夜(よ)を明(あ)か・す
寝ないで夜を過ごす。「避難所で—・す」
世(よ)を挙(あ)げて
世の中の人が全員で。世間全体が一致して。「—の健康ブーム」
夜(よ)を籠(こ)・む
まだ夜が明けないでいる。夜がまだ深い。「—・めて竹の編み戸にたつ霧の晴ればやがてやあけむとすらむ」〈山家集・上〉
世(よ)を去(さ)・る
死ぬ。「若くして—・る」
世(よ)を忍(しの)・ぶ
世間の人の目を避けて隠れる。「—・ぶ仮のすまい」
世(よ)を知(し)・る
1 世情に通じる。また、男女の情を理解する。「命あらばいかさまにせむ—・らぬ虫だに秋は鳴きにこそ鳴け」〈千載・秋中...
世(よ)を捨(す)・てる
俗世間から離れて暮らす。隠遁(いんとん)する。また、出家する。「—・てて仏門に入る」
世(よ)を背(そむ)・く
「世を捨てる」に同じ。「—・く宿にはふかじあやめ草心のとまる妻となりけり」〈拾玉集・一〉
世(よ)を尽(つ)く・す
一生を終える。「白波のよするなぎさに—・すあまのこなれば宿も定めず」〈新古今・雑下〉
夜(よ)を徹(てっ)・する
夜通し物事を行う。徹夜する。「—・して作業する」
夜(よ)を徹(とお)・す
「夜を徹(てっ)する」に同じ。「—・して調べ物をする」
世(よ)を遁(のが)・れる
俗世間から離れて隠れ住む。また、世を捨てて出家する。「—・れて庵を結ぶ」
世(よ)を離(はな)・る
「世を遁(のが)れる」に同じ。「かく—・るるさまにものし給へば」〈源・夕顔〉
世(よ)を憚(はばか)・る
世間に遠慮する。世間との交わりを避ける。「—・って隠れ住む」
世(よ)を張(は)・る
見えを張る。外観を繕う。「灯火(ともしび)の消ゆるまで—・るこそうたてけれ」〈浮・椀久一世〉
夜(よ)を日(ひ)に継(つ)・ぐ
《「孟子」離婁下から》昼夜の別なく、続けてある物事をする。「—・いで働く」 [補説]「日を夜に継ぐ」とするのは誤り。
世(よ)を響(ひび)か・す
世の中の大評判となる。「名横綱の名が—・す」
世(よ)を◦経(へ)る
1 長い年月を経過する。「—◦経て残る傑作」 2 男女の情事を経験する。「女のまだ世経ずと覚えたるが」〈伊勢・一二〇〉
世(よ)を済(わた)・す
1 世人を済度する。「仏の、世に出で給ひて—・し給へる」〈栄花・鶴の林〉 2 隠居して跡目を継がせる。「子孫に—・...
世(よ)を渡(わた)・る
生活する。暮らしていく。「幼いので—・る術(すべ)を知らない」