こと‐ば【言葉/詞/辞】
1 人が声に出して言ったり文字に書いて表したりする、意味のある表現。言うこと。「友人の—を信じる」 2 音声や文字...
ことば‐あそび【言葉遊び】
言語の発音や意味を利用した遊び。早口言葉・なぞなぞ・尻取り・洒落(しゃれ)・はさみ言葉・さかさ言葉など。
ことば‐あらそい【言葉争い】
口げんか。口論。言い争い。
ことば‐かず【言葉数】
1 語数。「—の多い辞書」 2 口かず。「—の少ない人」
ことばからのしょくしゅ【言葉からの触手】
吉本隆明の著作。昭和60年(1985)から平成元年(1989)にかけて、「文芸」誌に連載された断片的な形式の散文。...
ことば‐がえし【言葉返し】
人の言葉に従わないで言い返すこと。口答え。「—はついしか為(し)ませんかったけれど、物も言わず物を食べず」〈一葉・...
ことば‐がき【詞書(き)/言葉書(き)】
1 和歌や俳句の前書きとして、その作品の動機・主題・成立事情などを記したもの。万葉集のように、漢文で書かれたものは...
言葉(ことば)が過(す)・ぎる
言うべきでないことまで言う。
ことば‐がたき【言葉敵】
話し相手。互いにへらず口をたたき合う相手。「三好は忽ち総攻撃に会ったが、故意(わざ)と—にはならず」〈里見弴・多情仏心〉
言葉(ことば)が足(た)り◦ない
説明が十分でない。また、ものの言い方がまずい。「—◦なくて先方を怒らせる」
言葉(ことば)が尖(とが)・る
言葉の調子がとげとげしくなる。
ことば‐がり【言葉狩(り)】
特定の言葉を、差別・偏見を含み不適切だとして、過剰に排除すること。多く、差別・偏見そのものについて熟考や議論をせず...
ことば‐じち【言葉質】
人の言ったことを、のちの証拠として取っておくこと。また、その言葉。言質(げんち)。「—を取る」
ことば‐じり【言葉尻/言葉後】
1 言葉の終わりの部分。語尾。「—を濁す」 2 他人の言いそこなった部分。失言の箇所。「—をとらえる」
言葉尻(ことばじり)を捕(と)ら・える
相手のささいな言いそこないにつけ込んで、攻撃したり批判したりする。「—・えて反論する」
言葉(ことば)涼(すず)・し
ものの言い方がいさぎよい。言い方がきっぱりしている。
ことば‐ずくな【言葉少な】
[形動][文][ナリ]控えめで、多くしゃべらないさま。寡言。「—に語る」
ことば‐たがえ【言葉違え】
1 言いちがい。失言。 2 約束の言葉にたがうこと。 3 言い争い。口げんか。
ことば‐たらず【言葉足らず】
[名・形動]十分に説明できていないこと。また、そのさま。「—な表現」
ことば‐だたかい【言葉戦い】
1 言い争うこと。言い合い。口論。「もう—は無益と」〈二葉亭・其面影〉 2 戦場などで、まず、互いに言葉で相手をや...
ことば‐つき【言葉付き】
話すときの、言葉の調子。物の言い方。「落ち着いた—」
ことば‐づかい【言葉遣い】
物の言い方。言葉の使いぶり。「—が悪い」「丁寧な—」
ことば‐づけ【詞付け】
連歌・連句の付合(つけあい)手法の一。前句の中の言葉・物に縁のあるものをもって次の句を付ける方法。→心付(こころづ...
ことば‐づめ【言葉詰め】
返答ができないほどに問いつめること。「さあ御契約は何と何とと—」〈浄・関八州繋馬〉
ことば‐てん【言葉典/辞典】
「辞典(じてん)」に同じ。「事典(じてん)」「字典(じてん)」と区別して呼ぶのに用いる語。→事典(ことてん) →文...
ことば‐とがめ【言葉咎め】
相手の言葉じりをとらえてとがめること。「よう—をする。好かねえよう」〈滑・浮世風呂・二〉
言葉(ことば)なお耳(みみ)に在(あ)り
《「春秋左伝」文公七年から》以前聞いた言葉が、今でも鮮やかに耳に残っている。
言葉(ことば)な・し
なんと言ってよいかわからない。言いわけの言葉に窮する。「我が怠り思ひ知られて—・き心地するに」〈徒然・三六〉
言葉(ことば)に甘(あま)・える
相手の親切な申し出をそのまま受け入れる。多く、「お言葉に甘えて…」の形で用いる。「お—・えて先に帰らせていただきます」
言葉(ことば)に余(あま)・る
言葉では言い尽くせない。言葉では表せない。「感謝の気持ちは—・るほどです」
言葉(ことば)に花(はな)が咲(さ)・く
1 話が弾む。「ことばに花も咲きて声だかに笑うようにもなれば」〈一葉・花ごもり〉 2 話が弾みすぎて、けんか同然になる。
言葉(ことば)に花(はな)を咲(さ)か・す
1 「言葉に花が咲く1」に同じ。 2 言葉巧みに話す。言葉を飾る。「一々に—・せ理(ことわり)に玉を連ねて答へける...
ことば‐の‐あや【言葉の綾】
微妙な意味あいを表したり、事のついでに付け加えたりする、巧みな言葉の言い回し。「—でそう言ったまでだ」
ことば‐の‐いずみ【言葉の泉】
言葉が次から次へと限りなく出てくることを泉にたとえた語。「—も浅くなりにければ」〈栄花・駒競べの行幸〉 [補説]書...
ことばのいずみ【ことばの泉】
国語辞典。和装5冊、洋装1冊。落合直文編。明治31年(1898)刊。巻首に語法摘要を記し、固有名詞・方言・新語も含...
ことば‐の‐うみ【言葉の海】
言葉の数が多く、広大であることを海にたとえていう語。
ことばのうみをゆく【ことばの海をゆく】
国語学者、辞書編纂者の見坊豪紀によるエッセー。現代の日本語の変化について、長年にわたって新聞・雑誌・単行本から採集...
ことばのおだまき【詞の緒環】
江戸後期の国語学書。2巻。林国雄著。天保9年(1838)刊。本居宣長著「詞の玉緒(たまのお)」などの補正と、「てに...
ことばのかげのじゆう【言葉のかげの自由】
《原題、(スペイン)Libertad bajo palabra》メキシコの詩人・批評家、パスの初期詩集。1949年...
ことばのかよいじ【詞通路】
江戸後期の語学書。3巻。本居春庭(もとおりはるにわ)著。文政11年(1828)成立。動詞の自他の区別、掛け詞、動詞...
ことばのくずかご
国語学者、辞書編纂者の見坊豪紀によるエッセー。珍語・新語・流行語をはじめ、現代語用例収集の一端を紹介する。「言語生...
ことば‐の‐さき【言葉の先】
言い出し、または、言い続けようとする言葉の出はな。「相手の言わんとした—を取る」
言葉(ことば)の先(さき)を折(お)・る
口出しをして、人の話をさえぎる。「御用意よくば早お立ちと、申す言葉の先折って、輝国殿、何おっしゃる」〈浄・手習鑑〉
ことば‐の‐サラダ【言葉のサラダ】
⇒ワードサラダ1
言葉(ことば)の下(した)から
言い終わるか終わらないうち。言下に。「謝る—もう怒らせるようなことを言う」
ことば‐の‐すえ【言葉の末】
口走ったちょっとした言葉。言葉じり。「常世が—、まことか偽りか知らんためなり」〈謡・鉢木〉
ことば‐の‐その【言葉の園】
言葉の数が豊かなことを庭園の草木の多いのにたとえた語。詩苑(しえん)。「—に遊び、筆の海を汲みても」〈新古今・仮名序〉
ことばのたまのお【詞の玉緒】
江戸中期の語学書。7巻。本居宣長(もとおりのりなが)著。安永8年(1779)成立。「てにをは紐鏡(ひもかがみ)」の...
ことばのたまはし【詞玉橋】
江戸後期の語学書。2巻。富樫広蔭(とがしひろかげ)著。文政9年(1826)成立。品詞を言・詞・辞の3種類に大別し、...
ことば‐の‐つゆ【言葉の露】
1 言葉の美しいこと、また、はかないことを露にたとえていう語。「—のたまづさの、心の花も色添ひて」〈謡・井筒〉 2...