むこ【婿/聟/壻】
1 結婚して妻の家系に入った男性。「—を取る」⇔嫁。 2 娘の夫。娘むこ。女婿(じょせい)。⇔嫁。 3 結婚したば...
む‐こ【無辜】
《「辜」は罪の意》罪のないこと。また、その人。「家臣を擅(ほしいまま)に手刃するばかりでなく、—の良民を捕えて」〈...
むこ‐いり【婿入り】
[名](スル) 1 結婚して妻の家の一員となること。また、その儀式。「ひとり娘の所へ—する」⇔嫁入り。 2 結婚後...
むこいり‐こん【婿入り婚】
婚姻成立祝いを妻方であげ、以後、夫は妻方に住み込むか妻訪いの形で婚姻生活が営まれるもの。一定期間ののち夫方に移るの...
むこう【向こう】
1 正面。前方。また、前方の比較的離れた場所。「—に見える山」「—にいる人を手招きする」 2 ㋐物を隔てた、あちら...
むこう【向日】
京都府南部の市。丘陵は竹の子の産地。長岡京跡がある。人口5.4万(2010)。
む‐こう【無功】
《「むごう」とも》功績がないこと。手がらがないこと。
む‐こう【無効】
[名・形動] 1 ききめのないこと。効力を持たないこと。また、そのさま。「今回の投票では—な票が多い」「途中下車前...
むこう‐あわせ【向こう合(わ)せ】
1 「向かい合わせ」に同じ。「三つ宛(ずつ)—に並んでいる小型な浴槽の外に」〈漱石・明暗〉 2 釣りで、魚が餌に食...
むこう‐いき【向こう意気】
相手に対抗して張り合う気持ち。向こう気。「—が強い」
むこう‐うけ【向こう受け】
芝居で、向こう桟敷の観客の人気を得ること。転じて、広く一般の人気を得ること。「—をねらう」
むこう‐かぜ【向こう風】
「向かい風」に同じ。
むこう‐からもん【向こう唐門】
⇒向かい唐門
むこうがい‐しゃ【無公害車】
⇒ゼブ(ZEV)
むこう‐がし【向こう河岸】
川の対岸。
むこう‐がみ【向こう髪】
「前髪(まえがみ)2」に同じ。
むこう‐がわ【向こう側】
1 物を隔てたあちらの側。向かい側。「道路の—へ渡る」 2 交渉・競争の相手。先方。「—と交渉する」
むこう‐きず【向こう傷/向こう疵】
敵と戦って、からだの前面に受けた傷。⇔後ろ傷。
むこう‐ぎ【向こう気】
「向こう意気」に同じ。
むこう‐ぎし【向こう岸】
川・海峡・湾などの反対側の岸。対岸。向かい岸。
むこう‐ぎり【向こう切り】
茶室で、炉を点前畳(てまえだたみ)の客畳寄りの隅に切ること。また、その炉。
むこう‐こ【無口湖】
流出する河川をもたない湖。カスピ海・死海など。内陸湖。
むこう‐さじき【向こう桟敷】
江戸時代から明治時代の劇場で、舞台から見て正面2階の桟敷。
むこう‐ざま【向こう様】
[名・形動]《「むこうさま」とも》面と向かうこと。また、そのさま。向かい様。「—に褒めたてる」
むこうさんげん‐りょうどなり【向こう三軒両隣】
自分の家の向かい側の3軒と左右の2軒の家。親しく交際する近くの家。
むこう‐し【向日市】
⇒向日
むこうじま【向島】
東京都墨田区の地名。もと東京市の区名。隅田川東岸に位置し、百花園・白鬚(しらひげ)神社・三囲(みめぐり)神社・長命...
むこうじま‐ひゃっかえん【向島百花園】
東京都墨田区にある公園。文化元年(1804)、骨董(こっとう)商の佐原菊塢(さはらきくう)により開園。梅やススキな...
むこう‐じょうちゅう【無鉤条虫】
条虫の一種。人間を終結宿主とする寄生虫。体長4〜10メートル。頭部に鉤(かぎ)がない。四つの球状の吸盤で人の腸壁に...
むこう‐じょうめん【向こう正面】
1 向かって正面の方角や場所。前面。 2 芝居で、舞台から見て正面の客席。 3 相撲場で、土俵の正面に対して南側の...
むこう‐ずね【向こう脛】
すねの前面。むかはぎ。
むこう‐そう【無光層】
海洋や湖沼における、太陽光が届かない範囲の水深。光合成は行われず、上方から沈降する生物遺骸などの有機物を食料とする...
む‐こうたくし【無光沢紙】
⇒マット紙
むこうだ‐くにこ【向田邦子】
[1929〜1981]脚本家・小説家。東京の生まれ。脚本家として「七人の孫」「時間ですよ」など多数のヒット作を世に...
むこうっ‐つら【向こうっ面】
「むこうづら1」に同じ。「—を張りとばす」
むこう‐づくり【向こう造(り)】
神社建築の様式の一。切妻屋根の妻の部分が正面に向いているもの。
むこう‐づけ【向こう付け】
1 会席料理で、膳の中央より向こう側につける刺身や酢の物などの料理。また、それを盛る器。 2 相撲で、額を相手のあ...
むこう‐づち【向こう鎚】
鍛冶(かじ)で、主鍛冶の反対側に立っている助手が使う長柄の大づち。また、それを使う人。
むこう‐づめ【向こう詰め】
本膳(ほんぜん)料理で、本膳の向こう側に据える魚の姿焼き。
むこう‐づら【向こう面】
1 向かい合った相手の顔。転じて、顔。「すこし—がいいと、自惚(うぬぼれ)きって」〈魯文・安愚楽鍋〉 2 敵方。相...
むこう‐どなり【向こう隣】
「向かい隣」に同じ。
向(む)こうに回(まわ)・す
相手として張り合う。敵とする。「専門家を—・して自説を通す」
無功(むこう)の師(し)は君子(くんし)は行(や)らず
《「塩鉄論」地広から》むだであると認められる場合には、君子は軍を動かさない。むだになると思われることはしないほうが...
むこう‐はちまき【向こう鉢巻(き)】
結び目が額の前にくるようにして締めた鉢巻き。威勢よく物事をするたとえにもいう。「—で取りかかる」⇔後ろ鉢巻き。
むこう‐ば【向かふ歯】
上の前歯。むかば。「—まばらにして」〈浮・一代女・一〉
むこう‐ばらい【向こう払い】
「先払い2」に同じ。
むこう‐ぶんさん【無効分散】
回遊性のない動物が海水に乗って分布地域を離れて流れてくること。「死滅回遊」の新しい名称。回遊先の地域・海域で季節の...
むこう‐まえ【向こう前】
人や家などが向かい合うこと。また、そうした関係にあること。
むこう‐みず【向こう見ず】
[名・形動]将来のことを考えずに行動すること。また、そのさまや、その人。「—な発言」
むこう‐め【向こう目】
向こう側に刻んである、竿秤(さおばかり)の目盛り。また、その目盛りで量ること。⇔上目(うわめ)。