さね【札】
鎧(よろい)を構成する細長い小板。鉄または革製で、1領に800〜2000枚をうろこ状に連結して鎧を作る。こざね。
さ‐ね【実/核】
《「真(さ)根(ね)」の意》 1 果実の中心にある堅い部分。種。 2 板と板をつなぎ合わせるとき、一方の板の側面に...
さ‐ね【さ寝】
《動詞「さぬ」の連用形から》寝ること。特に、男女が共寝すること。「まかなしみ—に我(わ)は行く鎌倉の水無瀬川(みな...
さ‐ね
[副] 1 (奈良時代は、あとに打消しの語を伴って)少しも。決して。「さ寝(ぬ)る夜は多くあれども物思はず安く寝る...
さ‐ね
[連語]《尊敬の助動詞「す」の未然形+終助詞「ね」。上代語》敬意を込めて相手にぜひそうしてほしいという気持ちを表す...
さね‐おい【実生い】
草木が種子から生長すること。また、生長したもの。みしょう。
さね‐かずら【真葛/実葛】
[名]マツブサ科の蔓性(つるせい)の常緑低木。暖地の山野に自生。葉は楕円形で先がとがり、つやがある。雌雄異株で、夏...
さ‐ねかや【さ根萱】
根のついたままのカヤ。「岡に寄せ我が刈る萱の—の」〈万・三四九九〉
さね‐がしら【札頭】
鎧(よろい)の札の上部。
さねさし
[枕]「相模(さがむ)」にかかる。「—相模の小野に燃ゆる火の」〈記・中・歌謡〉
さね‐さ・ぬ【さ寝さ寝】
[動ナ下二]たびたび寝る。特に、共寝をたび重ねる。「川上の根白高萱あやにあやに—・ねてこそ言(こと)に出にしか」〈...
さねたかこうき【実隆公記】
三条西実隆の日記。文明6年(1474)から天文5年(1536)に至る自筆本が現存。応仁の乱後の幕府・朝廷の動向、公...
さね‐つぎ【実接ぎ】
「実矧(さねは)ぎ」に同じ。
さ‐ねど【さ寝処】
寝る場所。特に、男女の寝所。「梓弓(あづさゆみ)欲良(よら)の山辺のしげかくに妹ろを立てて—払ふも」〈万・三四八九〉
さ‐ねどこ【さ寝床】
寝る床。特に、共寝をする床。「沖つ藻は辺(へ)には寄れども—も与(あた)はぬかもよ浜つ千鳥よ」〈神代紀・歌謡〉
さね‐はぎ【実矧ぎ】
板の接合法の一。一方の板の側面に彫った溝に、他方の板に作った突起(実(さね))を差し込んで接合する本実矧ぎと、両方...
さね‐ひじき【実肘木】
巻斗(まきと)の上にあって、桁(けた)を直接に受ける肘木。
さね‐ぶと【核太】
「核太棗(さねぶとなつめ)」の略。
さねぶと‐なつめ【核太棗/酸棗】
クロウメモドキ科の落葉低木。ナツメの原種。葉は長卵形でつやがある。実が小さく、そのわりに核が大きい。種子を漢方で酸...
さねもり【実盛】
謡曲。二番目物。世阿弥作で、平家物語などに取材。加賀国篠原で遊行上人(ゆぎょうしょうにん)が説法をしていると、斎藤...
さねもり【真守】
平安時代の刀工。伯耆(ほうき)の人。安綱の子。平家の重宝「抜丸」の作者という。生没年未詳。
さねもり‐おくり【実盛送り】
西日本で行われる虫送りの行事。イナゴがその化身だとされる斎藤実盛のわら人形を作り、かね・太鼓を鳴らしてあぜ道を練り...
さねもりものがたり【実盛物語】
浄瑠璃「源平布引滝(げんぺいぬのびきのたき)」の三段目切(きり)「九郎助住家」の段の通称。