なまこ‐もち【海鼠餅】
海鼠形に作った餅。薄く切ってかき餅などにする。
なま‐コン【生コン】
「生コンクリート」の略。
なま‐コンクリート【生コンクリート】
コンクリート工場からミキサー車などで工事現場に運ばれる、固まっていないコンクリート。生コン。
なまごおり‐どうふ【生凍り豆腐】
豆腐を大きめの賽(さい)の目に切り、寒い野外で一晩凍らせたもの。ぬるま湯で戻し、煮物などにする。
なま‐ごころ【生心】
1 なまはんかな風流心。「昔、—ある女ありけり」〈伊勢・一八〉 2 好色な心。「兄一万は—、顔を赤めてさしうつぶき...
なま‐ごみ【生塵】
台所から出る、魚・野菜などのくずや残りかすなど、水けのあるごみ。厨芥(ちゅうかい)。
なま‐ゴム【生ゴム】
ゴム植物から採取した乳液(ラテックス)を酸で凝固・乾燥させた原料ゴム。硫黄を加えて弾性ゴムとする。
なま‐ごめ【生米】
生のままの米。炊(た)いたり煎(い)ったりしていない米。
なま‐ごろし【生殺し】
1 殺す寸前まで痛めつけること。「へびの—」 2 物事を中途半端の状態にして相手を苦しめること。「一線級の選手を—...
なま‐さか・し【生賢し】
[形シク]少しばかりかしこい。こざかしい。「—・しき事しいでては悪しかりなん」〈著聞集・九〉
なま‐さかしら【生賢しら】
ちょっと利口そうに振る舞うこと。「—などする人は」〈かげろふ・上〉
なま‐ざとり【生悟り】
《「なまさとり」とも》いいかげんな悟り方。なまはんかな悟り。「—の経仏(きょうぼとけ)に為事(しょうこと)なしのあ...
なま‐さぶらい【生侍】
未熟な侍。年若く、身分の低い侍。あおざむらい。「今は昔、人のもとに宮づかへしてある—ありけり」〈宇治拾遺・六〉
なま‐ざかな【生魚/生肴】
煮たり焼いたりしていないなまの魚。なまうお。
なま‐ざけ【生酒】
もろみを絞っただけで、殺菌のための火入れをしていない酒。
なま・し【生し】
[形シク] 1 なまである。新鮮である。「—・しき鯛はいみじき物ななり」〈今昔・二八・三〇〉 2 十分に熟練してい...
な◦まし
[連語]《完了の助動詞「ぬ」の未然形+推量の助動詞「まし」》 1 (多く上の仮定表現を受けて)きっと…していただろ...
なま‐しぞく【生親族】
血縁の近くない親族。「—だつ人とぶらひにものしたり」〈かげろふ・中〉
なましな【男信】
江戸後期の語学書。3巻。東条義門著。天保13年(1842)刊。漢字音の韻尾にn音とm音の区別があり、それが日本の古...
なま‐じゃしん【生写真】
グラビア印刷などではなく、フィルムから直接印画紙に焼き付けた写真のこと。近年では、デジタルカメラで撮影し、修正を加...
なま‐しゅつえん【生出演】
[名](スル)ラジオ・テレビなどの、生放送の番組に出演すること。
なま‐じょうゆ【生醤油】
⇒きじょうゆ
なま‐しょく【生食】
[名](スル)⇒せいしょく(生食)
なま‐じろ・い【生白い】
[形][文]なまじろ・し[ク]《「なましろい」とも》いくらか白い。また、肌などの色がいやに白い。そのような人の弱々...
なまじ【憖】
《「なまじい」の音変化》 [形動][文][ナリ]完全ではなく中途半端であるさま。いいかげん。なまじっか。「—なこと...
なま‐じい【憖】
[形動][文][ナリ] 1 「なまじ」に同じ。「—に御器量好しだの美人だの云われた丈に」〈蘆花・自然と人生〉 2 ...
なまじっか【憖っか】
[形動]「なまじ」に同じ。「—な知識をひけらかす」 [副]「なまじ」に同じ。「—行かなければよかった」
なま‐じめ【生締】
歌舞伎の鬘(かつら)の一種で、髷(まげ)を油で棒状に固めたもの。石切梶原や佐々木盛綱・熊谷直実など時代物の分別ある...
なます【膾/鱠】
古くは、魚・貝・獣などの生肉を細かく刻んだもの。のちに、魚・貝や野菜などを刻んで生のまま調味酢であえた料理をさす。
なま・す【鈍す】
[動サ五(四)] 1 焼いた鋼を水やぬるま湯に入れて硬度を高める。「刃物を—・す」→にらぐ 2 高温で熱した鉄材な...
なます
[助動][なませ|なまし|なます|なます|なますれ|なませ]《「なさいます」の変化形「なはいます」「なはます」の音...
なます‐ざら【膾皿】
なますなど汁気のある副菜を盛る皿。直径15センチ程度で、縁が立ち上がった形をしている。
ナマステ
[感]あいさつに用いる語。おはよう。こんにちは。こんばんは。
膾(なます)に叩(たた)・く
細かに切り刻んで膾にする。転じて、大勢で人をめった打ちにする。「—・けと声々にをめいてかかれば」〈浄・聖徳太子〉
膾(なます)を吹(ふ)・く
⇒羹(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹く
なまず【癜】
斑点を生じる皮膚病。表皮が癜風(でんぷう)菌という真菌に感染して起こり、冒された皮膚の色により、白なまず・黒なまず...
なまず【鯰】
1 ナマズ目ナマズ科の淡水魚。流れの緩やかな川や湖沼の泥底にすみ、全長約50センチ。頭部は縦扁するが尾部は側扁し、...
なまず‐え【鯰絵】
《大ナマズが動いて地震を起こすという俗信から》大ナマズと地震を主題にした錦絵。安政2年(1855)10月2日の夜、...
なまず‐ぐま【鯰隈】
歌舞伎の隈取りの一。鼻脇から下部へ、墨で鯰ひげを描くのが特徴。鯰坊主(なまずぼうず)に用いる。
鯰(なまず)に瓢箪(ひょうたん)
⇒瓢箪鯰(ひょうたんなまず)
なまず‐はだ【癜肌】
なまずのできている肌。
なまず‐はだ【鯰肌】
「澄肌(すみはだ)」に同じ。
なまず‐ひげ【鯰髭】
1 ナマズのひげに似た細長い口ひげ。また、そのような口ひげの人。 2 《多くなまずひげを生やしていたところから》明...
なまず‐ぼうず【鯰坊主】
歌舞伎の役柄の一。左右のもみ上げから、太白の糸で編んだ長い毛を垂らしている坊主。「暫(しばらく)」に登場する。
なま‐ずりょう【生受領】
実力のない国司。「ことなる事なき—などやうの家に」〈源・蓬生〉
なま‐ぜん【生禅】
禅を学び、なまかじりなのに自分では悟った気になっていること。野狐禅(やこぜん)。
なま‐そんのう【生孫王】
たいしたことのない孫王。「—めくいやしからぬ人」〈源・椎本〉
なま‐だけ【生竹】
《「なまたけ」とも》切りたての青々とした竹。青竹。
なま‐たまご【生卵/生玉子】
ゆでたり焼いたりしていない、なまのままの卵。
なまだき‐げんゆ【生焚原油】
火力発電で、直接燃料として使用する原油。硫黄含有量が少ないものが用いられる。