げん‐らん【玄覧】
物事を深く見きわめること。また、天子が見ることを敬っていう語。
げん‐り【玄理】
奥深い道理。「人の見識品行は—を談じて高尚なる可きに非ず」〈福沢・学問のすゝめ〉
げん‐り【原理】
1 事物・事象が依拠する根本法則。基本法則。「てこの—」「民主主義の—」 2 哲学で、他のものを規定するが、それ自...
げんり‐うんどう【原理運動】
1954年、キリストの再臨と称する韓国の文鮮明が起こした世界基督教統一神霊教会(統一教会)の布教活動。1960年代...
げん‐りき【験力】
功徳のしるしが現れること。「法華の—の新たなることかくの如し」〈今昔・四・四〇〉
げんり‐げんそく【原理原則】
原理も原則も、基本的な決まり・規則の意。重ねることでその意味を強調した言葉。「—に従う」「天下り禁止の—に反する」
げんり‐しゅぎ【原理主義】
1 キリスト教で、聖書の無謬性を信じ、キリストの処女降誕・贖罪・復活・奇跡などを歴史的事実として認識する信仰上の立...
げんりしゅぎ‐しゃ【原理主義者】
1 原理主義の立場をとる人。 2 原理原則だけを唱え、かたくなで融通の利かない者を揶揄(やゆ)していう語。
げん‐りつ【厳律】
きびしいおきて。「謀叛を以て之を処刑するの—あり」〈竜渓・経国美談〉
げんりつ‐シトーかい【厳律シトー会】
《(ラテン)Ordo Cisterciensium Strictioris Observantiae》「トラピスト...
げんりゃく【元暦】
平安末期、後鳥羽天皇の時の年号。1184年4月16日〜1185年8月14日。
げん‐りゅう【源流】
1 ある川のもととなる水の流れ。水源。「ナイル川の—」 2 物事の起こり。始まり。起源。「文明の—をたどる」
げん‐りょう【原料】
ある物品を作るもとになる材料。「石油を—とする洗剤」
げん‐りょう【現量】
[名](スル)インドの認識論で、直接知覚すること。目・耳・鼻・舌・身の感覚器官と外界の事物との接触から生じるとされる。
げん‐りょう【減量】
[名](スル)目方や分量が減ること。また、減らすこと。特に、体重を減らすこと。「試合のために—する」⇔増量。
げんりょうげんさんち‐ひょうじ【原料原産地表示】
加工食品の原料に使われた農畜水産物の原産地に関する表示。JAS法の品質表示基準に定められている。乾燥きのこ類・緑茶...
げんりょう‐しゅじゅつ【減量手術】
病的な肥満症に対する外科手術のこと。胃を小さくして食事の量を減らす、腹腔鏡下スリーブ状胃切除術など。脂肪吸引など美...
げんりょう‐たん【原料炭】
製鉄用のコークスや石炭ガス(都市ガスの一種)などを製造する際に原料となる石炭。→一般炭
げんりょう‐とう【原料糖】
精製糖の原料になる粗糖。原糖。
げん‐りょく【減力】
写真現像で、ネガの画像の濃度を薬液処理によって低下させること。⇔補力。
げん‐りろん【弦理論】
《string theory》粒子は大きさのない質点でなく、一次元の弦(ひも)で記述されると考える理論。1970年...
げん‐れい【厳令】
[名](スル)きびしく命令すること。また、その命令。厳命。「とりでの死守を—する」
げん‐れい【厳厲】
[名・形動ナリ]きびしく、はげしいこと。また、そのさま。「厳寒と酷暑との候稍—なるのみ」〈村田文夫・西洋聞見録〉
げん‐れつ【厳烈】
[名・形動]きびしく激しいこと。また、そのさま。「—な処罰」「好みて此の—を行うに非ざるを許し」〈田口・日本開化小史〉
げん‐ろ【言路】
君主・上役などに対して意見を述べる方法・手段。「—を塞ぎ業作を妨るの事は」〈福沢・学問のすゝめ〉
げん‐ろう【元老】
1 官位・年齢が高く、声望のある功臣。 2 ある分野で長い間その仕事に携わり、功労のあった人。「経済界の—」 3 ...
げんろう‐いん【元老院】
1 古代ローマの立法・諮問機関。共和政期には政治の運営の中心機関となったが、帝政期には権限が縮小された。 2 明治...
げんろういん‐ぎかん【元老院議官】
議長とともに元老院2を組織した議員。華族・官吏・学者などから勅任された。
げんろういん‐ひろば【元老院広場】
《Senatskaya Ploshchad'/Сенатская площадь》⇒デカブリスト広場
げんろく【元禄】
江戸中期、東山天皇の時の年号。1688年9月30日〜1704年3月13日。 1 「元禄袖」の略。 2 「元禄模様...
げんろく‐かぶき【元禄歌舞伎】
元禄期を中心とした約50年間の歌舞伎。科白劇(かはくげき)・世話狂言が成立し、上方では和事芸、江戸では荒事芸が発達。
げんろく‐きん【元禄金】
元禄8年(1695)に江戸幕府が改鋳した金貨。元禄大判金・元禄小判金・元禄一分金・元禄二朱金の総称。「元」の字の極...
げんろく‐ぎん【元禄銀】
元禄8年(1695)に江戸幕府が改鋳した銀貨。元禄丁銀・元禄豆板銀の総称。「元」の字の極印があるので元字銀ともいう。
げんろく‐げた【元禄下駄】
楕円形で、ばら緒をすげた男物の日和(ひより)下駄。通人が用いた。
げんろく‐こそで【元禄小袖】
元禄時代を中心に流行した、絞りと刺繍(ししゅう)で模様を表した丸袖の小袖。また、それを模して明治末期に流行したもの...
げんろく‐じしん【元禄地震】
元禄16年(1703)11月23日、関東地方南部を襲った大地震。江戸・小田原の被害が大きく、倒壊家屋2万余戸、死者...
げんろく‐じだい【元禄時代】
江戸中期、5代将軍徳川綱吉の時代。文治政治が展開し、町人の勢力が台頭して社会は活気を呈し、上方を中心に独特の文化が...
げんろく‐そで【元禄袖】
着物の袖型の名称。元禄小袖の丸袖を取り入れ、袖丈が短くてたもとの丸みの大きい袖。また、その袖のついた、女物の普段着...
げんろく‐だい【元禄鯛】
チョウチョウウオ科の海水魚。全長約15センチ。体は左右に平たく、ほぼ円形で吻(ふん)が突き出る。体側に幅広い褐色の...
げんろくちゅうしんぐら【元禄忠臣蔵】
真山青果の戯曲。10編。昭和9〜16年(1934〜1941)発表。赤穂義士を題材にした連作史劇。→忠臣蔵
げんろくはなみおどり【元禄花見踊】
歌舞伎舞踊。長唄。本名題「元禄風花見踊」。竹柴瓢助(たけしばひょうすけ)作詞、3世杵屋正次郎(きねやしょうじろう)...
げんろく‐ぶんがく【元禄文学】
元禄年間を中心として、主に上方で発達した町人文学。小説・俳諧・演劇などの分野で多様に展開し、近世文学の一頂点を示し...
げんろく‐へび【元禄蛇】
ジムグリの別名。腹面に市松模様があるところからの名。
げんろく‐みえ【元禄見得】
歌舞伎で、初世市川団十郎が創始した荒事の大見得。左足を踏み出し、左手で刀を握り、右手を後ろへ張る。「暫(しばらく)...
げんろく‐もよう【元禄模様】
元禄時代に流行した、大柄ではでな小袖模様。
げんろくりゅうこうさっか【元禄流行作家】
藤本義一による長編の伝記小説。昭和55年(1980)刊行。副題「わが西鶴」。井原西鶴の人生を描く。
げん‐ろん【言論】
口で言ったり文章にしたりして思想や見解を発表し、論じること。また、その論。「—で対抗する」「口もあれば筆もあるから...
げん‐ろん【原論】
ある事柄の根本になる理論。理論体系のもとになる理論。また、それを述べているもの。「教育学—」
げんろん‐し【言論誌】
⇒総合雑誌
げんろん‐とうせい【言論統制】
公権力が検閲制度などの手段を用いて、言論・表現を制限すること。