ことばのないこいうた【言葉のない恋歌】
《原題、(フランス)Romances sans Paroles》ベルレーヌの詩集。1874年刊行。4部構成で21編...
ことばのないせかい【言葉のない世界】
田村隆一の第2詩集。昭和37年(1962)刊行。翌昭和38年(1963)、第6回高村光太郎賞受賞。
ことば‐の‐はし【言葉の端】
話の中のちょっとした言葉。言葉じり。「—から大体のようすは推察できる」
ことば‐の‐はな【言葉の花】
1 美しい言葉。華やかに飾った言葉。「なほざりの—のあらましを待つとせし間に春も暮れぬる」〈風雅・雑上〉 2 和歌...
ことば‐の‐はやし【言葉の林】
言葉の数が多いことを林にたとえた語。詞林。「—も老木になりて、花の思ひも忘れにけり」〈栄花・駒競べの行幸〉
ことば‐の‐はり【言葉の針】
言葉の中にこめられた悪意や敵意。「仁者を貶(さみ)する—」〈浄・浦島年代記〉
ことば‐の‐ひっぱなし【言葉の引っ放し】
言葉のはしばし。「どこやら—、残る所が武士形気」〈浄・宵庚申〉
ことばのやちまた【詞八衢】
江戸中期の語学書。2巻。本居春庭(もとおりはるにわ)著。文化5年(1808)刊。動詞の活用の種類、活用形の整備、活...
言葉(ことば)は国(くに)の手形(てがた)
言葉のなまりは通行手形のように、その人の生まれ育った国を表す。
言葉(ことば)は心(こころ)の使(つか)い
心に思っていることは自然と言葉にあらわれるということ。「—と申せば、これらの人の胸のうち、つたなくさわがしくこそ覚...
言葉(ことば)は立居(たちい)を表(あらわ)す
《「立居」は、日常の動作》話し方に、その人の人格・性行までもが表れる。
言葉(ことば)は身(み)の文(あや)
《「春秋左伝」僖公二四年から》言葉はその人の品位を表すということ。
ことば‐へん【言葉偏】
⇒言偏(ごんべん)
ことば‐よせ【詞寄せ】
連歌・俳諧で、詠作上必要な用語を集め、注釈を加えた作法書。
ことば‐ろん【言葉論】
口げんか。口論。言葉争い。「夜前妻(め)ぢゃ者と—をいたしたれば」〈狂言記・貰聟〉
言葉(ことば)を返(かえ)・す
1 返事をする。「—・す間もない」 2 相手の言うことに従わず、口答えをする。「お—・すようですが」
言葉(ことば)を掛(か)・ける
かるく話しかける。また、それと意識して話しかける。「ねぎらいの—・ける」「—・けるタイミングを失う」
言葉(ことば)を飾(かざ)・る
巧みな言葉遣いをする。特に、巧みな言い回しで偽りを言う。
言葉(ことば)を交(か)わ・す
互いに話し合う。ちょっと話をする。「初めて彼女と—・した」
言葉(ことば)を下(さ)・ぐ
へりくだった言葉遣いをする。言葉を低くする。「家来ともいはん武士(もののふ)に手をさげ—・げ髪の」〈浄・関八州繋馬〉
言葉(ことば)を番(つが)・う
口約束する。口約する。契る。「—・うた、諍(あらが)ふなと言ひ捨てて引き返す」〈浄・傾城酒呑童子〉
言葉(ことば)を尽(つ)く・す
ありったけの言葉を使って、さまざまに言う。「—・して説得に当たる」
言葉(ことば)を濁(にご)・す
はっきり言わないで、あいまいに言う。口を濁す。「—・して本心を明かさない」 [補説]文化庁が発表した「国語に関する...
言葉(ことば)を残(のこ)・す
1 のちのちのために言っておく。「斯道(しどう)の先達(せんだつ)が—・している」 2 言うべきことを、全部言わな...
言葉(ことば)を呑(の)・む
感動や驚きのために、また、相手の気持ちを察して、言おうとしたことが言えなくなる。「相手のあまりの変わりように—・む」
言葉(ことば)を挟(はさ)・む
人の話の途中で口をきく。口出しをする。ことばをさしはさむ。「横から—・む」
言葉(ことば)を卑(ひく)く◦する
へりくだって物を言う。「—◦してお願いにあがる」