口(くち)が上(あ)が・る
1 生活の道を失う。口が干上(ひあ)がる。 2 話し方がじょうずになる。「たんと—・ったの」〈浄・淀鯉〉
口(くち)がうま・い
話し方が巧みである。口先で人をまるめ込んだりするのがじょうずである。
口(くち)が煩(うるさ)・い
1 いろいろと評判やうわさをする。「世間の—・い」 2 少しのことでも小言や意見をやかましく言う。口うるさい。「—...
口(くち)が奢(おご)・る
うまい食べ物に慣れて、ぜいたくになる。「—・った人」
口(くち)が重(おも)・い
口数が少ない。寡黙である。「—・い人」「その話が出ると—・くなる」
口(くち)が掛(か)か・る
1 芸人・芸妓などが客の座敷に呼ばれる。「宴会の—・る」 2 仕事の注文などを受ける。「バイトの—・る」 3 仲間...
口(くち)が堅(かた)・い
言うべきでないことをむやみに他言しない。「—・い男だから信用できる」
口(くち)が軽(かる)・い
おしゃべりで、言ってはいけないことまで言ってしまう。
くち‐がき【口書(き)】
1 筆を口にくわえて書や画をかくこと。 2 手紙などの書き出し。はしがき。序言。 3 江戸時代、被疑者などの供述を...
口(くち)が腐(くさ)っても
《口を動かさないために腐ってしまってもという意から》秘密などをもらさない決意の強いことをいう言葉。「—言わない」
口(くち)が肥(こ)・える
いろいろなものを食べて、味のよしあしがよくわかるようになる。舌が肥える。
口(くち)が裂(さ)けても
秘密などを決してもらさない決意を表すのにいう言葉。「—言えない」
くち‐がしこ・い【口賢い】
[形][文]くちがしこ・し[ク]口のきき方が巧みである。「何だ、政治家の徳義に背く?、—・い事をいう」〈魯庵・社会...
口(くち)が過(す)・ぎる
言うのを控えるべきことまで言う。言いすぎる。「年長者に向かって少し—・ぎるぞ」
口(くち)が酸(す)っぱくなる程(ほど)
同じ言葉をなん度も繰り返して言い聞かせるさま。「—注意する」
口(くち)が滑(すべ)・る
言ってはならないことをうっかり言ってしまう。「つい—・って秘密をもらす」
くち‐がた・い【口堅い】
[形][文]くちがた・し[ク] 1 秘密などを軽々しく他言しない。口が堅い。「—・い男で信用できる」 2 言うこと...
くち‐がた・む【口固む】
[動マ下二] 1 口止めをする。「心よりほかに漏らすなと—・めさせ給ふ」〈源・夕顔〉 2 固く口約束をする。「拝む...
くち‐がため【口固め】
[名](スル) 1 他言を禁止すること。口止め。 2 言葉による約束。口約束。
くち‐がたり【口語り】
1 浄瑠璃や歌などを三味線なしに語ったり歌ったりすること。 2 義太夫節の一段を口(くち)・中(なか)・切(きり)...
くち‐がね【口金】
1 器物の口につける金具。「バッグの—」 2 電球の根元の金属製の部分。 3 槍の穂をしっかりと柄(え)の先につけ...
口(くち)が干上(ひあ)が・る
生活手段を失い、食えなくなる。あごが干上がる。「職がなくて—・る」
口(くち)が減(へ)らない
口が達者で、理屈を並べて言い返したり、勝手なことを遠慮なくしゃべったりするさま。「ああ言えばこう言う、まったく—やつだ」
口(くち)が解(ほぐ)・れる
気持ちが和らいで少しずつ話すようになる。「会が進むにつれ、出席者の—・れる」
口(くち)が曲(ま)が・る
目上の人や恩義を受けた人などの悪口を言うと、その罰として口の形がゆがむという意。人に対しての悪口をいさめる言葉。
くち‐がま・し【口喧し】
[形シク]口数が多い。口やかましい。「いづれ—・しう、何やかや取りまぜていふ事つきず」〈浮・胸算用・四〉
口(くち)が回(まわ)・る
よどみなくしゃべる。すらすらと話す。「—・る彼には、いつも言い負かされる」
くち‐がる【口軽】
[名・形動] 1 口数が多く、無用のことまで軽々しくしゃべること。秘密などをすぐ人にもらすこと。また、そのさま。「...
くち‐がる・い【口軽い】
[形][文]くちがる・し[ク] 1 秘密などをすぐ人にもらすさま。「—・い性格」 2 すらすらとよくしゃべるさま。...
くち‐がろ・し【口軽し】
[形ク]「口軽い1」に同じ。「大かた—・き者になりぬれば」〈十訓抄・四〉
口(くち)が悪(わる)・い
人や物事をずけずけとけなすような話し方をするさま。「根はいい人だが—・い」