やま‐の‐い【山の井】
山中のわき水がたまってできた井戸。やまい。「安積香山(あさかやま)影さへ見ゆる—の浅き心を我が思はなくに」〈万・三...
やま‐の‐いも【山の芋/薯蕷】
ヤマノイモ科の蔓性(つるせい)の多年草。山野に自生。芋は円柱形でナガイモより細く、長さ1メートルにもなる。葉は先が...
山(やま)の芋(いも)が鰻(うなぎ)になる
起こるはずのないことが実際に起こるたとえ。また、思いもよらないほどの変化をするたとえ。
やまのうえ【山上】
姓氏の一。 [補説]「山上」姓の人物山上宗二(やまのうえそうじ)山上憶良(やまのうえのおくら)
やまのうえ‐そうじ【山上宗二】
[1544〜1590]安土桃山時代の茶人。堺の人。薩摩屋と号する商人で、千利休に茶を学び、豊臣秀吉に仕えた。のちに...
やまのうえ‐の‐おくら【山上憶良】
[660〜733ころ]奈良前期の官人・歌人。大宝2年(702)渡唐し、帰国後、伯耆守(ほうきのかみ)・東宮侍講・筑...
やまのうち【山内】
姓氏の一。 [補説]「山内」姓の人物山内以九士(やまのうちいくじ)山内一豊(やまのうちかずとよ)山内豊信(やまのう...
やまのうち‐いくじ【山内以九士】
[1902〜1972]プロ野球公式記録員。島根の生まれ。学生時代から野球の記録・規則に携わり、昭和15年(1940...
やまのうち‐おんせんきょう【山ノ内温泉郷】
長野県北東部、下高井郡山ノ内町の温泉群。湯田中(ゆだなか)・渋(しぶ)・上林(かんばやし)・地獄谷・穂波(ほなみ)...
やまのうち‐かずとよ【山内一豊】
⇒やまうちかずとよ
やまのうち‐じんじゃ【山内神社】
⇒やまうちじんじゃ
やまのうち‐とよしげ【山内豊信】
⇒やまうちとよしげ
やまのうち‐ようどう【山内容堂】
⇒山内豊信(やまうちとよしげ)
やま‐の‐お【山の尾】
「やまお」に同じ。
やまのおと【山の音】
川端康成の小説。昭和24年(1949)から昭和29年(1954)にかけて発表。年老いた主人公が息子の嫁に抱く情愛や...
やま‐の‐かみ【山の神】
1 山を守り、支配する神。多く、女性神として信仰され、農民・狩猟民・鉱業者などに祭られる。→田の神 2 妻のこと。...
やまのかみがみ【山の神々】
《原題The Gods of the Mountain》ダンセイニによる戯曲。1911年初演。7人の乞食が山にまつ...
やまのくうき‐てんぼうだい【山の空気展望台】
《Gornïy vozdukh/Горный воздух》ロシア連邦、サハリン州(樺太)の州都ユジノサハリンスク...
やま‐の‐こ【山の講】
山で働く人たちが、初春と初冬の二度に行う山の神の祭り。山の神講。
やま‐の‐さき【山の崎】
山の突き出た所。尾根の先端。山の鼻。「さ衣(ごろも)の小筑波嶺(をづくはね)ろの—忘ら来(こ)ばこそ汝(な)をかけ...
やま‐の‐さち【山の幸】
「やまさち1」に同じ。⇔海の幸。 [補説]作品名別項。→山の幸
やまのさち【山の幸】
東郷青児による壁画。京都丸物百貨店の大食堂の壁を飾ったもので、昭和11年(1936)の作品。山と丘を背景に、果物の...
やま‐の‐さつお【山の猟男】
山で狩りをする人。かりゅうど。「むささびは木末(こぬれ)求むとあしひきの—にあひにけるかも」〈万・二六七〉
やま‐の‐ざす【山の座主】
比叡山延暦寺を総管する職。天台座主。
やま‐の‐しずく【山の雫】
山の木などからしたたり落ちる水。「あしひきの—に妹(いも)待つと我立ち濡(ぬ)れぬ—に」〈万・一〇七〉
やま‐の‐たおり【山の撓り】
山の尾根のくぼんだ所。「あしひきの—にこの見ゆる天(あま)の白雲」〈万・四一二二〉
やま‐の‐て【山の手】
1 「やまて1」に同じ。 2 都会で、高台にある町。多く住宅地になっている。東京では区部の西側の台地の区域をいう。...
やまのて‐ことば【山の手言葉】
東京語のうち、主として山の手方面で話される言葉。江戸の旗本・御家人の言葉の流れをくみ、明治以後主として山の手に住む...
やまのて‐せん【山手線】
東京都、品川から新宿・池袋を経て田端に至るJR線。全長20.6キロ。また、東海道本線・東北本線に乗り入れて、田端・...
やまのて‐やっこ【山の手奴】
近世、江戸の山の手の大名・旗本に雇われた奴。赤坂奴(あかさかやっこ)。「やっこやっこ小奴に—」〈浄・栬狩剣本地〉
やま‐の‐にしき【山の錦】
秋、山が紅葉した景観を錦にたとえた語。《季 秋》「霜のたて露のぬきこそ弱からし—の織ればかつ散る」〈古今・秋下〉
やま‐の‐は【山の端】
山の稜線。「月が—にかかる」
やま‐の‐はな【山の鼻/山の端】
山の尾根の突き出た所。やまばな。
やま‐の‐ひ【山の日】
国民の祝日の一。8月11日。山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する日。平成28年(2016)から実施。
やま‐の‐べ【山の辺】
《古くは「やまのへ」》山のあたり。やまべ。「—にい行く猟雄(さつを)は多かれど山にも野にもさ雄鹿(をしか)鳴くも」...
やまのべ‐の‐みち【山辺の道】
奈良盆地の東縁を、奈良市から南へ桜井市初瀬(はせ)に至る古道。沿道には石上(いそのかみ)神宮・崇神天皇陵などがある。
やま‐のぼり【山登り】
[名](スル)山に登ること。登山。
やまのまおうのきゅうでんにて【山の魔王の宮殿にて】
《原題、(ノルウェー)I dovregubbens hall》グリーグの管弦楽曲。「ペールギュント」第1組曲の第4...
やまのま‐ゆ【山の間ゆ】
[枕]山の間から出る意から「出雲(いづも)」にかかる。「—出雲の児らは」〈万・四二九〉
やまのむこうはあおいうみだった【山のむこうは青い海だった】
今江祥智の処女小説。主人公の少年の一夏の冒険を描く。昭和35年(1960)刊。