なおし‐みりん【直し味醂】
みりんに焼酎(しょうちゅう)またはエチルアルコールを加えた甘い酒。柳蔭(やなぎかげ)。本直し。
なお‐しも【猶しも】
[副]《「しも」は強めを表す助詞》ますます。いっそう。「吉野山—奥に花さかば又あくがるる身とやなりなん」〈新勅撰・恋五〉
なおし‐もの【直し物】
1 ものを直すこと。また、直さなければならないもの。つくろいもの。 2 除目(じもく)のあと、召名(めしな)などの...
なお・す【直す】
[動サ五(四)] 1 もとの良好な状態に戻す。 ㋐もとのようすに復させる。「気分を—・す」「化粧を—・す」 ㋑もと...
な‐おと【汝弟】
弟を親しみを込めていう語。わが弟。「愛(は)しきよし—のみこと」〈万・三九五七〉
なお‐なお【直直】
[形動ナリ]まっすぐなさま。すなおなさま。「ひさかたの天路は遠し—に家に帰りて業(なり)をしまさに」〈万・八〇一〉
なお‐なお【尚尚/猶猶】
《「なお」を重ねて強めた語》 [副] 1 ますます。さらに。「—努力が求められる」 2 まだやはり。依然として。「...
なおなお‐がき【尚尚書(き)】
手紙で、本文のあとに書き添える文。「尚々」の語で書き始めるところからいう。追而(おって)書き。二伸。追伸。
なおなお・し【直直し】
[形シク] 1 普通である。平凡である。きわだたない。「正身(さうじみ)を、—・しくやつして」〈源・東屋〉 2 品...
なお‐の‐こと【尚の事】
[副]「なお」を強めていう語。なおさら。よりいっそう。「天気がよければ、—旅は楽しい」
なお‐び【直毘/直日】
物斎(い)みが終わって、平常の生活に復すること。また、その日。なおみ。
なお‐びと【直人】
平凡な家柄の人。ただびと。「父は—にて、母なむ藤原なりける」〈伊勢・一〇〉
なおび‐の‐かみ【直毘神/直日神】
凶事・罪悪・災害などを改め直すという神。伊弉諾尊(いざなぎのみこと)が筑紫の檍原(あわきはら)でみそぎをしたときに...
なおびのみたま【直毘霊】
江戸中期の神道書。1巻。本居宣長著。明和8年(1771)成立。宣長の神道説・国体観などの骨子を説いたもの。
なお‐また【尚又】
[接]話し終わったあとに、さらに別の事柄を言い添えるのに用いる。その上さらに。そのほかに。「—、参加者には記念品を...
なお‐み【直毘】
「なおび」に同じ。
なお‐も【尚も】
[副]その上まだ。あいかわらず。「深更、—議論が続く」
なお‐もって【尚以て】
[副] 1 それでもやはり。それでもまだ。「催促したのに、—できない」 2 なおさら。いっそう。「聞けば—分からな...
な‐おもて【名表】
「名残(なごり)の表」の略。
な‐おや【名親】
名付け親。
なおらい【直会】
祭事が終わってのち、供え物の神酒(みき)・神饌(しんせん)を下げて酒食する宴。
なおらい‐どの【直会殿】
神社に付属する建物で、神官が集まって直会をする所。解斎殿(げさいでん)。なおらいどころ。
なおり【直り】
1 もとの状態に復すること。 2 (ふつう「治り」と書く)病気やけがが回復すること。「けがの—が早い」 3 劇場・...
な‐おり【名折り】
「名折れ」に同じ。「むなしく鎌倉へとられん事は、寺中坊中の—」〈曽我・一〇〉
な‐おり【波折り】
波がいく重にも重なって寄せてくること。また、その所。「潮瀬の—を見れば遊び来る鮪(しび)が鰭手(はたで)に妻立てり...
なお・る【直る】
[動ラ五(四)] 1 もとの良好な状態に戻る。 ㋐もとのようすに復する。「機嫌が—・る」「天候が—・る」「仲たがい...
な‐おれ【名折れ】
名誉をきずつけられること。名をけがすこと。不名誉。なおり。「武士の—」
なか【中】
1 空間的に仕切られた物の内側。内部。「建物の—に入る」「部屋の—が丸見えだ」 2 中央。まんなか。「込み合います...
なか【中】
横浜市の区名。港の見える丘公園などがある。
なか【仲】
《「中」と同語源》人と人との間柄。「—のよい友達」「気楽な—」「犬猿の—」
なか【那珂】
茨城県中北部にある市。水戸市の北にあり、中心は菅谷(すがや)。杉苗木やゴボウの栽培が盛ん。平成17年(2005)1...
なか【中】
名古屋市の区名。名古屋城がある。
なか【中】
広島市の区名。平和記念公園や広島城跡がある。
なか【中】
堺市の区名。大阪府立大学がある。
なか【中】
浜松市の旧区名。令和6年(2024)に北区の一部・東区・南区・西区と統合され中央区となった。
なか【中】
岡山市の区名。市の中央部に位置する。
なか‐あい【中間】
1 なかほど。あいだ。ちゅうかん。「愛宕と比叡の山との—にもあれ」〈堤・由無し事〉 2 間柄。なからい。「日頃懇意...
なか‐あき【仲秋】
《「仲秋(ちゅうしゅう)」を訓読みにした語》「仲の秋」に同じ。
なかい【中井】
姓氏の一。 [補説]「中井」姓の人物中井甃庵(なかいしゅうあん)中井竹山(なかいちくざん)中井英夫(なかいひでお)...
なか‐い【仲居】
1 旅館や料亭などで客の接待をする女性。 2 近世、幕府の大奥や大名屋敷などに仕える女性の詰めていた部屋。また、そ...
なか‐いおうとう【中硫黄島】
東京都、硫黄列島にある硫黄島の通称。なかいおうじま。
なかいけみ‐しっち【中池見湿地】
福井県敦賀市にある湿地。三方を山に囲まれ、多種多様な動植物が見られる。地下には40メートルにおよぶ、10万年の気候...
なかい‐しゅうあん【中井甃庵】
[1693〜1758]江戸中期の儒学者。播磨(はりま)の人。名は誠之。大坂に出て三宅石庵に朱子学を学び、懐徳堂を設...
なか‐いた【中板】
茶室のまん中に設けられた板敷き。客畳と手前畳との間に入れる板。
なかい‐ちくざん【中井竹山】
[1730〜1804]江戸中期の儒学者。大坂の人。名は積善。甃庵(しゅうあん)の長男。五井蘭洲に朱子学を学び、父の...
なか‐いちにち【中一日】
間に丸一日を挟むこと。二日後。「準決勝の後、—置いて決勝戦を行う」
なかい‐ひでお【中井英夫】
[1922〜1993]小説家。東京の生まれ。短歌雑誌の編集長時代に寺山修司らを見いだす。のち創作に専念し、塔晶夫の...
なか‐いま【中今】
神道における歴史観の一。時間の永遠の流れのうちに中心点として存在する今。単なる時間的な現在ではなく、神代を継承して...
なかい‐まさかず【中井正一】
[1900〜1952]美学者。広島の生まれ。雑誌「世界文化」を創刊、反ファシズム運動を展開するが、治安維持法により...
なか‐いり【中入り】
1 能や狂言で、1曲が前場・後場に分かれる場合、前場が終わってシテなどがいったん退場すること。 2 寄席・相撲など...