山(やま)笑(わら)・う
《「臥遊録」の「春山淡冶(たんや)として笑うが如し」から》春の山の草木が一斉に若芽を吹いて、明るい感じになるようす...
山(やま)を当(あ)・てる
1 鉱物を埋蔵している山を掘りあてる。 2 万一の幸運をねらって行ったことが成功する。「相場で—・てる」
山(やま)を鋳(い)海(うみ)を煮(に)る
《「史記」呉王濞伝から》山から鉱物を掘り出して金属を鋳造し、海水を煮て塩を得る。国中に多くの産物を得ることのたとえ。
山(やま)を掛(か)・ける
万が一の幸運をねらって物事をする。そうなるであろうと予想して準備する。山を張る。「試験問題に—・ける」
山(やま)をな・す
うずたかくなる。たくさんたまる。山積する。「課題が—・している」
山(やま)を抜(ぬ)・く
《「史記」項羽本紀の「力は山を抜き、気は世を蓋(おお)う」から》山を抜き取るほど力が強大である。→抜山蓋世(ばつざ...
山(やま)を張(は)・る
「山を掛ける」に同じ。「—・って打席に立つ」
やま‐んば【山姥】
1 「やまうば1」に同じ。 2 能面の一。「山姥」の後ジテが使う鬼女の面。やまうば。
やまんば【山姥】
謡曲。五番目物。世阿弥作とされる。山姥の曲舞(くせまい)の名人で百万(ひゃくま)山姥とよばれる遊女が、善光寺詣での...
やまんば‐もの【山姥物】
歌舞伎舞踊の一系統。能「山姥」、およびそれに基づく近松門左衛門の浄瑠璃「嫗(こもち)山姥」によったもの。常磐津(と...
やみ【止み】
続いてきた事態が終わること。とまること。「小(こ)—」「沙汰(さた)—」
やみ【病み】
病むこと。また、病気の状態。多く名詞に付いて複合語をつくる。「目—」「気—」
やみ【闇】
1 光のささない状態。暗いこと。「—に包まれる」 2 闇夜。「文化五年の辰年のこんな—の晩に」〈漱石・夢十夜〉 3...
やみ‐あがり【病み上(が)り】
1 病気のあとで、体力がもとに戻っていない状態。また、その状態の人。 2 (比喩的に)危機的状況は脱したが、まだ原...
やみ‐あきない【闇商い】
法を犯して行われる商売。闇取引の商い。
やみ‐あし【病み足】
病気にかかっている足。
やみ‐いち【闇市】
闇取引の品物を売る店が集まっている所。第二次大戦直後、各地にできた。闇市場。
やみ‐ウェブ【闇ウェブ】
「ダークウェブ」に同じ。
やみ‐うち【闇討ち】
[名](スル)闇にまぎれて人を襲うこと。また転じて、不意を襲うこと。不意打ち。「—に遭う」「—を掛ける」「—を食わせる」
やみ‐えいぎょう【闇営業】
法や契約に則らずに行う営業活動。 [補説]暴力団などの反社会的勢力に対してする営業活動をさしていうこともある。
やみ‐おち【闇堕ち】
物語などで、もとは善の側であった登場人物が、道を踏み外して悪の側になることを俗にいう語。
やみ‐カジノ【闇カジノ】
⇒裏カジノ
闇(やみ)から牛(うし)を引(ひ)き出(だ)す
「暗がりから牛を引き出す」に同じ。
闇(やみ)から闇(やみ)に葬(ほうむ)・る
1 世間に知られないように、こっそりと処理する。「裏から手を回して事件を—・る」 2 ひそかに堕胎する。
やみ‐カルテル【闇カルテル】
独占禁止法の規定によって公正取引委員会や、特別立法によって認可されたカルテルを除く非合法なカルテル。
やみ‐がすり【闇絣】
黒地に細かく不規則な絣を表した綿織物。
やみ‐がた【止み方】
1 雨・雪などがやみそうになること。また、その時分。「秋の雨の—寒き山風に帰さの雲も時雨れてぞ行く」〈玉葉集・秋下...
やみ‐がた・い【止み難い】
[形][文]やみがた・し[ク]抑え切れない。「—・い追慕の念」
やみ‐きん【闇金】
《「ヤミ金」とも書く》「闇金融」の略。「—組織の摘発」
やみ‐きんゆう【闇金融】
《「ヤミ金融」とも書く》貸金業の登録をしていない貸金業者が行う融資。法定金利を超える高金利を請求される。また、その...
やみ‐ぎょうせいしどう【闇行政指導】
行政官庁が、正規の手続きを踏まずに公にできない行政指導を行うこと。また、その行政指導。
やみ‐くも【闇雲】
[名・形動]先の見通しもなくむやみに事をすること。また、そのさま。「—に突っ走る」 [副]むやみやたらに。「—とつ...
やみ‐けんきん【闇献金】
正式の手続きによらない献金。特に、不正な政治献金のこと。
やみ‐ごめ【闇米】
《「ヤミ米」とも書く》食糧管理法に違反して取引された米。
やみ‐サイト【闇サイト】
犯罪などの違法行為を行ったり、誘発したりするウェブサイトの俗称。違法薬物や拳銃の売買、児童ポルノ画像の公開、殺人・...
やみ‐しし【病み猪】
病気のイノシシ。また、手負いじし。「—の吼(うた)き恐(かしこ)み」〈記・下・歌謡〉
やみ‐しじょう【闇市場】
正規でない方法や価格における取り引きが行われる市場。「武器が—で取り引きされる」
やみ‐しょうぐん【闇将軍】
表向きには長でないが、裏で組織の権力を握る人。実質的な支配者。影の権力者。
やみ‐じ【闇路】
1 闇夜の道。 2 心が迷い分別のつかない状態。「恋の—をさまよう」 3 冥土(めいど)。死出の旅路。「—には誰か...
やみ‐じあい【闇仕合】
暗闇の中での立ち回りや争い。相手もわからず争うこと。「芝居の—のごとく、頭と頭をすれ違うて」〈滑・浮世風呂・前〉
やみ‐じに【病み死に】
病気で死ぬこと。病死。
やみ‐じる【闇汁】
持ち寄った材料を、暗がりの中で鍋(なべ)で煮て、何が入っているかわからないまま食べて興じるもの。闇鍋。《季 冬》「...
やみ‐せん【闇専】
《「ヤミ専」とも書く》「闇専従」の略。
やみ‐せんじゅう【闇専従】
《「ヤミ専従」とも書く》労働組合の組合員が、勤務先から給与を受け取りながら、勤務時間中に本来の職務ではない組合活動...
やみ‐そうば【闇相場】
定められた販路によらず、ひそかに売買するときの価格。闇取引の相場。
やみぞ‐さん【八溝山】
福島・茨城・栃木3県の県境にある山。八溝山地の主峰。標高1022メートル。高原状の山頂に八溝嶺神社がある。周辺で採...
やみぞ‐さんち【八溝山地】
福島県白河市の南方から茨城県と栃木県の県境を南北に走る山地。最高峰は八溝山で、標高1022メートル。
やみ‐つうたつ【闇通達】
管轄する部署に対して公にできない通達を発すること。また、その通達。
やみ‐つき【病み付き】
1 病気にかかること。また、病気のかかりはじめ。「初産でお玉を生んで置いて、とうとうそれが—で亡くなった」〈鴎外・...
やみ‐つ・く【病み付く】
[動カ五(四)] 1 病気になる。わずらう。「—・いてからもう半月になる」 2 物事に熱中してやめられなくなる。「...