の心を、あやしい魅力でまどわすこと。たぶらかすこと。「男を—するまなざし」
こわくだに【小涌谷】
⇒こわきだに(小涌谷)
こわく‐てき【蠱惑的】
[形動]人の心をひきつけ、まどわすさま。「—な姿態」
こ‐わけ【小分け】
[名](スル)小さく分けること。細かく区分すること。また、分けられたもの。「一回分ずつに—して冷凍する」
こわげ‐だ・つ【怖げ立つ/恐げ立つ】
[動タ五(四)]恐ろしく思う。こわくなる。おじけだつ。「肩から水をかけられる程—・ち」〈円朝・怪談牡丹灯籠〉
こわ‐ごわ【怖怖/恐恐】
[副]恐ろしく思いながら物事をするさま。おそるおそる。「へっぴり腰で—(と)のぞき込む」
こわごわ・し【強強し】
[形シク] 1 いかにもこわばっている。ごわごわしている。「裳、唐衣(からぎぬ)など—・しく装束きたるもあり」〈能...
こわ‐さき【声先】
1 言葉の端々。「—ばかりわづかに聞きしものを」〈発心集・七〉 2 謡曲で謡いだしの最初の声。「—調子に合ふこと、...
こ‐わざ【小技】
1 相撲・柔道などで、小さな動作でかける技。「—がきく」「—できまる」⇔大技。 2 ちょっとした技巧・技術。「ギタ...
こわし【壊し/毀し】
こわすこと。「—屋」
こわし‐や【壊し屋】
1 古くなったり不要になったりした建築物などを壊して片づける職業。解体業。 2 既存の枠組みや組織などを何度も壊し...
こわ‐しょうぞく【強装束】
⇒こわそうぞく
こわ・す【壊す/毀す】
[動サ五(四)] 1 物に力を加えてもとの形を崩したり、失わせたりする。砕いたり破ったりして使用できないようにする...
こわ‐そうぞく【強装束】
公家の装束で、袍(ほう)や直衣(のうし)などの地質にのりを固く引き、冠帽類には漆を厚く塗って、折り目をつけた形の着...
こ‐わたり【古渡り】
室町時代またはそれ以前に渡来したこと。また、その織物・器物など。珍重された。本(もと)渡り。古渡(こと)。「—のサ...
こわ‐だか【声高】
[形動][文][ナリ]話し声の調子が高く大きいさま。「—な声で話す」「—にののしる」
こわ‐だんぱん【強談判】
主張を通そうと強い調子でかけあうこと。強硬な談判。「—に及ぶ」
こ‐わっぱ【小童】
《「こわらは」の音変化》子供や未熟者をののしっていう語。小僧。若僧。「—のくせに口出しをするな」
こわ‐つき【声付き】
声のようす。こえつき。「かへすがへす申しあぐる—、いと頼もしげなれど」〈狭衣・四〉
こわ‐づかい【声遣い】
声の出し方。物の言い方。口調。「—ノ悪イ人」〈和英語林集成〉
こわ‐づくり【声作り】
[名](スル) 1 わざと声を作って言うこと。こわづくろい。「—して話す」 2 せきばらい。しわぶき。こわづくろい...
こわ‐づく・る【声作る】
[動ラ四] 1 ことさら声を繕って言う。作り声をする。「うち—・りて申し出で給ふことぞかし、いとあやし」〈栄花・月...
こわ‐づくろい【声作ろひ/声繕ひ】
1 「声(こわ)作り1」に同じ。「弁慶—して、ことごとしく申しけるは」〈盛衰記・三六〉 2 「声(こわ)作り2」に...
こわ‐ね【声音】
声の調子。こわいろ。「貫一の—は漸く苛立ちぬ」〈紅葉・金色夜叉〉
こわ‐ばり【強張り】
こわばること。固くなること。
こわ‐ば・る【強張る】
[動ラ五(四)] 1 柔らかいものが固くなる。不自然に突っ張る。ごわごわする。「靴の革が雨に濡れて—・る」「緊張の...
こわ‐ぶり【声風】
声の調子。歌う声の調子。
こわ‐めし【強飯】
糯米(もちごめ)を蒸した飯。ふつう、小豆やササゲを入れて赤飯にする。おこわ。→こわいい(強飯)
こわ‐もて【強持て/怖持て】
[名](スル)おそれられて、かえって優遇されること。「郡視学と云えば、田舎では随分—のする方で」〈花袋・田舎教師〉
こわもて【強面/怖面】
[名・形動]《「こわおもて」の音変化》こわい顔つきで他人をおびやかすこと。相手に対して強い態度に出ること。「—に意...
こわ‐らか【強らか】
[形動ナリ] 1 手触りがかたいさま。ごわごわしているさま。「練り色の衣の—なるを着て」〈今昔・二二・七〉 2 荒...
こわ‐らし・い【怖らしい/恐らしい】
[形]おそろしそうなさま。こわそうである。「目容(めつき)の—・い男」〈秋声・足迹〉