たち‐ぼとけ【立(ち)仏】
立ち姿の仏像。また、立っている仏。りゅうぶつ。→居仏(いぼとけ)
たち‐ま・う【立ち舞ふ】
[動ハ四] 1 立って舞う。舞を舞う。「もの思ふに—・ふべくもあらぬ身の袖うち振りし心知りきや」〈源・紅葉賀〉 2...
たち‐まえ【立(ち)前】
1 旅に立つ前。出発する前。 2 仕事に対する報酬。かせぎ。日当。「その日の—を此方(こっち)へちゃくぶくして」〈...
たち‐まさ・る【立(ち)勝る】
[動ラ五(四)]他よりすぐれる。まさる。「実力では彼のほうが—・る」
たち‐まさ・る【立ち増さる】
[動ラ四]雲・波などが、いっそう多く立つ。「松島の風にしたがふ波なれば寄るかたにこそ—・りけれ」〈かげろふ・上〉
たち‐まじ・る【立(ち)交じる】
[動ラ五(四)]その仲間や場に加わる。群れに入る。「主人が元世に—・っている頃に」〈鴎外・妄想〉
たち‐まち【立(ち)待ち】
1 立って待つこと。 2 「立ち待ち月」の略。
たちまち【忽ち】
[副]《「立ち待ち」の意からか》 1 非常に短い時間のうちに動作が行われるさま。すぐ。即刻。「うわさが—広がる」「...
たちまち‐づき【立(ち)待ち月】
《立って待っている間に出る月の意》陰暦17日の夜の月。特に、陰暦8月17日の月。たちまちのつき。《季 秋》「古き沼...
たちまち‐みさき【立待岬】
函館山の東端にある岬。津軽海峡に面する。与謝野鉄幹・晶子夫妻の歌碑が建つなど、観光地として知られる。
たち‐ま・つ【立ち待つ】
[動タ四]立ったままで待つ。「来(こ)めやとは思ふものからひぐらしの鳴く夕暮れは—・たれつつ」〈古今・恋五〉
たち‐まよ・う【立(ち)迷う】
[動ワ五(ハ四)]霞・霧・煙などが立ち去らずに辺りに漂う。また、匂いなどが立ちこめる。「駈け去った車の後に、えも云...
たち‐まわり【立(ち)回り】
1 あちこち歩き回ること。また、ある所に立ち寄ること。「—先」 2 振る舞い。特に、自分が有利になるような行動。「...
たち‐まわ・る【立(ち)回る】
[動ラ五(四)] 1 あちこち歩き回る。「知人の間を—・って資金を集める」 2 振る舞う。行動する。特に、人々の間...
たち‐み【立(ち)見】
1 立ったままで見物すること。 2 劇場で、一幕ごとの料金を払い、立ったままで見ること。また、その場所。幕見。一幕...
たち‐み【立(ち)身】
1 立って身構えること。立ち上がろうと身構えること。 2 立っているからだ。立ち姿。
たちみ‐せき【立ち見席】
「立ち席1」に同じ。
たち‐みみ【立(ち)耳】
耳介が側頭に沿わず、横に張り出している耳。
たち・みる【立ち見る】
[動マ上一]立って見る。「家のあたり我(わ)が—・みれば」〈万・五〇九〉
たち‐むか・う【立(ち)向(か)う】
[動ワ五(ハ四)] 1 向かって立つ。向き合う。「壁に—・う」 2 正面から向かっていく。対抗する。「権力に—・う...
たち‐めい【太刀銘】
刀剣の銘で、左腰に刃を下にして佩(は)いたとき、茎(なかご)の差表(さしおもて)側になる方に彫ったもの。→刀銘(か...
たち‐めぐ・る【立ち巡る/立ち回る】
[動ラ四]歩きまわる。「—・りつつ見給へば」〈源・宿木〉
たち‐もち【太刀持(ち)】
1 武家で、主人の太刀を持ってそばに侍する小姓。 2 相撲で、横綱の土俵入りの際、太刀を持って後ろに従う力士。太刀取り。
たち‐もとお・る【立ち徘徊る】
[動ラ四]あちこち歩き回る。彷徨(ほうこう)する。「木(こ)の間より移ろふ月の影を惜しみ—・るにさ夜ふけにけり」〈...
たち‐もど・る【立(ち)戻る】
[動ラ五(四)]もとに戻る。前の状態や場所にかえる。「本論に—・る」「本来の自分に—・る」
たち‐もの【断(ち)物】
神仏に願(がん)をかけ、願い事が成就するまで、ある種の飲食物をとらないこと。また、その飲食物。塩断ち・茶断ちなど。
たち‐もの【裁(ち)物】
布や紙などを寸法に合わせて裁つこと。また、裁つことになっている布や紙。
たちもの‐いた【裁(ち)物板】
「裁ち板」に同じ。
たちもの‐ぼうちょう【裁(ち)物包丁】
布や紙などを裁つのに使う、刃の広くてまるい包丁。裁ち包丁。
タチャラ
アケメネス朝ペルシアの都市遺跡ペルセポリスにある宮殿跡。「冬の宮殿」を意味し、ダレイオス1世の私的な宮殿として建造...
たち‐やく【立役】
1 もと、歌舞伎で、座って演奏する地方(じかた)に対して、立って演技をする者の総称。立方(たちかた)。 2 歌舞伎...
たち‐やすら・う【立(ち)休らう】
[動ワ五(ハ四)]立ったまま先へ進まないでいる。たたずむ。「丁度—・おうという一本の樹立(こだち)も無い」〈鏡花・...
たち‐やなぎ【立柳】
ヤナギ科の落葉小高木。平野の水辺に生える。葉は細長い楕円形で、裏面がやや白い。雌雄異株で、4月ごろ、葉とともに黄色...
たち‐やま【立山】
富山県の立山(たてやま)の古称。「—に降り置ける雪を常夏に見れども飽かず神(かむ)からならし」〈万・四〇〇一〉
たちやま‐みねえもん【太刀山峰右衛門】
[1877〜1941]力士。第22代横綱。富山県出身。本名、老本弥次郎。得意の突っ張りは一突(ひとつ)き半と一月(...
たちゅうさいもん‐きょう【多鈕細文鏡】
古代鏡の一。凹面鏡で、背面の中心を外れたところに2、3個の鈕(ちゅう)(つまみ)があり、細い線による鋸歯(きょし)...
たち‐ゆ・く【立(ち)行く】
[動カ五(四)] 1 時が過ぎていく。経過する。「月日が—・く」 2 暮らしや商売が成り立っていく。「経営が—・か...
た‐ちょう【多調】
音楽で、同時に二つまたはそれ以上の異なった調性を用いること。
タチョガン‐ラカン
ブータン西部、パロ県の都市パロの南郊にある僧院。ブータン各地に鉄の吊り橋を伝えたとされるチベットの高僧タントン=ギ...
タチョンガ‐ビーチ
マリアナ諸島、テニアン島南西部の海岸。サンホセの南郊に位置する。海の透明度が高いことで知られ、ウミガメが来遊する。...
たち‐よみ【立(ち)読み】
[名](スル)本屋の店頭で、本を買わないで立ったまま読むこと。「雑誌を—する」 [補説]近年、電子書籍を購入する前...
たち‐よ・る【立(ち)寄る】
[動ラ五(四)] 1 近くに行く。近寄る。「窓辺に—・る」 2 目的地へ行く途中、ついでに訪れる。「帰りがけに書店...
たち‐りゅうわん【館柳湾】
[1762〜1844]江戸後期の漢詩人。越後の人。名は機、字(あざな)は枢卿、柳湾は号。亀田鵬斎(ほうさい)に学ぶ...
タチレイ
⇒タチレク
タチレク
ミャンマー東部の町。タイとの国境に位置し、サーイ川を挟んでタイのメーサイと隣接する。タイとの間で観光客や物資の往来...
たち‐ろんりがく【多値論理学】
真・偽しか考えない二値論理学に対し、命題の真理値を三つ以上あるものとして構成した論理学。→様相論理学
たち‐わか・る【立ち別る】
[動ラ四]「立ち別れる」に同じ。「女男(にょなん)の両宗—・って各(おのおの)座に着かれて後(のち)」〈浮・禁短気...
たち‐わか・れる【立(ち)別れる】
[動ラ下一][文]たちわか・る[ラ下二]別れていく。別れ去る。別々になる。「人の流れが左右に—・れる」
たち‐わき【立涌】
⇒たてわく
たち‐わざ【立(ち)技】
柔道やレスリングで、立った姿勢で掛ける技。⇔寝技。