あたま‐ごし【頭越し】
1 人の頭上を越して何かの動作をすること。「前の人の—に切符を渡す」 2 間に立つものをさしおいて、直接働きかける...
あたま‐ごなし【頭ごなし】
相手の言い分を聞かず、最初からきめつけた態度をとること。「—にしかりつける」
あたま‐じらみ【頭虱】
ヒトジラミ科のシラミ。体長2〜3ミリで暗褐色。頭髪などに寄生し、血を吸う。
あたまじらみ‐しょう【頭虱症】
アタマジラミが頭皮に寄生し、皮膚炎を起こす感染症。12歳以下の児童に多く、頭部の接触やタオル・帽子・ブラシ等を介し...
頭(あたま)剃(そ)るより心(こころ)を剃(そ)れ
頭を剃って形だけ僧になっても、心が伴わなければだめだ。形式よりも精神が大事だということ。かしら剃るより心を剃れ。
あたまだか‐がた【頭高型】
東京式アクセントの分類のうち、語の1拍目にアクセント核がある型。「う↓み(海)」「で↓んき(電気)」「レ↓ストラン...
あたま‐だし【頭出し】
録音・録画したもののある部分を再生したいとき、その始まりを探し出すこと。
あたま‐つき【頭付き】
1 頭の形。 2 髪の結いぐあい。髪かたち。
あたま‐でっかち【頭でっかち】
[名・形動] 1 からだの他の部分に比べて、頭が大きいこと。また、そういう人や、そのさま。あたまがち。 2 上の部...
頭(あたま)でっかち尻(しり)すぼり
はじめが大きく、終わりは小さいこと。はじめは勢いがよく、終わりがだらしないこと。竜頭蛇尾。頭でっかち尻つぼみ。
頭(あたま)でっかち尻(しり)窄(つぼ)み
⇒頭でっかち尻すぼり
頭(あたま)と尻尾(しっぽ)は呉(く)れてやれ
相場格言の一。相場では、底値で買って最高値で売り抜けようとねらうが、なかなかうまくいかないので、上がり始めに買って...
頭(あたま)に入(い)・れる
しっかりと記憶にとどめる。「道順を—・れてから出かける」
頭(あたま)に◦来(く)る
1 怒りで興奮する。かっとなる。「ばかにされて—◦来た」 2 酔いや病毒が頭に回る。また、気が変になる。
頭(あたま)に血(ち)が上(のぼ)・る
興奮する。かっとなる。→上る6
頭(あたま)の上(うえ)の蠅(はえ)を追(お)・う
人のおせっかいをする前に、まず自分自身の始末をする。
頭(あたま)の回転(かいてん)が速(はや)・い
頭脳がよくはたらき、次々に考えを出したりまとめたりする。頭が切れる。
頭(あたま)の黒(くろ)い鼠(ねずみ)
食物などをかすめ取る身近な人をネズミにたとえた語。
あたま‐の‐さら【頭の皿】
1 脳天の平たいところ。頭蓋(とうがい)。あたまのはち。 2 河童(かっぱ)の頭にあるという皿状のもの。ここの水が...
頭(あたま)の天辺(てっぺん)から足(あし)の爪先(つまさき)まで
からだの最上部から最下部まで。からだ全部。「にわか雨で—ずぶぬれになる」
頭(あたま)の中(なか)が白(しろ)くな・る
あたまの中が空白になる。何も考えられなくなる。頭が真っ白になる。「ショックで—・る」
あたま‐の‐はち【頭の鉢】
「頭の皿1」に同じ。「顔色の悪い、—の開いた、妙な子だ」〈志賀・網走まで〉
あたま‐の‐もの【頭の物】
女性の髪を飾るもの。櫛(くし)やかんざしなどの類。
頭(あたま)一(ひと)つ抜(ぬ)・ける
他の人よりもはるかにすぐれている。一頭地(いっとうち)を抜く。「歌のうまさでは彼が—・けている」
あたま‐わり【頭割(り)】
金品の拠出・分配や仕事の配分をする場合に、人数に応じて均等に割り当てること。
頭(あたま)を上(あ)・げる
他の者を抑えて勢力を伸ばす。頭角を現す。台頭する。「新人候補が—・げてきた」
頭(あたま)を痛(いた)・める
ある事を考えて、いろいろと心配したり悩んだりする。「子供の進学問題に—・める」
頭(あたま)を抱(かか)・える
心配な事や悩み事などがあって、思案に暮れる。「山積する課題に—・える」
頭(あたま)を掻(か)・く
思わず頭に手をやって軽くかく。恥ずかしく思ったり、てれたりしたときのしぐさ。
頭(あたま)を下(さ)・げる
1 おじぎをする。 2 謝る。わびる。「あいつにだけは—・げたくない」 3 敬服する。感服する。「彼の努力には—・...
頭(あたま)を搾(しぼ)・る
できる限り頭を働かせて考える。知恵をしぼる。「新商品のネーミングに—・る」
頭(あたま)を突(つ)っ込(こ)・む
仕事や仲間・グループなどに加わる。かかわりをもつ。首を突っ込む。「やっかいな問題に—・む」
頭(あたま)を悩(なや)ま・す
あれこれ考えて苦しむ。思い悩む。「人間関係に—・す」
頭(あたま)を撥(は)・ねる
人の取り分の一部を自分のものにする。ピンはねする。「日当の—・ねる」
頭(あたま)を捻(ひね)・る
1 いろいろと思いをめぐらす。工夫する。「試験問題の作成に—・る」 2 疑問に思う。首をひねる。「高すぎる見積もり...
頭(あたま)を冷(ひ)や・す
興奮した気持ちをおさえる。気持ちを冷静にする。「—・して話し合う」
頭(あたま)を丸(まる)・める
髪をそる。また、髪をそって僧となる。出家する。「—・めてわびる」
頭(あたま)を擡(もた)・げる
1 隠れていたこと、押さえていたことが、考えや思いに浮かぶ。「ふとした疑念が—・げる」 2 少しずつ勢力を得て現れ...
あたみ【熱海】
静岡県東部、相模湾に面した市。古くからの温泉保養地・観光地。泉質は単純温泉・塩化物泉・硫酸塩泉など。人口4.0万(...
あたみさつじんじけん【熱海殺人事件】
つかこうへいの戯曲。昭和48年(1973)文学座が初演。翌年、第18回「新劇」岸田戯曲賞(後の岸田国士戯曲賞)受賞...
あたみ‐し【熱海市】
⇒熱海
あた・む【仇む】
[動マ四]敵視する。恨む。憎む。「この監(げん)に—・まれては、いささかの身じろきせむも、所せくなむあるべき」〈源...
あた・ゆ【与ゆ】
[動ヤ下二]《「あたう」が室町時代以降ヤ行に転じた語。終止形は「あたゆる」となる例が多い》「与える」に同じ。「一つ...
アタラ
シャトーブリアンの小説。1801年刊。1802年刊行の「キリスト教精髄」の第3部にも収められている。
あたら【可惜/惜】
[副]《形容詞「あたら(可惜)し」の語幹から》惜しくも。残念なことに。あったら。「—好機を逃した」
アタラクシア
哲学で、心の平静・不動の状態。ヘレニズム時代の人生観。エピクロスはこの境地の実現が哲学の目標であると説いた。
あたら・し【可惜し/惜し】
[形シク] 1 《それに相当するだけの価値がある、というところから》そのままにしておくには惜しいほどりっぱだ。すば...
あたらし・い【新しい】
[形][文]あたら・し[シク]《上代の「あら(新)たし」が「あたら(可惜)し」と混同して音変化し、平安初期から生じ...
新(あたら)しい女(おんな)
明治44年(1911)から大正5年(1916)にかけて、雑誌「青鞜(せいとう)」を出した女流文学者のグループ(平塚...
新(あたら)しい酒(さけ)を古(ふる)い革袋(かわぶくろ)に入(い)れる
《新約聖書「マタイによる福音書」第9章から》新しい内容を古い形式に盛り込む。多く内容も形式もともに生きないことにいう。