さき‐で【裂き手】
ひびやあかぎれなどで荒れた手。「誰(た)が—、—そもや我が手取らすもや」〈皇極紀・歌謡〉
さき‐どなり【先隣】
隣のもう一つ向こうの隣。となりのとなり。また、手前隣に対して先にある隣。
さき‐ども【先供】
主人の先に立って歩く人。
さき‐どり【先取り】
[名](スル) 1 他人よりも先に物を取ったり、事を行ったりすること。 2 事前に予測し、先回りして、そのことを行...
さきどり‐とっけん【先取特権】
法律の定めた特殊な債権を有する者が、債務者の総財産または特定の財産から他の債権者に優先して弁済を受ける担保物権。せ...
さき‐なます【裂き膾】
イワシを、刃物を用いず指で裂いて調理したなます。《季 秋》
さき‐に【先荷】
主人より先に、供の者に持たせてやる荷物。
さき‐に【先に/前に/曩に】
[副]今よりも前に。以前に。「—述べたごとく」「—行われた大会」
さき‐にお・う【咲(き)匂う】
[動ワ五(ハ四)] 《「におう」は色が照り映える意》色美しく咲く。美しく咲き乱れる。「一面に—・う桃の花」「今もか...
さきに‐から【先にから】
[副]先ほどから。さっきから。「—爰(ここ)な人は参りか下向か」〈浄・油地獄・上〉
先(さき)に立(た)・つ
1 先頭になる。物事を率先して行う。「市民運動の—・って活動する」 2 他のことに優先して、その状態や気持ちになる...
さき‐ねり【先練り】
生糸を練ってから織ること。また、その絹織物。御召(おめし)・銘仙(めいせん)など。⇔後(あと)練り。
さき‐のこ・る【咲(き)残る】
[動ラ五(四)] 1 他の花が散ってしまったのに、散らずに咲いている。「山道に—・るあじさいの花」 2 他の花より...
さき‐の‐ちゅうしょおう【前中書王】
《「中書」は中務(なかつかさ)の唐名。中務卿であったところから》醍醐天皇の皇子兼明(かねあきら)親王の異称。
さき‐の‐とし【先の年】
去年。前年。また、先年。
さき‐のばし【先延ばし】
[名](スル)物事の処理・解決や期限などを、先に延ばすこと。「案件を—にする」
さき‐の‐ひ【先の日】
比較的近い過去の日。先日。この間。「—の湯帰りの女の事が」〈鴎外・雁〉
さき‐の‐よ【先の世】
1 前世(ぜんせ)。「あてもなく憧れて—の魂を追い」〈杢太郎・緑金暮春調〉 2 死後の世。後世(ごせ)。「—にもあ...
さき‐のり【先乗り】
[名](スル) 1 行列の先頭に立っていく騎馬の人。前駆。⇔後乗(あとの)り。 2 劇団・相撲などの旅興行で、一行...
さき‐はう【幸ふ】
[動ハ四・ハ下二]⇒さきわう
さき‐わい【幸ひ】
さいわい。幸福。幸運。「—のいかなる人か黒髪の白くなるまで妹(いも)が声を聞く」〈万・一四一一〉
さき‐わ・う【幸ふ】
《「わう」は接尾語》 [動ハ四]幸運にあう。豊かに栄える。「言霊(ことだま)の—・ふ国と語りつぎ」〈万・八九四〉 ...
さき‐ばおり【割羽織】
⇒打裂羽織(ぶっさきばおり)
さき‐ばこ【先箱】
江戸時代、大名などの行列で、正服を入れ、先頭の者に担がせた挟み箱。⇔後箱(あとばこ)。
さき‐ばしり【先走り】
[名](スル) 1 先に立って走ること。他に先んじて物事をすること。「企画だけが—する」「気持ちだけが—する」 2...
さき‐ばし・る【先走る】
[動ラ五(四)] 1 先に立って走る。転じて、他より先に物事をする。「全国に—・って売り出す」 2 他に先んじよう...
さき‐ばら【先腹】
1 先妻が産んだ子。⇔後腹(あとばら)。 2 主君の死に先んじて切腹すること。⇔追い腹。「—切って死出の山路の案内...
さき‐ばらい【先払い】
1 品物を受け取る前に、代金を支払うこと。前払い。⇔後払(あとばら)い。 2 荷物の運賃、郵便料金を受取人が支払う...
さきばらい‐うんちん【先払い運賃】
荷物の到着先で支払う運賃。向こう払い運賃。着払い。
さきひづけ‐こぎって【先日付小切手】
実際に振り出す日よりも将来の日付を振出日として記載した小切手。先付(さきづけ)小切手。
さき‐び【先火/前火】
葬列の先頭に立って、たいまつの火を掲げて先導すること。また、その人。先松明(さきたいまつ)。主に近畿地方でいう。
さき‐ふりこみ【先振(り)込み】
通信販売やネットオークションなどで、購入者が代金の振り込みを先に行い、その後で商品やサービスを受け取ること。先振り...
さき‐ぶと【先太】
[名・形動]先端がもとの方よりも太いこと。また、そのさまや、そのもの。「—な(の)棒」⇔先細。
さき‐ぶとり【先太り】
[名・形動](スル) 1 先になるほどもとの方より太くなっていること。また、そのさまや、そのもの。「—な(の)指」...
さき‐ぶれ【先触れ】
[名](スル) 1 前もって知らせること。また、あとから来る物事を感じさせるもの。まえぶれ。「訪問日を—しておく」...
さき‐ほこ・る【咲(き)誇る】
[動ラ五(四)]今を盛りと美しく咲く。「色とりどりのバラが—・る」
さき‐ほど【先程】
少し前。いましがた。先刻。「—からお待ちです」「—電話がありました」⇔後程。
さき‐ぼう【先棒】
1 他人の手先となって行動すること。また、その人。「お—を担(かつ)ぐ」→御先棒(おさきぼう) 2 駕籠(かご)な...
さきぼう‐かつぎ【先棒担ぎ】
人の手先となり、先に立って騒ぎ回ること。また、その人。
先棒(さきぼう)に立(た)・つ
「先棒を振る」に同じ。「母親が—・って毛嫌いをして」〈紅葉・二人女房〉
先棒(さきぼう)を振(ふ)・る
人々の先に立って事を行う。先棒に立つ。
さき‐ぼし【裂(き)干し】
切り干し大根の一種。上部を残して縦に数本に切り裂いて干したもの。
さき‐ぼそ【先細】
[名・形動]先端がもとの方よりも細いこと。また、そのさまや、そのもの。「—な(の)くい」⇔先太。
さき‐ぼそり【先細り】
[名・形動](スル) 1 先になるほどもとの方より細くなっていること。また、そのさまや、そのもの。⇔先太り。 2 ...
さきまく‐シンクロ【先幕シンクロ】
スローシンクロにおいて、シャッターが開いた直後にフラッシュを発光させること。シャッターを押したタイミングでフラッシ...
さき‐まけ【先負け】
「先負(せんぶ)」に同じ。
さき‐まわり【先回り】
[名](スル) 1 近道を行くなどして、相手より先に目的地に行くこと。「—して一行の到着を待つ」 2 相手より先に...
さき‐みたま【幸御魂】
人を守り幸福を与えるという神霊。さちみたま。さきたま。「吾は是(これ)汝(いまし)が—奇魂(くしみたま)なり」〈神...
さき‐みだ・れる【咲(き)乱れる】
[動ラ下一][文]さきみだ・る[ラ下二]あたり一面に花が咲く。さかんに咲く。「野に—・れるれんげ草」
さき‐もの【先物】
1 将来の一定時期に受け渡す条件で売買契約を結ぶ商品。→現物(げんぶつ) 2 ⇒先限(さきぎり) 3 その将来が期...