すす【煤】
1 有機物の不完全燃焼によって生じる炭素の黒い微粒子。「ストーブから—が出る」 2 煤煙とほこりが一緒になって天井...
す・す【煤す】
[動サ四]すすける。「難波人葦火焚(た)く屋の—・してあれど己(おの)が妻こそ常(とこ)めづらしき」〈万・二六五一〉
す‐す【為為】
[連語]《動詞「す(為)」の終止形を重ねたもの》しつつ。しながら。「梓弓末に玉巻きかく—そ寝なななりにし奥をかぬか...
すす‐いろ【煤色】
煤の色。薄い墨色。すす。
すすき【薄/芒】
1 イネ科の多年草。山野に群生し、高さ約1.5メートル。秋、茎の頂に十数本の枝を出し、黄褐色から紫褐色の大きい花穂...
すすきだ【薄田】
姓氏の一。 [補説]「薄田」姓の人物薄田泣菫(すすきだきゅうきん)薄田研二(すすきだけんじ)薄田隼人(すすきだはやと)
すすきだ‐きゅうきん【薄田泣菫】
[1877〜1945]詩人・随筆家。岡山の生まれ。本名、淳介。蒲原有明(かんばらありあけ)とともに近代詩の一時代を...
すすきだ‐けんじ【薄田研二】
[1898〜1972]新劇俳優。福岡の生まれ。本名、高山徳右衛門。築地小劇場に入り、のち新築地劇団で活躍。第二次大...
すすきだ‐はやと【薄田隼人】
⇒岩見重太郎(いわみじゅうたろう)
すすきの【薄野】
札幌市中央区の繁華街。狸小路に隣接し、飲食店が多い。
薄(すすき)の穂(ほ)にも怖(お)じる
⇒薄の穂にも怯ず
薄(すすき)の穂(ほ)にも怯(お)・ず
ほんのわずかなことにもびくびくすることのたとえ。薄の穂にも怖じる。
すすぎ【濯ぎ】
1 水で洗い清めること。「—がたりない」 2 足を洗うこと。また、そのための水や湯。洗足。「—を使う」
すすぎ‐せんたく【濯ぎ洗濯】
洗濯すること。「—ふき掃除」
すすぎ‐もの【濯ぎ物】
洗濯。また、洗濯物。「朝から—をする」
すす・く【煤く】
[動カ下二]「すすける」の文語形。
すす・ぐ【濯ぐ/洒ぐ/滌ぐ/漱ぐ】
[動ガ五(四)]《上代は「すすく」》 1 汚れを水で洗い落とす。水で清める。「洗濯物を—・ぐ」「手足を—・ぐ」 2...
すすけ【煤け】
すすけていること。すすがついて黒く汚れていること。「天井の—ぐあい」
すす・ける【煤ける】
[動カ下一][文]すす・く[カ下二] 1 すすがついて黒く汚れる。「鍋(なべ)が—・ける」 2 古くなって汚れた色...
すす‐ごもり【煤籠もり】
煤払いのとき、老人・子供・病人などが別室に避けていること。《季 冬》「—昼餉(ひるげ)の時のすぎにけり/波津女」
すす‐たけ【煤竹】
《「すすだけ」とも》 1 すすけて色が赤黒くなった竹。「—の茶筅(ちゃせん)」 2 煤払いに用いる竹。先の方に枝葉...
すすたけ‐いろ【煤竹色】
煤竹のような赤黒い色。
ずず‐だま【数珠玉】
《「すすだま」「すずだま」とも》「じゅずだま(数珠玉)」に同じ。
ススト
パキスタン北部、ギルギットバルティスターン州の上部フンザとよばれるゴジャール地方の村。カラコルムハイウエー沿いに位...
すす‐とり【煤取り】
「煤(すす)払い」に同じ。
すすとり‐ぜっく【煤取り節供】
12月13日に、正月の準備として煤払いをする行事。煤掃き節供。
すすど・い【鋭い】
[形][文]すすど・し[ク] 1 動作が機敏である。すばしこい。「—・い馬かは知れませぬが優美な毛色ではありません...
すすのなかのマリア【煤の中のマリア】
石牟礼道子による紀行文集。副題「島原・椎葉・不知火紀行」。取材紀行「草の道」を中心に、九州の土地の歴史と今を語る紀...
すす‐はき【煤掃き】
「煤払い」に同じ。《季 冬》「—や調度すくなき人は誰/蕪村」
すす‐はらい【煤払い】
屋内のすす・ほこりを払い清めて、大掃除をすること。多く、正月を迎える準備として歳末(昔は12月13日)に行う。煤掃...
すす‐ばな【洟】
鼻水。また、それをすすること。「—ヲ垂ラス」〈日葡〉
すす‐ば・む【煤ばむ】
[動マ五(四)]すすで黒くなる。すすける。「壁が—・んでいる」
すす‐びょう【煤病】
植物の枝や葉、果実に銹病菌(さびびょうきん)などがついて、黒くすすけたようになる病害。
すす・びる【煤びる】
[動バ上一][文]すす・ぶ[バ上二] 1 汚れてすす色になる。すすける。「天井、畳は直ぐに—・びて来た」〈佐藤春夫...
すす‐ぶ・る【煤ぶる】
[動ラ五(四)]すすで汚れて黒ずむ。すすける。すすぼる。「—・りたる大黒天、或は仁王等の彫像を見」〈雪嶺・偽悪醜日本人〉
ススペ
マリアナ諸島、サイパン島南西岸の都市。北マリアナ連邦の主都。日本統治時代にサトウキビやコーヒーの集散地として発展。...
ススペ‐こ【ススペ湖】
《Susupe Lake》マリアナ諸島、サイパン島南西部の湖。同島唯一の淡水湖であり、日本統治時代に製糖工場の水源...
すす‐ぼ・ける【煤ぼける】
[動カ下一]すすで汚れたり古くなったりして黒ずむ。「古綿のような毛並の—・けた白犬」〈風葉・青春〉
すす‐ぼこり【煤埃】
すすのまじったほこり。
すす‐ぼ・る【煤ぼる】
[動ラ五(四)]「煤ぶる」に同じ。「其処(そこ)ら—・りて余りあかるからず」〈鏡花・化銀杏〉
すすま・し【進まし】
[形シク]《動詞「すす(進)む」の形容詞化》気乗りがしている。勇みたっている。「心には面白く—・しくおぼすとも」〈...
すすみ【進み】
1 前方へ動いていくこと。「渋滞で車の—がおそい」 2 物事がはかどること。また、その度合い。「工事の—がいい」「...
すすみ‐で・る【進み出る】
[動ダ下一]進んで前へ出る。「名前を呼ばれて—・る」
すす・む【進む】
[動マ五(四)] 1 前方に向かって動く。動いて先へ行く。前進する。「一歩—・んで礼をする」「出口に向かって—・む...
すす・む【勧む/奨む】
[動マ下二]「すす(勧)める」の文語形。
すす・む【薦む】
[動マ下二]「すす(薦)める」の文語形。
すすむ‐しん【晋】
古代中国の国名「晋」を「秦(はたしん)」と区別するため、訓を上に付して呼んだ語。
すすめ【勧め/奨め】
1 すすめること。勧奨。「友人の—に従い転職する」「医者の—で禁酒する」 2 「勧進(かんじん)2」に同じ。「近頃...
すす・める【進める】
[動マ下一][文]すす・む[マ下二] 1 前の方へ動かして位置を移す。前進させる。「馬を—・める」「歩(ほ)を—・...
すす・める【勧める/奨める】
[動マ下一][文]すす・む[マ下二]《「進める」と同語源》 1 人がその事を行うように誘いかける。勧誘する。「辞任...