やじり‐まき【鏃巻】
⇒沓巻(くつまき)1
家尻(やじり)を切(き)・る
家尻の壁を切って盗みに入る。「銀(かね)が欲しくば、汚い言ひがけせうより奇麗に家尻切れいやい」〈浄・生玉心中〉
やじ・る【野次る/弥次る】
[動ラ五(四)]《名詞「野次」の動詞化》他人の言動に、大声で非難やひやかしの言葉を浴びせかける。「演説者を口ぎたな...
や‐じるし【矢印】
1 方向などを示すための、矢の形をしたしるし。「—で順路を示す」 2 射手を明示するために、矢につける姓名・家紋な...
やじるし‐キー【矢印キー】
⇒カーソルキー
やじろべえ【弥次郎兵衛】
「東海道中膝栗毛」中の人物。江戸の住人で、喜多八とともに失敗やこっけいを演じながら東海道・京・大坂を旅する。 《荷...
野次(やじ)を飛(と)ば・す
やじる。「相手チームに—・す」
や‐じん【野人】
1 田舎に住む人。田舎者。「田夫—」 2 粗野な人。また、無粋な人。 3 在野の人。
野人(やじん)暦日(れきじつ)なし
田舎に住み、自然を楽しむ人は、月日がたつのも知らずに過ごしてしまう。
やす【安】
形容詞「やす(安)い」の語幹。 1 他より金額の安いこと。また、安くて粗末なこと。「—アパート」「—月給」 2 あ...
やす【易】
形容詞「やす(易)い」の語幹。「枝弱み乱れ—なる青柳の糸のたよりに風な寄りこそ」〈堀川中納言家歌合〉
やす【簎/矠】
漁具の一。長い柄の先に数本に分かれた鋭い鉄をつけ、魚介を突いて捕らえるもの。
やす【野洲】
滋賀県中南部、野洲川が琵琶湖に注ぐ下流北岸にある市。近江(おうみ)富士と呼ばれる三上山がある。平成16年(2004...
や・す【痩す/瘠す】
[動サ下二]「やせる」の文語形。
やす
[助動][やせ|やし|やす|(やす)|(やせ)|やせ(やし)]《近世語》動詞の連用形、断定の助動詞「だ」の連用形「...
やす‐あがり【安上(が)り】
[名・形動]安い値段で、でき上がること。費用が安く済むこと。また、そのさま。「—な(の)気晴らし」
やすい【安井】
姓氏の一。 [補説]「安井」姓の人物安井算哲(やすいさんてつ)安井春海(やすいしゅんかい)安井曽太郎(やすいそうた...
やす‐い【安寝】
安らかに眠ること。安眠。「まなかひにもとなかかりて—しなさぬ」〈万・八〇二〉
やす・い【安い】
[形][文]やす・し[ク] 1 (「廉い」とも書く)他に比べて、また普通より値段が低い。安価である。「—・い買物」...
やす・い【易い】
[形][文]やす・し[ク]《「安い」と同語源》 1 行うのがやさしい。たやすい。「言うだけならいとも—・いことだ」...
やすい‐さんてつ【安井算哲】
[1590?〜1652]江戸初期の囲碁棋士。保井算哲とも書く。河内(かわち)の人。渋川春海の父。家元安井家の祖。幼...
やすい‐しゅんかい【安井春海】
⇒渋川春海(しぶかわしゅんかい)
やすい‐そうたろう【安井曽太郎】
[1888〜1955]洋画家。京都の生まれ。浅井忠に師事。渡仏してピサロ・セザンヌなどの影響を受ける。帰国後、二科...
やすい‐そっけん【安井息軒】
[1799〜1876]江戸末期の儒学者。日向(ひゅうが)の人。名は衡。字(あざな)は仲平。飫肥(おび)藩校の助教、...
やすい‐どうとん【安井道頓】
[1533〜1615]安土桃山時代の土木家。河内(かわち)の人。豊臣秀吉に仕え、大坂城の築城に従事。のち、東横堀川...
やす‐うけあい【安請(け)合い】
[名](スル)よく考えもしないで、軽々しく引き受けること。「—して後悔する」
やす‐うり【安売り】
[名](スル) 1 普通より安い値段で売ること。「冬物を—する」 2 貴重なものとして扱うべきものを気軽に与えるこ...
やすおか‐しょうたろう【安岡章太郎】
[1920〜2013]小説家。高知の生まれ。「第三の新人」の一人。「悪い仲間」「陰気な愉(たの)しみ」で芥川賞受賞...
やすかた【安方】
「善知鳥(うとう)安方」に同じ。「歌ふ声にも血の涙、子は—のさへづりや」〈浄・阿波鳴渡〉
安(やす)かろう悪(わる)かろう
値段が安ければそれだけ質が落ちるであろう。安い物によい物はない。 [補説]「悪かろう安かろう」とは言わない。
やす‐がわ【野洲川】
滋賀県南東部、鈴鹿山脈の御在所山に源を発し、ほぼ西流して琵琶湖に注ぐ川。長さ61キロ。下流は三角州を形成し、放水路...
やすき【易き】
1 たやすいこと。楽なこと。「—に流れる」⇔難(かた)き。 2 安定した状態であること。「国を泰山の—に置く」
やすき‐くらい【安き位】
⇒安位(あんい)
易(やす)きに付(つ)・く
安易なほうを選ぶ。「—・いてばかりでは大成しない」
やすぎ‐ぶし【安来節】
島根県安来地方の民謡。酒席で歌われてきた騒ぎ歌で、江戸後期に出雲節が変化してできたものという。「どじょうすくい」の...
やすぎ【安来】
島根県東部の市。中海(なかうみ)に臨み、山陰道の宿場町、西廻り航路の港町として栄えた。特殊鋼ヤスキハガネの産地。「...
やすぎ‐さだとし【八杉貞利】
[1876〜1966]ロシア語学者。東京の生まれ。東京外国語学校教授。日本におけるロシア語・ロシア文学研究に多大に...
やすぎ‐し【安来市】
⇒安来
やすく‐な・い【安く無い】
[連語]《形容詞「やす(安)い」の連用形+形容詞「ない」》⇒安い4
やす‐くに【安国】
平和な国。「四方(よも)の国を—と平らけく知ろしめすが故に」〈祝詞・祈年祭〉
やすくに‐じんじゃ【靖国神社】
東京都千代田区にある神社。幕末および明治維新以後の国事に殉じた人々の霊を合祀(ごうし)する。明治2年(1869)東...
やすくに‐どおり【靖国通り】
東京都中央区東日本橋から新宿区歌舞伎町までの道路の呼び名。靖国神社を経由する。
やすけ【弥助】
《「義経千本桜」に登場する鮨屋(すしや)の名から》鮨の異称。「朝飯がすすまずば後刻(のちかた)に—でも誂(あつら)...
やすけ‐く【安けく】
《形容詞「やすし」のク語法》心安らかであること。「あしひきの山路越えむとする君を心に持ちて—もなし」〈万・三七二三〉
やすげ‐な・し【安げ無し】
[形ク]不安である。落ち着かない。「高き交ひも、身の程限りあるに、いと—・しかしと見る」〈紫式部日記〉
やす‐ざらし【野洲晒し】
滋賀県野洲地方から産出する晒し麻布。近江(おうみ)晒し。
やす‐し【野洲市】
⇒野洲
や‐すじ【矢筋】
矢の飛んでいく道筋。
やすだ【安田】
姓氏の一。 [補説]「安田」姓の人物安田善次郎(やすだぜんじろう)安田靫彦(やすだゆきひこ)
やす‐だいじ【安大事/易大事】
表面はなんでもないようにみえて、その実は容易ならない一大事。「これこそ、さすが—よ」〈平家・七〉