うら‐がしや【裏貸し屋】
裏通りや路地にある貸し家。「昼さへ蝙蝠(かうもり)の飛ぶ—を隠れ住みに」〈浮・一代女・六〉
うらが‐すいどう【浦賀水道】
三浦半島と房総半島との間の水域。東京湾の入り口にあたる。
うら‐がなし・い【心悲しい】
[形][文]うらがな・し[シク] 1 なんとなく悲しい。もの悲しい。「—・い晩秋の景色」 2 心の中で、いとしく感...
うら‐がね【裏曲/裏矩】
曲尺(かねじゃく)の裏にある目盛り。表の曲尺で1尺(約30.3センチ)の辺をもつ正方形の対角線の長さを1尺としたも...
うら‐がね【裏金】
1 取引などで、事をうまく運ぶため表に出さないで支払う金銭。「—が動く」 2 帳簿に記載せず、不正に隠し持っている...
うらが‐ぶぎょう【浦賀奉行】
江戸幕府の遠国(おんごく)奉行の一。江戸湾に出入りする船、および奥羽・大坂間の廻船の荷物を検査し、併せて付近の幕府...
うらがみ【浦上】
姓氏の一。 [補説]「浦上」姓の人物浦上玉堂(うらがみぎょくどう)浦上春琴(うらがみしゅんきん)
うら‐がみ【裏紙】
一度印刷したコピー用紙などの裏面。また、その紙。
うらがみ‐ぎょくどう【浦上玉堂】
[1745〜1820]江戸中期の南画家。姓は紀、名は弼(たすく)。字(あざな)は君輔。備前池田家の支藩鴨方(かもが...
うらがみ‐しゅんきん【浦上春琴】
[1779〜1846]江戸後期の南画家。玉堂の長子。名は選。諸国遍歴ののち、京都に住み、頼山陽らと交わる。細緻鮮麗...
うら‐がれ【末枯れ】
草木がうら枯れること。また、その寂しいようす。《季 秋》「—や諸勧化出さぬ小制札/一茶」「そこいらは、—の、どこか...
うらがれ【末枯】
久保田万太郎の短編小説。大正6年(1917)「新小説」誌に発表。落魄(らくはく)していく下町の芸人たちの生活を哀感...
うら‐が・れる【末枯れる】
[動ラ下一][文]うらが・る[ラ下二]冬が近づき、草木の枝先や葉先が枯れる。「—・れた野山を歩く」《季 秋》「もの...
うら‐がわ【裏側】
裏のほう。また、裏面。「山脈の—」「事態の—が見えてきた」⇔表側。
うら‐き【末木】
樹木の先のほう。こずえ。⇔本木(もとき)。「然るところその伽羅(きゃら)に本木(もとき)と—との二つありて」〈鴎外...
うら‐ぎって【浦切手】
《「うらきって」とも》江戸時代、遭難した船が海岸にたどりついた場合、その土地の役人が船の破損状態や積み荷の状態を調...
うら‐きど【裏木戸】
1 家の裏にある木戸。 2 芝居小屋などの裏手の出入り口。関係者が出入りする。
うら‐きもん【裏鬼門】
鬼門と反対の方角。南西の方角。家相では鬼門とともに忌む。ひつじさる。
うら‐きん【裏金】
1 日本画で、絵絹の裏から金箔(きんぱく)を当てたもの。裏箔(うらはく)。 2 裏に金箔を張った陣笠(じんがさ)。...
うら‐ぎく【浦菊】
キク科の越年草。海岸の湿地に生え、高さ約1メートル。茎は直立し、赤みを帯びる。葉は披針(ひしん)形。秋、周囲が紫色...
うら‐ぎく【裏菊】
菊の花を裏から見た形の図案。紋所・衣服の模様、鎧(よろい)の飾り金具などに用いる。
うら‐ぎり【裏切り】
うらぎること。味方を捨てて敵方についたり、約束・信義・期待に背いたりすること。「—者」「—行為」
うら‐ぎ・る【裏切る】
[動ラ五(四)] 1 味方に背いて敵方につく。「同志を—・る」 2 約束・信義・期待などに反する。「信頼を—・る」...
うら‐くぎ【裏釘】
打ち込んだ釘が、板などの裏まで突き抜けたもの。
裏釘(うらくぎ)を返(かえ)・す
1 裏側に突き出た釘の先を打ち曲げ、抜けないようにする。 2 念を押す。または、いっそう確かなものとする。「裏釘か...
うら‐くずれ【裏崩れ】
戦場で、前方の部隊が敗れたため、後方の部隊の陣容が戦う前に崩れ乱れること。「残る軍兵—して皆ちりぢりに逃げ散りける...
うら‐ぐち【裏口】
1 建物の裏側にある出入り口。勝手口。⇔表口。 2 正当でない手段で物事をすること。隠れて、こっそり行うこと。「—入学」
うらぐち‐えいぎょう【裏口営業】
表向きは、休業を装ったり、他の合法的な営業をしているように見せたりして、実際には、非合法の営業を行っていること。第...
うらぐち‐じょうじょう【裏口上場】
非上場企業が証券取引所の正規の上場審査を受けずに、上場企業を買収・合併することで上場を果たすこと。
うらく‐りゅう【有楽流】
茶道の流派の一。織田有楽を開祖として江戸初期に形成された。
うら・ぐ
[動ガ下二]《「うら」は「心」の意》楽しい気分になる。浮かれる。いい気持ちになる。「大御酒(おほみき)に—・げて大...
うらぐち‐にゅうがく【裏口入学】
正規の試験や手続きを経ず、賄賂(わいろ)や縁故などを用いて不当に入学すること。
うら‐ぐみ【裏組】
近世の邦楽で、教習の便宜上、楽曲を分類したものの一。三味線組歌・箏(こと)組歌などにある。三味線組歌では破手(はで...
うら‐ぐわ・し【心細し】
[形シク]心に染みて趣が感じられるさま。えもいえず美しい。→細(くわ)し「隠国(こもりく)の泊瀬(はつぜ)の山はあ...
うら‐け【裏毛】
ラシャ・メリヤス製シャツなどの裏側に毛を織り出したもの。
うら‐けい【裏罫】
印刷用の罫線の一。太い直線のもの。罫線用の真鍮(しんちゅう)板の裏側を使用することからの名。→表罫
うら‐けん【裏拳】
空手などで、こぶしの甲で打つこと。また、その技。裏拳打ち。
うら‐げい【裏芸】
宴席などで演じる、専門以外の芸。隠し芸。⇔表芸。
うら‐こ・う【心恋ふ】
[動ハ上二]心の中で恋い慕う。「わが背子に—・ひ居れば天の川夜舟漕ぐなる梶の音聞こゆ」〈万・二〇一五〉
うら‐こうこく【裏広告】
⇒隠し広告
うら‐こうさく【裏工作】
人目に立たないよう、陰で働きかけること。
うら‐コマンド【裏コマンド】
⇒隠しコマンド
うら‐ごい・し【心恋し】
[形シク]心の中で恋しく思う。「—・しわが背の君はなでしこが花にもがもな朝な朝(さ)な見む」〈万・四〇一〇〉
うら‐ごう【裏甲】
神社・仏閣などで、軒先の茅負(かやおい)の上にのせる化粧板。
うら‐ごえ【裏声】
1 自然な発声法では出せない高音部を、技巧的に発声する声。ファルセット。→地声2 2 新内・清元・小唄などで、三味...
うら‐ごこう【裏後光】
《「裏御光」とも書く》⇒反薄明光線
うら‐ごし【裏腰】
袴(はかま)の腰板の裏につける布。
うら‐ごし【裏漉し】
[名](スル)枠に布や目の細かい網を張った篩(ふるい)状の調理器具を用い、その外底に材料をのせ、こしたり、かすを除...
うら‐サイト【裏サイト】
企業・学校などの当事者が運営しているのではない非公式サイトのうち、対象への批判や、公にされていない情報などを含むも...
うら‐さく【裏作】
主目的とする作物を収穫したあと、次の作付けまでの期間を利用して他の作物を栽培すること。また、その作物。稲のあとに麦...