たけのこ【竹の子/笋】
狂言。畑に生えたたけのこの所有をめぐって畑主と隣の藪(やぶ)主とが争い、仲裁人が取りなし、結局、相撲で勝負をつけ畑...
たけのこ‐いしゃ【筍医者】
《やぶ医者にも至らないという意》技術が未熟で拙劣な若い医者。
たけのこ‐がい【筍貝】
シチクガイ科の巻き貝。四国以南の浅海の砂底にすむ。貝殻は細長い円錐形。殻表は黄白色で各縲層(らそう)に茶褐色の斑点...
たけのこ‐がさ【筍笠】
竹の皮を裂いて編んだかぶり笠。竹の皮笠。法性寺(ほっしょうじ)笠。
たけ‐のこぎり【竹鋸】
竹で鋸の形に作ったもの。鋸挽(び)きの刑に用いた。
たけのこ‐ごはん【筍御飯】
⇒筍飯(たけのこめし)
たけのこ‐せいかつ【筍生活】
たけのこの皮を1枚ずつはぐように、身の回りの衣類・家財などを少しずつ売って食いつないでいく生活。
たけのこ‐ぞく【竹の子族】
昭和55年(1980)ごろより、東京都渋谷区原宿の歩行者天国で、派手な衣装を身につけ、音楽に合わせて踊った若者たち...
たけのこ‐づゆ【筍梅雨】
《伊勢・伊豆地方の船乗りの言葉から》たけのこの出る陰暦4、5月ごろに吹く南東風のこと。湿気が多く、雨を伴うことが多...
竹(たけ)の子(こ)の親勝(おやまさ)り
《たけのこは生長が早く、たちまち親竹より高くなるところから》子が親よりすぐれていることのたとえ。
たけのこ‐むし【筍虫】
ウマバエの幼虫。たけのこ状をしている。
たけのこ‐めし【筍飯】
たけのこを細かく刻んで煮しめたものをまぜて炊いた飯。たけのこごはん。《季 夏》
たけのこ‐めばる【筍目張】
フサカサゴ科の海水魚。全長約35センチ。岩礁にすみ、体色は灰褐色や黄褐色など。たけのこの出るころに漁獲されるのでこ...
たけのこ‐めん【筍面】
丸い床柱の下部前面を畳寄せの面にそろえて平らに削ったもの。削り面が三角状になり、たけのこの形に似るところからいう。...
たけのさとうた【竹の里歌】
正岡子規の歌集。伊藤左千夫ら編。明治37年(1904)刊。短歌544首、長歌15首、旋頭歌12首を集成した遺稿集。
たけのした‐の‐たたかい【竹下の戦い】
建武2年(1335)駿河の足柄村竹下において、建武政権に反した足利尊氏(あしかがたかうじ)が、その追討を命じられて...
たけの‐じょうおう【武野紹鴎】
[1502〜1555]室町後期の富商・茶人。堺の人。号、一閑居士・大黒庵。歌学を三条西実隆に学ぶ。茶の湯では村田珠...
たけ‐の‐その【竹の園】
1 竹の生えている園。竹林(ちくりん)。竹の園生(そのう)。ちくえん。 2 《中国の漢代、梁(りょう)の孝王が、東...
たけ‐の‐そのう【竹の園生】
「竹の園」に同じ。「日暮るれば—にぬる鳥のそこはかとなく音をも鳴くかな」〈続古今・雑下〉
たけ‐の‐ともしび【竹の灯火】
⇒結び灯台
たけ‐の‐は【竹の葉】
1 竹についている葉。笹(ささ)の葉。竹葉。 2 《「竹葉(ちくよう)」を訓読みにした語》酒のこと。「—にまがきの...
たけ‐の‐はる【竹の春】
《若竹が生長し、新葉の盛りになるところから》陰暦8月の異称。竹春(ちくしゅん)。《季 秋》「おのが葉に月おぼろなり...
たけ‐の‐ふし【竹の節】
1 竹の幹にあるくぎり。 2 脇障子(わきしょうじ)などの上に用いる欄間飾り。親柱の上下に玉縁とよぶ水平材を架け渡...
たけのぶ‐よしたろう【武信由太郎】
[1863〜1930]英語学者。鳥取の生まれ。英字新聞「ジャパンタイムズ」「英語青年」を創刊。海外への日本紹介に努...
たけ‐の‐まる【竹の丸】
紋所の名。葉のついた竹を曲げて円形にしたもの。笹の丸。
たけ‐の‐み【竹の実】
竹・笹の果実。小麦に似た長楕円形で、食用となるが味は悪い。《季 秋》
たけ‐の‐みや【多気宮】
伊勢国多気郡にあった斎宮(さいぐう)の宮殿。
たけのやげきひょうしゅう【竹の屋劇評集】
饗庭篁村の劇評集。昭和2年(1927)刊。朝日新聞に「竹の屋主人」の筆名で連載した劇評をまとめたもの。
竹(たけ)八月(はちがつ)に木(き)六月(ろくがつ)
竹は陰暦8月に、木は陰暦6月に伐採するのが最もよいということ。
たけはら【竹原】
広島県中南部、瀬戸内海に面する市。江戸時代は塩田や海運で栄えた。精錬所、火力発電所がある。頼山陽ゆかりの旧宅がある...
たけはら‐し【竹原市】
⇒竹原
たけ‐ばし【竹箸】
竹製の箸。
たけ‐ばし【竹橋】
東京都千代田区、北の丸公園の南東にある橋。江戸城の内堀に架かる橋の一。
たけ‐ばしご【竹梯子】
2本の長く太い竹に、横段として木材を結わえつけたはしご。
たけばし‐じけん【竹橋事件】
明治11年(1878)東京竹橋の近衛砲兵隊の兵士二百六十余名が起こした反乱事件。陸軍卿山県有朋はこの事件を契機に軍...
たけばし‐もん【竹橋門】
江戸城内郭門の一。北の丸の南東で、清水門と平河門との間にあった。
たけ‐ばやし【竹林】
竹の群がり生えている所。たけやぶ。ちくりん。
たけひき‐のこぎり【竹挽き鋸】
竹の横びきに用いる鋸。帯状で薄い歯が曲がらないように、弓形の背金(せがね)を添えてある。たけびきのこ。
たけ‐ひご【竹籤】
⇒籤(ひご)
たけひさ‐ゆめじ【竹久夢二】
[1884〜1934]画家・詩人。岡山の生まれ。本名、茂次郎。大きな瞳に愁いをたたえた、夢二式美人は一世を風靡(ふ...
たけふ【武生】
福井県にあった市。平成17年(2005)10月、今立町と合併し越前市となった。→越前
たけふ‐し【武生市】
⇒武生
たけ・ぶ【猛ぶ/建ぶ/誥ぶ】
[動バ上二]たけだけしい振る舞いをする。雄々しく振る舞う。「楯を執りて軍(いくさ)の中に—・びしめて」〈雄略紀〉
たけ‐ぶえ【竹笛】
篠竹(しのだけ)で作った横笛。篠笛。
たけぶん‐がに【武文蟹】
《元弘の変に兵庫の海で死んだ秦武文(はたのたけぶん)が生まれ変わったといわれるところから》ヘイケガニの別名。
たけべ【建部】
姓氏の一。 [補説]「建部」姓の人物建部綾足(たけべあやたり)建部賢弘(たけべかたひろ)建部遯吾(たけべとんご)
たけべ‐あやたり【建部綾足】
[1719〜1774]江戸中期の読本(よみほん)作者・俳人・国学者・画家。津軽弘前の人。本名、喜多村久域(きたむら...
たけべ‐かたひろ【建部賢弘】
[1664〜1739]江戸中期の数学者。江戸の人。通称、彦次郎。号、不休。兄賢明とともに関孝和の門に入り、演段術を...
たけべ‐たいしゃ【建部大社】
滋賀県大津市にある神社。旧官幣大社。祭神は日本武尊(やまとたけるのみこと)。武の神として信仰される。近江(おうみ)...
たけべ‐とんご【建部遯吾】
[1871〜1945]社会学者。新潟の生まれ。東大社会学講座の初代担当教授。コントの社会学理論を基礎として、社会学...