ぐ‐そく【具足】
[名](スル) 1 不足なく十分に備わっていること。「円満—」「主格客格の—した本式の文句」〈柳田・国語の将来〉 ...
ぐ‐そく【愚息】
自分の息子をへりくだっていう語。豚児(とんじ)。
ぐそく‐おや【具足親】
武家時代、男子が元服をして初めて鎧(よろい)・兜(かぶと)を身につける際に、それを着せた人。その武勇にあやかれるよ...
ぐそく‐かい【具足戒】
仏語。僧が守らなければならない戒律。比丘(びく)には250戒、比丘尼には348戒あるとする。具戒。
ぐそく‐かたびら【具足帷子】
近世の武士が、具足の下に肌着として着た、ひざまでの長さの単(ひとえ)。小帷子(こかたびら)。
ぐそく‐がね【具足金】
武士が緊急の際に備えて具足櫃(びつ)の中に蓄えておく金。
ぐそく‐し【具足師】
鎧(よろい)や兜(かぶと)を作ったり、修理したりする職人。甲匠(こうしょう)。
ぐそく‐だい【具足鯛】
エビスダイの別名。
ぐそく‐に【具足煮】
エビやカニを殻つきのまま大まかに切り、さっと煮つけたもの。殻を鎧(よろい)に見立てていう。
ぐそく‐ばおり【具足羽織】
⇒陣羽織(じんばおり)
ぐそく‐びつ【具足櫃】
当世具足を納めるふたつきの箱。
ぐそく‐びらき【具足開き】
武家で、正月11日(もと20日)に甲冑(かっちゅう)に供えた具足餅を下げ、刃物を使わず、槌(つち)で割って食べた行事。
ぐそく‐ぶぎょう【具足奉行】
江戸幕府で、甲冑のことをつかさどった役職。
ぐそく‐むしゃ【具足武者】
鎧(よろい)や兜(かぶと)をつけた武者。
ぐそく‐もち【具足餅】
武家で、正月に鎧(よろい)や兜(かぶと)を飾って、その前に供えた鏡餅。正月11日にこれを食べて祝った。鎧餅。《季 新年》
ぐ‐ぞん【愚存】
自分の考えをへりくだっていう語。愚意。愚考。「—にかなふ所也」〈十問最秘抄〉
ぐ‐たい【具体】
物事が、直接に知覚され認識されうる形や内容を備えていること。「—案」⇔抽象。
ぐたい‐あん【具体案】
具体的な案。具体的な意見。「—を出してほしい」
ぐたい‐か【具体化】
[名](スル)抽象的な事柄を実際に形にして表すこと。「計画を—する」
ぐたい‐がいねん【具体概念】
1 いろいろな属性を有する主体としての事物を示す対象概念。⇔抽象概念。 2 直接に経験される個物を示す単独概念。 ...
ぐたい‐せい【具体性】
直接に知覚できる、具体的な形・内容をもっていること。「—に欠ける」
ぐたい‐てき【具体的】
[形動]はっきりとした実体を備えているさま。個々の事物に即しているさま。「—な方法」「—に指示する」⇔抽象的。
ぐたいてき‐しんり【具体的真理】
時間・場所などの、ある具体的な条件のもとで真理とされる事柄。真理は一定の条件のもとに成立し、条件が変われば真理でな...
ぐた‐ぐた
[副] 1 「くたくた1」に同じ。 2 力の抜けたさま。「—して手応えのない赤ん坊」〈漱石・道草〉 [形動]「くた...
ぐたっ‐と
[副](スル)弱ってからだから力が抜けてしまったさま。ぐったり。「熱のため—している」
ぐたり
[副]ひどく疲れたり弱ったりして、力の抜けたさま。ぐったり。「少しでも腕をゆるめると、女は—とした」〈康成・雪国〉
グダウリ
ジョージア東部の町。首都トビリシの北約120キロメートル、カフカス山脈南斜面に位置する。同国有数のスキーリゾートと...
ぐ‐だくさん【具沢山】
[名・形動]料理で、具材が多く使われていること。また、そのさま。「—な(の)味噌汁」
ぐだ‐ぐだ
[副](スル) 1 同じことを何度も繰り返したり、つまらないことを長々としつこくしゃべったりするさま。くどくど。く...
グダニスク
ポーランド北部の都市。バルト海のグダニスク湾に面する同国最大の貿易港。造船・化学工業などが発達。ハンザ同盟都市とし...
グダニスク‐ぞうせんじょ【グダニスク造船所】
《Stocznia Gdańska》ポーランド北部の都市グダニスクにある造船所。19世紀初頭にプロイセン王国が置い...
グダンスク
⇒グダニスク
グダンスク‐ぞうせんじょ【グダンスク造船所】
《Stocznia Gdańska》⇒グダニスク造船所
ぐち
《「くち」とも》シログチの別名。《季 夏》
ぐ‐ち【愚知/愚智】
愚かなことと知恵のあること。愚者と知者。
ぐ‐ち【愚痴/愚癡】
[名]言ってもしかたのないことを言って嘆くこと。「くどくど—を並べる」 [名・形動]《(梵)mohaの訳。痴・無明...
ぐち【共】
[接尾]《近世上方語》名詞に付いて、…とともに、…ごと、などの意を表す。「台子(だいす)の湯もたぎってあろ。釜—そ...
ぐち‐ぐち
[副]ものの言い方が、つぶやくようでよく聞き取れないさま。歯切れの悪い言い方をするさま。「—(と)文句を言いつづける」
ぐちっ‐ぽ・い【愚痴っぽい】
[形]愚痴を言いがちであるさま。「年をとると—・くなる」
愚痴(ぐち)の闇(やみ)
愚かで道理のわからないことを闇にたとえていう言葉。
ぐち‐ばなし【愚痴話】
愚痴を繰り返して嘆く話。
ぐち‐むち【愚痴無知】
愚かなこと。考えの足りないこと。
ぐちゃ‐ぐちゃ
[副](スル) 1 水分を多く含んでやわらかくなったり形が崩れたりしているさま。また、そういうものをつぶしたり、ま...
ぐちゃ‐つ・く
[動カ五(四)]ぐちゃぐちゃとする。「雨で—・いた山道」
ぐちゃり
[副]水気を多く含んだものがつぶれたりしたときの音を表す語。「卵が—と割れる」
ぐ‐ちゅう【愚衷】
自分の真心をへりくだっていう語。「区々の—を遖(あわ)れ瞭察在(あら)せられ」〈染崎延房・近世紀聞〉
ぐちゅう‐しゅうきゅう【愚中周及】
[1323〜1409]室町前期の臨済宗の僧。美濃の人。夢窓疎石に師事。のち元に渡り、即休契了らに参禅。帰朝後、安芸...
ぐちゅう‐れき【具注暦】
奈良時代に始まり、平安時代に広く用いられた漢文の暦本。暦日の下に歳位・星宿・干支(えと)・吉凶などが詳しく注記して...
ぐ‐ちょく【愚直】
[名・形動]正直なばかりで臨機応変の行動をとれないこと。また、そのさま。ばか正直。「—に生きる」 [派生]ぐちょく...
ぐちょ‐ぐちょ
[形動]ひどく水気を含んでいるさま。「汗でシャツが—になる」