あかし‐の‐ちゅうぐう【明石の中宮】
源氏物語の登場人物。光源氏と明石の上との娘。今上帝の中宮となり、匂宮(におうみや)らを産む。明石の姫君。明石の女御...
あかし‐の‐にゅうどう【明石の入道】
源氏物語の登場人物。須磨に退居していた光源氏を明石の浦の自邸に迎える。明石の上の父。
あかし‐びと【証人】
事実を証明する人。しょうにん。「其を救う為の一個(ひとり)の—にならねばならぬ」〈木下尚江・火の柱〉
あかし‐ぶね【明石船】
近世、大坂・明石間を往来していた小型の乗合帆船。
あかし‐ぶみ【証文】
神仏に向かって祈誓する文章。願文(がんもん)。「御(み)—など書きたる心ばへ」〈源・玉鬘〉
アカシヤ
⇒アカシア
あかし‐やき【明石焼(き)】
1 兵庫県明石市とその周辺で産する陶器。 2 鶏卵にだし汁・小麦粉・浮粉・タコを加え、丸いくぼみのある鉄鍋で球状に...
アカシヤのだいれん【アカシヤの大連】
清岡卓行の短編小説。中国北東部の港町、大連を舞台にした作品。昭和44年(1969)発表。同年、第62回芥川賞受賞。
あか‐しょうびん【赤翡翠】
カワセミ科の鳥。全長28センチくらい。全体に鮮やかな赤褐色。日本では夏鳥として渡来し、森林の渓流でみられ、サワガニ...
あかしろ‐けいせき【赤白珪石】
鉄分を含んだ赤いチャートと白い石英とがまじった、まだらの珪石。耐火煉瓦(れんが)の原料。
あか‐しろつるばみ【赤白橡】
1 古代・中世の染め色の名。茜(あかね)と櫨(はじ)とで染めた、赤に黄みが加わった色。禁色(きんじき)の一。赤色(...
あかしろ‐ぼう【赤白帽】
「体操帽子」に同じ。
あか‐しんごう【赤信号】
1 危険や停止を示す赤色の交通信号。 2 憂慮すべき事態が迫っているというしるし。「会の運営に—がともる」⇔青信号。
あか‐しんぶん【赤新聞】
扇情的な暴露記事を主とする低俗な新聞。明治中期、大衆紙「万朝報(よろずちょうほう)」が赤みを帯びた用紙で、暴露摘発...
あか‐じ【赤地】
1 織物の地色の赤いもの。また、その織物。 2 地色が赤いもの。
あか‐じ【赤字】
1 赤色の文字。赤いインクなどで書いた文字。 2 《簿記で不足額を表す数字を赤色で記入するところから》支出が収入よ...
あかじ‐こうさい【赤字公債】
⇒赤字国債
あかじ‐こくさい【赤字国債】
国が一般会計の赤字補塡(ほてん)のために発行する国債。特例国債。赤字公債。→新規財源債
あかじ‐ざいせい【赤字財政】
歳出が租税・印紙収入などの経常収入を超え、その一部が公債や借入金によってまかなわれているような財政状態。
あか‐じそ【赤紫蘇】
シソの、葉が暗紫色のもの。梅干しの色づけなどに用いる。
あかじのにしき‐の‐ひたたれ【赤地の錦の直垂】
赤地の錦で作った直垂。大将級の武将が鎧(よろい)の下に着用した。「木曽左馬頭(きそさまのかみ)、その日の装束には、...
あか‐じ・みる【垢染みる】
[動マ上一]垢が染みついて汚れる。「—・みた身なり」
あかじ‐ゆうし【赤字融資】
金融機関が企業の赤字による資金不足を補うために融資すること。十分な債権保全の措置を講じたうえで行われる。
あか・す【明かす】
[動サ五(四)] 1 物事をはっきりさせる。今まで隠していたことを明るみに出す。「理由を—・す」「手品の種を—・す...
あか・す【飽かす】
[動サ五(四)] 1 (多く「…にあかして」の形で)ありあまっているものを十分に使う。ふんだんに使う。「金と暇に—...
あか‐すいたい【赤錐体】
「L錐体」の旧称。
あかすか‐べえ
「あかんべい」に同じ。「その時にゃあ、—だらう」〈滑・浮世風呂・前〉
あか‐すり【垢擦り】
入浴の際に垢をこすり落とすこと。また、それに用いる道具。ヘチマの実の繊維、軽石、ナイロンたわしなど。
あか‐ず【赤酢】
1 よく熟成した酒かすを原料として作った色の濃い酢。主に鮨(すし)に用いられる。 2 赤梅酢(あかうめず)のこと。→梅酢
あか‐ず【飽かず/厭かず】
[連語]《動詞「あ(飽)く」の未然形+打消しの助動詞「ず」の連用形。副詞的に用いる》 1 飽きないで。いつまでも嫌...
あかずきん【赤頭巾】
ヨーロッパ各地の民話。赤頭巾の少女が祖母の家へ使いに行き、食い殺した祖母に化けた狼(おおかみ)に食われてしまう話。...
あかずきんちゃんきをつけて【赤頭巾ちゃん気をつけて】
庄司薫の小説。筆者と同名の高校生、薫の日常生活を描く。「さよなら怪傑黒頭巾」「白鳥の歌なんか聞えない」「ぼくの大好...
あか‐ずな【赤砂】
金剛砂(こんごうしゃ)のこと。
あかず‐の‐ふみきり【開かずの踏(み)切(り)】
列車の運行数が多いために遮断機が長時間降りたままになり、横断することが困難な踏切。 [補説]国土交通省では、ピーク...
あかず‐の‐ま【開かずの間】
禁忌(きんき)などの理由で、ふだんは開けることを禁じられている部屋。また、特別の場合のほかは使用が禁じられている部...
あかず‐の‐もん【開かずの門】
⇒開けずの門
あか‐ずみ【赤墨】
朱の粉末をにかわで練り固めた墨。また、その色。朱墨(しゅずみ)。
あかせがわ【赤瀬川】
姓氏の一。 [補説]「赤瀬川」姓の人物赤瀬川原平(あかせがわげんぺい)赤瀬川隼(あかせがわしゅん)
あかせがわ‐げんぺい【赤瀬川原平】
[1937〜2014]美術家・小説家。神奈川の生まれ。本名、克彦。千円札を模した作品を制作・発表し、通貨及証券模造...
あかせがわ‐しゅん【赤瀬川隼】
[1931〜2015]小説家。三重の生まれ。本名、隼彦(はやひこ)。小説家・美術家である赤瀬川原平(げんぺい)の兄...
あか・せる【飽かせる】
[動サ下一][文]あか・す[サ下二] 1 「飽かす1」に同じ。「金に—・せて建てた豪邸」 2 満足させる。「暑預粥...
あか‐せん【赤線】
1 赤い線。 2 「赤線区域」の略。
あかせん‐くいき【赤線区域】
売春を目的とする特殊飲食店街。警察などの地図にその地域が赤線で示されていた。昭和21年(1946)公娼(こうしょう...
あか‐センマイ【赤センマイ】
⇒ギアラ
あか‐そ【赤麻/赤苧】
イラクサ科の多年草。山地に多く、高さ60〜80センチ。葉は対生で、縁にぎざぎざがあり、先が三つに裂ける。茎は赤みを...
あか‐ぞなえ【赤備え】
すべての将兵の武具を赤色にした軍勢。徳川の臣で関ヶ原の戦いで武功をたてた井伊直政の手勢など。
あかぞめ‐あきこ【赤染晶子】
[1974〜2017]小説家。京都の生まれ。平成16年(2004)「初子さん」で文学界新人賞を受賞し作家デビュー。...
あかぞめ‐えもん【赤染衛門】
[960ころ〜1040ころ]平安中期の女流歌人。藤原道長の妻倫子(りんし)と上東門院彰子に仕え、のち大江匡衡(おお...
あかぞめえもんしゅう【赤染衛門集】
赤染衛門の家集。成立年代は未詳だが、11世紀中ごろとされる。
あか‐たては【赤蛺蝶】
タテハチョウ科のチョウ。前翅(まえばね)は黒色で、中央に逆「山」字形の赤色の斑紋、上端部に数個の白斑がある。後ろ翅...