やよい【弥生】
《「いやおい」の音変化》陰暦3月の異称。《季 春》「夕空の光つめたき—かな/万太郎」
やよい【弥生】
東京都文京区東部の地名。もと本郷区向ヶ岡弥生町。東大農・工学部があり、弥生町貝塚の遺跡がある。→弥生土器
やよい‐いこいのひろば【弥生いこいの広場】
青森県弘前市にある野外のレクリエーション施設。岩木山のふもとに位置し、動物広場やオートキャンプ場などがある。
やよい‐きょうげん【弥生狂言】
江戸時代の歌舞伎で、3月に上演する狂言。また、その興行。宿下がりの御殿女中を当て込み、御殿物などを仕組むことが多か...
やよいしき‐どき【弥生式土器】
⇒弥生土器
やよい‐じだい【弥生時代】
弥生文化の時代。縄文時代に続き、古墳時代に先行する。約2300〜2400年前から約1700年前まで。
やよい‐じん【弥生尽】
陰暦3月末日。春の尽きる日。《季 春》「色も香もうしろ姿や—/蕪村」
やよい‐どき【弥生土器】
弥生文化の土器。東京都の弥生町貝塚で発見された土器が機縁となって命名。セ氏600〜800度程度で焼成した赤焼き軟質...
やよい‐ぶんか【弥生文化】
日本で食料生産に基づく生活が始まった最初の文化。縄文文化の伝統のうえに大陸文化が到来して成立。稲作・米食、青銅器・...
やよ・し
[形ク]いよいよ多い。たいそう多い。「わたくしの老いの数さへ—・ければ」〈古今・雑体〉
やよ‐や
[感]《感動詞「やよ」+詠嘆の助詞「や」から》呼びかけるときに発する語。おいおい。「—待て山ほととぎす言伝てむ我世...
や‐よろず【八万】
はちまん。また、きわめて数の多いこと。「この御足跡(みあと)—光を放ち出だし」〈仏足石歌〉
やら
[感]感動したり驚いたりしたときに発する語。あら。「—、わごりょは聞こえぬ事を言はします」〈虎清狂・文荷〉
やら
[副助]名詞、名詞に準じる語、副詞、活用語の連体形、助詞などに付く。(疑問語を伴って、あるいは「とやら」の形で)不...
やら‐い【遣らい】
追い払うこと。払い除くこと。「鬼—」「神(かむ)—」
やらい【矢来】
《「遣(や)らい」からという。「矢来」は当て字》竹や丸太を縦横に粗く組んで作った仮の囲い。「竹—」
や‐らい【夜来】
昨夜来。また、数夜このかた。「—の雨もあがった」
やらい‐ごや【遣らい小屋】
和歌山県や奈良県などで、イノシシを追うための番小屋。たほい屋(や)。
やら・う【遣らふ】
[動ハ四]《動詞「や(遣)る」の未然形+反復継続の助動詞「ふ」から》追い払う。追い出す。「出で給はで—・はせ給ひし...
やろう‐かい【野郎買ひ】
野郎を買うこと。野郎頭の俳優や、かげまを買って遊ぶこと。また、その人。「—と見える」〈洒・辰巳之園〉
やら‐か・す【遣らかす】
[動サ五(四)] 1 「やる」「する」の意の俗語。「へまを—・す」「どえらいことを—・す」 2 食う。また、飲む。...
やら・す【遣らす】
[動サ五(四)]行わせる。させる。やらせる。「好きなように—・す」 [動サ下二]「やらせる」の文語形。
やらず‐の‐あめ【遣らずの雨】
帰ろうとする人をひきとめるかのように降ってくる雨。
やらず‐ぶったくり【遣らずぶったくり】
[連語]人に何も与えず、取り上げるばかりであること。
やらず‐もがな【遣らずもがな】
[連語]《動詞「や(遣)る」の未然形+打消しの助動詞「ず」の連用形+終助詞「もがな」》やらなくてよい。やるべきでな...
やらせ【遣らせ】
テレビのドキュメンタリーなどで、事実らしく見せながら、実際には演技されたものであること。「—番組」
やら・せる【遣らせる】
[動サ下一][文]やら・す[サ下二]「やらす」に同じ。「次回は彼に—・せる」
やらせ‐レビュー【遣らせレビュー】
ECサイトや口コミサイトにおいて、利用者や購入者のふりをして書かれるカスタマーレビュー。特定の商品・サービスの評価...
ヤラッパ
ヒルガオ科の蔓性(つるせい)多年草。メキシコ東部原産。塊茎をもつ。地上茎はよく伸び、他物にからむ。夏、葉腋(ようえ...
ヤラッパ‐こん【ヤラッパ根】
《(スペイン)jalapa》メキシコ東部原産の蔓性(つるせい)多年草ヤラッパの塊茎。カブに似て太く、乾燥させたもの...
やら‐ぬ
[連語]《動作が完了する意の動詞「や(遣)る」+打消しの助動詞「ず」の連体形「ぬ」》動詞の連用形に付いて、その動作...
やら‐はらだち【やら腹立ち】
やたらに腹が立つこと。「欲しくばお前にやるわいなと—に門口へほれば」〈浄・歌祭文〉
ヤラ‐バレー
オーストラリア、ビクトリア州南部にある同国屈指のワイン産地。メルボルンの東約60キロメートルに位置し、ヤラ川流域に...
やら‐やら
[感]深く感じたり、たいそう驚いたりしたときに発する語。「—珍しや、珍しや」〈虎明狂・比丘貞〉
やら◦れる【遣られる】
[連語]《動詞「や(遣)る」+受身の助動詞「れる」》 1 被害を受ける。危害を加えられる。また、病気におかされる。...
やら‐ん
[連語]《断定の助動詞「なり」の連用形「に」、係助詞「や」、動詞「あり」の未然形「あら」、推量の助動詞「む」の重な...
やらんかた‐な・し【遣らん方無し】
[連語]《「やら」は動詞「や(遣)る」の未然形、「ん」は推量の助動詞》心をまぎらすてだてがない。心から払いのける方...
ヤラー
タイ南部、マレー半島の都市。ヤラー県の県都。イスラム教徒のマレー人が多く居住。天然ゴム、スズを産する。ヨーロッパ風...
やり【遣り】
1 やること。行かせること。 2 取引で、売り。「五買い、六—」 3 「遣り手(て)4」の略。「—がせっかん針が出...
やり【槍/鎗/鑓】
1 長い柄の先に細長い剣(穂)をつけた武器。鎌倉末期からもっぱら戦場で用い、室町末期には道具と称して、これを重んじ...
やり【槍】
《原題、(スペイン)Las Lanzas》⇒ブレダの開城
やり‐あ・う【遣り合う】
[動ワ五(ハ四)]互いにしあう。また、互いに争う。「公衆の面前で—・う」
やり‐いか【槍烏賊】
ジンドウイカ科のイカ。外套(がいとう)長が約40センチ。細長くて後端がとがり、ひれは三角形で大きい。春、産卵のため...
やり‐いだ・す【遣り出だす】
[動サ四]「やりだす」に同じ。「やりもてゆきて、七条の末に—・したれば」〈宇治拾遺・一一〉
やり‐おどり【槍踊(り)】
大名行列の槍振りの動作を舞踊化したもの。歌舞伎では、元禄期(1688〜1704)に名女形水木辰之助が踊ったものが有名。
やり‐かえし【遣り返し】
1 やり直し。「人生は—がきかない」 2 相手に仕返すこと。また、相手を反対にやりこめること。「つい口返答—を為(...
やり‐かえ・す【遣り返す】
[動サ五(四)] 1 相手からやられた仕返しに、こちらも同じようなことをやる。また、相手の言葉に言い返す。「やられ...
やり‐か・える【遣り替える】
[動ア下一][文]やりか・ふ[ハ下二]やり直す。「内装を—・える」
やり‐かけ【遣り掛け】
しはじめたばかりであること。また、途中までやった状態であること。「—のままほうり出す」
やり‐か・ける【遣り掛ける】
[動カ下一][文]やりか・く[カ下二] 1 あることをしはじめる。また、しはじめようとする。「—・けたままの仕事」...