ながれ‐ぼとけ【流れ仏】
海に漂う溺死体(できしたい)。漁民がこれに遭遇すると大漁の前兆として手厚く葬る風習がある。流れ人(びと)。
ながれ‐も【流れ藻】
海面付近に浮かんで漂流する海藻や海草。日本周辺ではホンダワラ類が多く、海流に乗って移動し、魚類の産卵場や稚魚の隠れ...
ながれ‐もの【流れ物】
1 水の中を流れる物。 2 質流れとなった物。
ながれ‐もの【流れ者】
土地から土地へと流れ歩く者。渡り者。
ながれ‐や【流れ矢】
目標からそれて飛ぶ矢。それ矢。
ながれやま【流山】
千葉県北西部の市。江戸川東岸にあり、河港として発達。住宅地。みりん醸造が盛ん。人口14.4万(2010)。
ながれ‐やま【流れ山】
火山が山体崩壊を起こし、岩石が山麓(さんろく)に流下してできる地形。高さ数メートルから数十メートルの小丘が点在する...
ながれやま‐し【流山市】
⇒流山
ながれ‐ゆ・く【流れ行く】
[動カ五(四)] 1 水などがある方向へ移動していく。「大河が—・く」 2 物事が移り変わっていく。「時代が—・く」
ながれる【流れる】
幸田文の小説。昭和30年(1955)発表。花柳界で生きる女性たちの姿を描く。 を原作とする映画。成瀬巳喜男監督、昭...
なが・れる【流れる】
[動ラ下一][文]なが・る[ラ下二] 1 ㋐液体がある方向へ道筋をなすように移動する。「川が—・れる」「潮が—・れ...
ながれる‐プール【流れるプール】
ドーナツ型につくり、人工的に流れを起こして水が循環するようにしたプール。
ながれ‐わたり【流れ渡り】
1 成り行きにまかせて暮らすこと。「唯—に此の世を渡りて」〈福沢・学問のすゝめ〉 2 川などを流れにまかせて渡るこ...
ながれ‐わた・る【流れ渡る】
[動ラ五(四)]土地から土地へと渡り歩く。「転々と諸国を—・る」
流(なが)れを汲(く)・む
その系統や流派を受け継ぐ。その系譜に連なる。「源氏の—・む」「象徴派の—・む」
ながわ‐かめすけ【奈河亀輔】
江戸中期の歌舞伎狂言作者。初世。奈良の人。並木正三の門人で、安永・天明(1772〜1789)のころに京坂で活躍。代...
なが‐わきざし【長脇差】
1 長い脇差。大脇差。 2 《江戸時代、関東で1を差していたところから》ばくち打ち。博徒(ばくと)。侠客(きょうかく)。
なが‐わずらい【長煩い/長患い】
[名](スル)長い間病気をすること。また、その病気。
なき【泣き】
泣くこと。また、泣きたいほどつらいこと。「—の涙」「うれし—」「うそ—」「すすり—」
なき【亡き】
[連体]《形容詞「なし」の連体形から》生きていない。死んだ。亡くなった。「—父の形見」
なき‐あか・す【泣(き)明かす】
[動サ五(四)]一晩中泣いて夜を明かす。また、ずっと泣いて過ごす。「遺体にすがって—・す」「三日間—・す」
なき‐あ・ぐ【鳴き上ぐ】
[動ガ下二]声を高くあげて鳴く。「犬のもろ声に長々と—・げたる」〈枕・二八〉
なき‐あと【亡き後】
[連語]人の死んだあと。「—を弔う」
なき‐あひる【鳴き家鴨】
アイガモの別名。
なきあま【泣尼】
狂言。説法を頼まれた僧が、泣尼と異名をとる老尼を法事に雇い泣かせようとするが、法談の最中に居眠りをしてしまい、あげ...
なき‐あわせ【鳴(き)合(わ)せ】
同類の声の美しい鳥を持ち寄り、その鳴き声の優劣を競い合うこと。競鳴。
なき‐い・る【泣(き)入る】
[動ラ五(四)]激しく泣く。また、泣き悲しむ。「お師匠様は道に倒れて—・られましたよ」〈倉田・出家とその弟子〉
なき‐うさぎ【啼兎】
ウサギ目ナキウサギ科の哺乳類の総称。岩場などにすみ、体長約15センチ。耳は短くて丸く、尾はない。プチーと聞こえる鋭...
なきおうじょのためのパバーヌ【亡き王女のためのパバーヌ】
《原題、(フランス)Pavane pour une infante défunte》ラベルのピアノ曲。1899年作...
なき‐おとこ【泣(き)男】
葬式の際に雇われて大声で泣く役目の男。
なき‐おとし【泣(き)落(と)し】
泣くなどして相手の同情を買い、自分の言い分を承知させること。「おどしてだめだと—にかかる」「—戦術」
なき‐おと・す【泣(き)落(と)す】
[動サ五(四)] 1 泣いたり不幸な身の上を語ったりして、相手の同情を買い、自分の言い分を承知させる。「親を—・し...
なき‐おんな【泣(き)女】
葬式の際に雇われて大声で泣く役目の女。日本のほか、朝鮮・中国にもある。なきめ。
なき‐かえ・る【泣き返る】
[動ラ四]激しく泣く。泣き入る。「雲路をも知らぬ我さへもろ声に今日ばかりとぞ—・りぬる」〈後撰・雑四〉
なき‐かげ【亡き影】
[連語] 1 死んだ人のおもかげ。また、死者の霊。「—やいかが見るらむよそへつつながむる月も雲がくれぬる」〈源・須...
なき‐かず【亡き数】
[連語]死んだ人の仲間。「—に入る」
なき‐かわ・す【泣(き)交(わ)す/鳴(き)交(わ)す】
[動サ五(四)] 1 (泣き交わす)互いに泣く。泣き合う。「手を取り合って—・す」 2 (鳴き交わす)鳥獣・虫など...
なき‐がお【泣(き)顔】
泣いている顔。また、泣き出しそうな顔つき。泣きつら。「—で謝る」
なき‐がら【亡骸】
死んで魂の抜けてしまったからだ。死体。しかばね。遺体。「—を葬る」
なき‐くず・れる【泣(き)崩れる】
[動ラ下一][文]なきくづ・る[ラ下二]激しくとり乱して泣く。激しく泣いてその場にくずおれる。「悲報に接し—・れる...
なき‐くら・す【泣(き)暮(ら)す】
[動サ五(四)]泣きながら日を過ごす。来る日も来る日も泣いてばかりいる。「亡き子を思い—・す」
なき‐こが・る【泣き焦がる】
[動ラ下二]思いこがれて泣く。泣くほど恋い慕う。「母北の方、おなじ煙にものぼりなむと—・れ給ひて」〈源・桐壺〉
なき‐こと【無き事】
[連語]ありもしないこと。身に覚えのないこと。無実。「—によりかく罪せられ給ふを」〈大鏡・時平〉
なき‐こ・む【泣(き)込む】
[動マ五(四)]泣いて訴える。また、泣くようにして頼みこむ。泣きつく。「役所に—・む」
なきこをしのぶうた【亡き子をしのぶ歌】
《原題、(ドイツ)Kindertotenlieder》マーラーの歌曲集。1901年から1904年にかけて、声楽とオ...
なき‐ごえ【泣(き)声/鳴(き)声】
1 (泣き声) ㋐泣く声。「赤ん坊の元気な—」 ㋑泣きながら話す声。また、泣きそうな声。涙声。「—で抗議する」 2...
なき‐ごと【泣(き)言】
泣きながらぐずぐず訴える言葉。不運や苦しみを嘆く言葉。「—を並べる」
なき‐さけ・ぶ【泣(き)叫ぶ】
[動バ五(四)]大きな声で泣く。泣きながら叫ぶ。「迷子が道で—・ぶ」
なき‐しき・る【泣き頻る/鳴き頻る】
[動ラ五(四)] 1 (泣き頻る)しきりに泣く。続けて泣く。「—・る幼子」 2 (鳴き頻る)虫や鳥などが絶え間なく...
なき‐しず・む【泣(き)沈む】
[動マ五(四)]深い悲しみに泣いて沈みこむ。「夫に先立たれて—・む日々」