やっとこ‐ばし【鋏箸】
やっとこの手に持つ部分と、物をはさむ部分とが、はしのように長いもの。
やっと‐な
[感]動作を始めるときのかけ声。どっこいしょ。「ちと休んで参らう。—」〈虎寛狂・悪太郎〉
漸(やっ)との思(おも)いで
さんざん苦労してようやく。また、限界に近いが、かろうじて。「—納期にまにあわせる」「—日々生活する」
漸(やっ)との事(こと)で
ようやくのことで。どうにかこうにか。「—追及をのがれる」
やっぱ
[副]「やっぱり」に同じ。「—そうなるか」
やっぱし
[副]「やっぱり」の音変化。「—負けたか」
やっぱり【矢っ張り】
[副]「やはり」の音変化。「—思ったとおりだ」 [補説]「矢っ張り」は当て字。
やっぴし
[副]しきりに。やたらに。「薬取り—犬に手をもらひ」〈柳多留・二〉
ヤッピー
《young urban professionals(若手都会派知的職業人)+-ieから》米国で、第二次大戦後のベ...
ヤッファ
イスラエル中西部の都市テルアビブヤッファの南部の地名。地中海に面し、古くからエルサレムの外港として栄えた。1949...
ヤッファ‐もん【ヤッファ門】
《Jaffa Gate》パレスチナ地方の古都エルサレムの旧市街(東エルサレム)にある城門の一つ。西側に位置する。1...
ヤッフォ
⇒ヤッファ
ヤッフォ‐もん【ヤッフォ門】
《Jaffa Gate》⇒ヤッファ門
ヤップ‐かいこう【ヤップ海溝】
西太平洋ヤップ島の東方に位置する海溝。マリアナ海溝の南端より連なる。最深部8946メートル。西カロリン海溝。
ヤップ‐とう【ヤップ島】
《Yap》太平洋西部、カロリン諸島西部の島。四つの島からなり、ミクロネシア連邦に属する。中心地は東岸のコロニア。伝...
ヤッペ‐ほう【ヤッペ法】
緊急避妊法の一つ。性行為後に72時間以内およびその12時間後に一定量のホルモン配合剤を服用する。医師の処方が必要。...
ヤッホー
[感]登山者が自分の居場所を知らせる合図などに発する声。また、うれしいときなどに発する歓声。
や‐つ【八つ】
1 数の名。はち。やっつ。 2 8歳。 3 昔の時刻の名。今の午前2時および午後2時ごろ。やつどき。→お八つ 4 ...
やつ【奴】
[名]《「やっこ」の音変化という》 1 人を卑しめていう語。また、目下の者に親愛の意をこめていう語。「なんて—だ」...
やつ【谷】
《アイヌ語から出た語という》低湿地。たに。特に、関東地方で用いる。やち。やと。「ここの—、かしこの小路より」〈太平...
やつ‐あし【八つ足/八つ脚】
1 器物の足が八つあること。また、その物。 2 「八つ足の机」の略。
やつあし‐の‐つくえ【八つ足の机】
両側に4本ずつ足のついた机。神前に物を供えるときなどに用いる。はっそくのつくえ。
やつあし‐もん【八足門】
4本の親柱の前後にそれぞれ4本の控え柱を設けた一重の門。東大寺転害門(てがいもん)・法隆寺東大門はその代表例。八脚...
やつ‐あたり【八つ当(た)り】
[名](スル)腹を立てて、関係のない人にまで当たり散らすこと。「落第した腹いせに弟に—する」
やつ‐お【八つ峰】
多くの峰々。重なり合った山々。「あしひきの山椿咲く—越え鹿(しし)待つ君が斎(いは)ひ妻かも」〈万・一二六二〉
やつ‐お【八尾】
富山県富山市南部を占める地域。旧婦負(ねい)郡八尾町。例年9月1日〜3日に伝統行事「おわら風の盆」が行われる。また...
や‐つか【八束/八握】
八握り分の長さ。また、長いこと。「凝烟(すす)の—垂るまで焼(た)きあげ」〈記・上〉
や‐つか【矢束】
《「やづか」とも》矢の長さ。矢は束(つか)を単位にして、その長さをいう。
やつか‐ひげ【八束鬚】
長いひげ。「—、胸の前(さき)に至るまで、啼きいさちき」〈記・上〉
やつか‐ほ【八束穂】
長い穂。「神世より今日のためとや—に長田の稲のしなひそめけむ」〈新古今・賀〉
やつがれ【僕】
[代]《「やつこ(奴)あれ(吾)」の音変化という。古くは「やつかれ」》一人称の人代名詞。自分をへりくだっていう語。...
やつ‐がしら【八頭】
サトイモの一品種。親芋を中にしていくつもの子芋が出て、ひとかたまりに大きくなる。煮物などに用いる。葉柄は褐色を帯び...
やつ‐がしら【戴勝】
サイチョウ目ヤツガシラ科の鳥。全長28センチくらい。体は橙褐色で、背・翼・尾に黒と白の帯があり、頭に扇状の冠羽があ...
やつ‐が‐たけ【八ヶ岳】
長野県東部から山梨県北部にまたがる火山群。天狗岳・硫黄岳・横岳・阿弥陀岳・権現岳などからなり、最高峰は赤岳で標高2...
やつがたけちゅうしんこうげん‐こくていこうえん【八ヶ岳中信高原国定公園】
長野・山梨両県にまたがる山岳と高原の国定公園。八ヶ岳・蓼科山(たてしなやま)・霧ヶ峰・美ヶ原(うつくしがはら)・塩...
や‐つぎ【矢継ぎ】
矢を射るとすぐに次の矢を弓につがえること。
や‐つぎ【家継ぎ】
家を継ぐこと。家督を相続すること。また、その人。跡継ぎ。「男子三人ありて、—は気遣ひなかりしに」〈浮・永代蔵・五〉
やつぎ‐ばや【矢継ぎ早】
[名・形動] 1 続けざまに早く行うこと。また、そのさま。「—に質問する」 2 矢を続けて射る技の早いこと。また、...
やつ‐ぎり【八つ切り】
1 一つのものを八つに切り分けること。また、その切ったもの。 2 写真感光材料の大きさの一。横21.6センチ×縦1...
やつ‐くち【八つ口】
女性または子供用の着物の脇明き。袖付けの下の脇縫いを縫い合わせずにあけてある部分。身八つ口。
や‐つ‐こ【臣/奴】
《「家つ子」の意》 [名] 1 古代の最下級の隷属民。財物として売買・譲渡の対象となり、労働に使役された者。家族を...
やつ‐さがり【八つ下がり】
「八つ過ぎ1」に同じ。「昼は心まかせの楽寝して、—より身を拵(こしら)へ」〈浮・一代女・六〉
やつ‐ざき【八つ裂き】
ずたずたに裂くこと。「心を—にされる思い」
やつし【俏し/窶し】
1 身をやつすこと。また、やつした姿。 2 おしゃれをすること。また、その人。「さてこそ一方ならぬ御—と見たるも」...
やつし‐がた【俏し方】
歌舞伎で、俏し事を演じる役柄。また、それを得意とする俳優。
やつし‐ごと【俏し事】
歌舞伎で、大名の若殿や金持ちの息子などが、義理や恋のために家を出て流浪し、卑しい物売りなどに身をやつす演技。また、...
やつしろ【八代】
熊本県中央部の市。球磨川(くまがわ)河口に位置し、八代海に臨む。もと細川氏の家老松井氏の城下町。セメント・製紙工業...
やつしろ‐かい【八代海】
熊本県南西部の内海。九州本土と宇土半島・天草諸島に囲まれる。古くから不知火(しらぬい)の出現することで知られる。不...
やつしろ‐がい【八代貝】
ヤツシロガイ科の巻き貝。浅海の砂底にすみ、貝殻は球形で、殻径16センチくらい。殻表には太い肋(ろく)が密に並び、褐...
やつしろ‐ぐう【八代宮】
熊本県八代市にある神社。祭神は後醍醐天皇皇子の懐良(かねなが)親王と後村上天皇皇子の良成(ながなり)親王。