じ‐ご【耳語】
[名](スル)口を相手の耳に当てて小声で話すこと。また、その話。耳打ち。「互に—して気を揉み居たるの、最中なりしに...
じ‐ご【事後】
物事が起こったあと。また、物事が済んだあと。「—処理」⇔事前。
じ‐ご【持碁】
白黒の地が同数で引き分けの碁。持ちとなった碁。和局。
じ‐ご【爾後】
ある事があってからのち。そののち。それ以来。以後。副詞的にも用いる。「—の状況を知らせる」「—彼とは往来が途絶えた」
じ‐ごう【字号】
活字の大きさを示す番号。大きいものから順に、初号から8号まである。
じ‐ごう【寺号】
寺の名称。金竜山(きんりゅうざん)浅草寺(せんそうじ)の場合は、金竜山が山号、浅草寺が寺号。
じ‐ごう【次号】
次の号。特に、雑誌などの刊行物の次に発行されるもの。「—予告」
じ‐ごう【時劫】
《「劫」はきわめて長い時間。「じこう」とも》永遠に続く時間。
じごう‐じとく【自業自得】
仏語。自分の行為の報いを自分自身が受けること。一般に、悪業の報いを受けることにいう。自業自縛。
じごう‐じばく【自業自縛】
「自業自得」に同じ。
じ‐ごえ【地声】
1 その人が生まれつき持っている声。持ち前の声。「—が大きい」 2 音楽で、裏声に対して、自然な発声法で出す声。→裏声1
じ‐ごく【地獄】
《(梵)naraka(那落迦)、niraya(泥黎)の訳。地下の牢獄(ろうごく)の意》 1 仏語。六道の一。この世...
じごく【地獄】
《原題、(フランス)L'Enfer》マロの詩集。1526年、四旬節に肉食をした罪で投獄された際に書かれた詩を、15...
じごく‐あみ【地獄網】
1 斜めに張った網を袋網の前方に敷き、魚を乗り上げさせて袋網に集めて捕る仕掛けまたは漁法。 2 壺網(つぼあみ)や...
じごく‐え【地獄絵】
「地獄変相(へんそう)」に同じ。
じごく‐えず【地獄絵図】
1 地獄で亡者が苦しむありさまを描いた絵。地獄絵。地獄変相。 2 きわめてむごたらしい状況になること。「戦争で街は...
じごく‐おとし【地獄落(と)し】
ネズミ取りの一。ネズミがえさに触れると、重い板が落ちて打ち殺す仕掛けのもの。
じごく‐かい【地獄界】
「地獄道」に同じ。
地獄(じごく)極楽(ごくらく)はこの世(よ)にあり
善悪の行為の報いは、あの世を待つまでもなく、この世ではっきりあらわれる。地獄も極楽も目の前にある。
じごく‐ぞうし【地獄草紙】
地獄の種々相を描いた大和絵に詞書(ことばがき)を添えた絵巻。六道絵の一種で、平安後期から鎌倉初期に作られた。東京お...
じごく‐だに【地獄谷】
1 火山活動が活発で硫気孔などが多く、周囲の植物が枯死して地獄のような景観になった場所。→地獄5 2 合戦などが...
じごくだに‐おんせん【地獄谷温泉】
長野県北東部、下高井郡山ノ内町にある温泉。泉質は硫酸塩泉・硫黄泉など。噴泉は天然記念物、野猿が入浴することでも知ら...
地獄(じごく)で仏(ほとけ)に会(あ)ったよう
危難や苦しみのときに、思いがけない助けにあったうれしさのたとえ。地獄で仏。地獄の地蔵。
じごく‐どう【地獄道】
六道の一。地獄。
じごくにて【〈地獄〉にて】
天沢退二郎の詩集。昭和59年(1984)刊行。第15回高見順賞受賞。
地獄(じごく)にも鬼(おに)ばかりではない
地獄のようなつらいこの世にも人情の厚い人はいる。
地獄(じごく)にも知(し)る人(ひと)
地獄のような所でも、知己はできるものであるということ。地獄にも近づき。
地獄(じごく)の一丁目(いっちょうめ)
きわめて恐ろしい所のたとえ。また、破滅や困難に陥りかける始まり。
地獄(じごく)の上(うえ)の一足飛(いっそくと)び
非常に危険な行為のたとえ。
地獄(じごく)の馬(うま)で顔(かお)ばかりが人(ひと)
地獄にいるという、顔だけが人間になっている馬のこと。けだもののような、卑劣で野蛮な心をもった人をののしる言葉。人面...
じごく‐の‐かまのふた【地獄の釜の蓋】
キランソウの別名。
地獄(じごく)の釜(かま)の蓋(ふた)もあく
正月や盆の16日は、地獄の鬼も罪人の呵責(かしゃく)を休むというところから、この両日はこの世の者もみな仕事をやめて...
じごくのきせつ【地獄の季節】
《原題、(フランス)Une saison en enfer》ランボーによる散文詩集。1873年完成の、生前に出版さ...
地獄(じごく)の沙汰(さた)も金次第(かねしだい)
地獄の裁判も金の力で有利になる。この世はすべて金の力で左右されるというたとえ。
地獄(じごく)の地蔵(じぞう)
「地獄で仏に会ったよう」に同じ。
じごくのダンテとウェルギリウス【地獄のダンテとウェルギリウス】
《原題、(フランス)Dante et Virgile aux enfers》ドラクロワの絵画。カンバスに油彩。ダン...
じごくのはな【地獄の花】
永井荷風の初期の小説。明治35年(1902)の作で、「文芸界」誌の懸賞小説に応募。選外となるも、同年9月に出版され...
じごくのもん【地獄の門】
《(フランス)La Porte de l'Enfer》ロダンのブロンズ彫刻。ダンテの「神曲」地獄編に着想を得て制作...
地獄(じごく)は壁一重(かべひとえ)
人間は一歩踏み誤ると罪悪を犯すようになるというたとえ。
じごく‐はざま【地獄狭間】
城壁の塀と石垣との接する所に掘り抜いた、弓矢・鉄砲を打ち出すための四角の穴。
じごく‐へん【地獄変】
「地獄変相」の略。 [補説]書名別項。→地獄変
じごくへん【地獄変】
芥川竜之介の小説。大正7年(1918)発表。地獄変相の屏風(びょうぶ)画を描くために、愛する娘の焼死をもいとわない...
じごく‐へんそう【地獄変相】
亡者(もうじゃ)が地獄で苦しみにあうようすを絵に表したもの。地獄絵。地獄変。
じごく‐ほぞ【地獄枘】
仕口の枘差しの一。枘の先にくさびを半ば打ち込んでそのまま他材の蟻穴(ありあな)に打ち込む方法。くさびで枘が広がり、...
じごく‐みみ【地獄耳】
1 人の秘密などをいちはやく聞き込んでいること。また、そういう人。 2 一度聞いたことをいつまでも覚えていること。...
地獄(じごく)も住(す)み処(か)
地獄のようなひどい所でも、慣れれば住み心地がよくなるということ。住めば都。
じごくもん【地獄門】
衣笠貞之助監督・脚色による映画の題名。昭和28年(1953)公開。原作は菊池寛の小説「袈裟の良人」。出演、長谷川一...
じごく‐もん【地獄門】
《Helpoort》オランダ南部、リンブルフ州の都市マーストリヒトにある城門。旧市街を囲む城壁の一部であり、南東に...
じごごうとう‐ざい【事後強盗罪】
窃盗犯が、盗んだ物を取り返されるのを防いだり、逮捕から逃れたり、証拠を隠滅したりするときに被害者や第三者を暴行・脅...
じご‐しゅうわいざい【事後収賄罪】
公務員であった者が、在職中に請託を受けて不正な職務行為をしたり、するべき職務をしなかったりしたことの見返りとして、...