なめ‐にんぎょう【嘗め人形】
幼児に、乳首の代わりにしゃぶらせる人形。
なめ‐まわ・す【嘗め回す/舐め回す】
[動サ五(四)]あちこちをなめる。「唇を—・す」
なめ‐みそ【嘗め味噌】
野菜・果物・穀物・豆・魚・獣肉などを入れてつくった味噌。副食や酒の肴にする。たい味噌・ゆず味噌・金山寺(きんざんじ...
なめ‐もの【嘗め物】
嘗め味噌・ひしお・塩辛などの、半固形体の副食物の総称。
なめ‐らか【滑らか】
[形動][文][ナリ] 1 物の表面にでこぼこがなくて、すべすべ、また、つるつるしているさま。「—な肌ざわり」 2...
な◦めり
[連語]連語「なんめり」の撥音の無表記。であると見える。であるらしい。「うるはしき皮—◦めり」〈竹取〉
なめりかわ【滑川】
富山県中部の市。富山湾に臨み、早月川河口沖はホタルイカ群遊海面として特別天然記念物。売薬業が盛ん。人口3.4万(2...
なめりかわ‐し【滑川市】
⇒滑川
なめ・る【滑る】
[動ラ四]すべすべしている。ぬるぬるとすべる。ぬめる。「わづかにかかる石の橋の、苔は—・りて足もたまらず」〈謡・石橋〉
な・める【嘗める/舐める】
[動マ下一][文]な・む[マ下二] 1 舌の先でなでるように触れる。「切手を—・めてはる」「猫が毛を—・める」 2...
なめろう
《「皿までなめろ」の意という》アジ・サンマ・イワシなどを三枚に下ろして細く切り、味噌・ネギ・青ジソ・ショウガなどと...
なめんだら
[形動ナリ]整頓されていないさま。秩序のないさま。「在々所々—に、ここに一手、かしこに一手」〈伽・鴉鷺合戦〉
なも【南無/那謨】
[感]「なむ(南無)」に同じ。「—当来導師とぞ拝むなる」〈源・夕顔〉
なも
[助動][○|○|なも|なも|○|○]《上代東国方言》動詞・動詞型活用語の終止形に付く。推量の助動詞「らむ」に同じ...
なも
[係助]《上代語》係助詞「なむ」の古形。多く助詞に付く。「何時(いつ)は—恋ひずありとはあらねどもうたてこのころ恋...
なもうだ
「なむあみだぶつ(南無阿弥陀仏)」の音変化。「—、—と誰か頼まざる」〈浄・賀古教信〉
名(な)も無(な)・い
特に名を呼ばれて注目されるほどではない。また、人に知られるほどの名をもたない。「道端の—・い花」「—・い一介の学生」
なもなきどく【名もなき毒】
宮部みゆきの長編ミステリー小説。「杉村三郎」シリーズのひとつ。平成18年(2006)刊行。平成19年(2007)、...
なもみ
火にあたりすぎて腕やすねにできる赤いまだら模様。火だこ。
なも‐ろ
[連語]《推量の助動詞「なも」+間投助詞「ろ」。上代東国方言》…ているだろうよ。「松が浦にさわゑ浦立ち真人言(まひ...
な‐や【納屋】
1 屋外に建てられた物を納めておく小屋。 2 漁業地で、若者を起居させる網元の小部屋。 3 室町時代、海産物を保管...
なや‐しゅう【納屋衆】
室町時代、海岸に倉庫を持ち、それを貸し付けていた堺の豪商。その中から選ばれた者が市政を執った。
なや・す【萎す】
[動サ五(四)] 1 衣服などをしなやかにする。また、物を柔らかくする。「痛い頭を—・そうとして」〈秋声・黴〉 「...
なや‐すけざえもん【納屋助左衛門】
安土桃山時代の豪商。堺の人。文禄2年(1593)ルソンに渡航し、持ち帰った壺・傘・ろうそくなどを豊臣秀吉に献じた。...
なや‐せいど【納屋制度】
⇒飯場制度(はんばせいど)
なやまし・い【悩ましい】
[形][文]なやま・し[シク]《動詞「なや(悩)む」の形容詞化》 1 悩むことがあって苦しい。難儀である。「焦りと...
なやま・す【悩ます】
[動サ五(四)]悩むようにする。苦しめる。「頭を—・す」「腰痛に—・される」
なやみ【悩み】
1 思いわずらうこと。心の苦しみ。「—の種が絶えない」 2 やまい。病気。「御目の—さへ、この頃重くならせ給ひて」...
なや・む【悩む】
[動マ五(四)] 1 決めかねたり解決の方法が見いだせなかったりして、心を痛める。思いわずらう。「進学か就職かで—...
なや・める【悩める】
[動マ下一][文]なや・む[マ下二]悩ます。苦しめる。「子の将来に心を—・める」
なや‐もの【納屋物】
江戸時代、各藩の蔵屋敷などを経て販売された蔵物に対して、民間の商人によって直接売買された米その他の商品。生産者から...
な‐やらい【追儺】
追儺(ついな)。鬼やらい。「滝口も—果てけるままに、皆まかでてけり」〈紫式部日記〉
な‐やら・う【追儺ふ】
[動ハ四]鬼やらいをする。追儺(ついな)をする。「—・ふ、—・ふと騒ぎののしるを」〈かげろふ・中〉
な・ゆ【萎ゆ】
[動ヤ下二]「なえる」の文語形。
なゆた【那由他/那庾多】
《(梵)nayutaの音写》 1 古代インドの数量の単位。ふつう一千億と解するが、異説も多い。転じて、きわめて大き...
なゆ‐たけ【萎ゆ竹】
「弱竹(なよたけ)」に同じ。〈名義抄〉
なゆたけ‐の【萎ゆ竹の】
[枕]「弱竹(なよたけ)の1」に同じ。「—とをよる御子(みこ)」〈万・四二〇〉
な‐よし【名吉/鯔】
ボラの幼魚。いな。「赤女は即ち、赤鯛なり。口女は即ち—なり」〈神代紀・下〉
な‐よせ【名寄せ】
1 人・物・名所などの名を寄せ集めること。また、そのもの。「名所の—」 2 同じ名義で普通預金・定期預金・当座預金...
なよせ‐ちょう【名寄せ帳】
中世・近世、田畑の面積や年貢額などを、その占有者ごとにまとめて書いた土地台帳。
なよたけ
加藤道夫の処女戯曲。「竹取物語」とジロドゥーの「オンディーヌ」をモチーフとする作品。5幕9場。慶応義塾大の大学院在...
なよ‐たけ【弱竹】
《「なよだけ」とも》細くてしなやかな竹。また、女竹(めだけ)の別名とも。なゆたけ。「—の繁れる宿にまとゐしてただ世...
なよたけ‐の【弱竹の】
[枕] 1 なよ竹がたわむ意から、「とをよる」にかかる。「—とをよる児らは」〈万・二一七〉 2 竹の節(よ)の意か...
なよたけものがたり【なよ竹物語】
⇒鳴門(なると)中将物語
なよ‐なよ
[副](スル)力がなくて弱々しいさま。しなやかなさま。「—(と)したからだつき」
なよび‐か
[形動ナリ] 1 手ざわりや肌ざわりがしなやかであるさま。なよやか。「白き御衣どもの—なるに」〈源・総角〉 2 人...
なよ・ぶ
[動バ上二] 1 しなやかになる。柔らかくなる。「—・びたる御衣ども脱い給うて」〈源・夕霧〉 2 物腰などがなよな...
なよ‐やか
[形動][文][ナリ]柔らかくなよなよしているさま。「瑠璃珊瑚を鏤めた金冠の重さに得堪えぬ—な体」〈谷崎・刺青〉 ...
なよ‐よか
[形動ナリ]「なよやか」に同じ。「白き御衣どもの—なるに」〈源・帚木〉
なよ‐らか
[形動ナリ]「なよやか」に同じ。「—なる御衣どもに」〈夜の寝覚・二〉