ため
相手と対等、または同等であることをいう俗語。地位や力関係、年齢などについていう。「—を張る(=張り合う)」「—口」...
ため【為】
1 利益があること。役立つこと。「—にならない本」「子供の—を思う」 2 原因・理由。わけ。「雨の—に延期する」 ...
ため【溜め】
1 ためておくこと。また、ためておくところ。「バックスイングに—をつくる」 2 こえだめ。 3 江戸時代、牢(ろう...
ため‐い【溜め井】
用水をためておく井戸。
ため‐いき【溜め息】
気苦労や失望などから、また、感動したときや緊張がとけたときに、思わず出る大きな吐息。「—が出るほど残念だ」「—をつく」
ためいきのじかん【ため息の時間】
唯川恵の短編恋愛小説集。平成13年(2001)刊行。「口紅」「バス・ストップ」など、全9作を収録。すべての作品が男...
ためいき‐の‐はし【溜め息の橋】
《Ponte dei Sospiri》イタリア北東部、ベネト州の都市ベネチアにある、ドゥカーレ宮殿と旧監獄を結ぶ、...
ため‐いけ【溜め池】
灌漑(かんがい)・防火などの用水をためておく人工の池。
ため‐おけ【溜め桶】
1 肥料とする糞尿をためておく桶。また、運ぶときに用いる桶。 2 醸造場で、酒・醤油などを入れておいたり運んだりす...
ためかねきょうわかしょう【為兼卿和歌抄】
京極為兼の歌論書。弘安8年(1285)から弘安10年(1287)頃に成立。未定稿ともされる。
ため‐がき【為書(き)】
1 書画の落款(らっかん)に、だれのために、また、何のために書いたかを付記すること。また、付記した字句。 2 公職...
ため‐ぐち【ため口】
年下の者が年長者に対等の話し方をすること。ためくち。「—をきく」「—をたたく」→ため [補説]1960年代に不良少...
ため‐こ・む【溜め込む】
[動マ五(四)]ためてしまいこむ。盛んにためる。「たんまり金を—・む」
ためし【例/様】
1 前にすでにあったこと。先例。前例。「けんかで勝った—がない」 2 手本になるようなこと。模範。規範。「かの御教...
ためし【試し/験し】
ためすこと。こころみ。多く「ためしに」の形で副詞的にも用いる。「ものは—だ」「—に使ってみる」
ためし‐がき【試し書き】
1 筆記具の書き味や色味を確認するため、紙上に書いてみること。また、その書いたもの。 2 ⇒試書(ししょ)
ためし‐ぎり【試し斬り】
刀剣の切れ味を調べるため、実際に物や人を切ってみること。
ためし‐こうどう【試し行動】
子供が親・里親・教師などの保護者に対して、自分をどの程度まで受けとめてくれるのかを探るために、わざと困らせるような...
ためし‐ざん【試し算】
検算。
ためし‐ずり【試し刷(り)】
印刷の仕上がりを確認するため、試験的に刷った印刷物。
ためし‐のり【試し乗り】
[名](スル)購入したい車などに、ためしに乗ってみること。試乗。
ためし‐もの【試し物】
試し斬りにするもの。「首を斬られ手足をもがれ、—になるとても」〈浄・大経師〉
ためし‐よみ【試し読み】
購入したい書籍などを、ためしに読んでみること。特に電子書籍で、購入前に内容の一部を読むこと。また、そのような無料サ...
ため・す【試す】
[動サ五(四)]物事の良否・真偽や能力の程度などを実際に調べ確かめる。こころみる。「機械が動くかどうか—・してみる...
ため‐すじ【為筋】
利益になる事柄。利益になる客筋。おためすじ。「其が又所帯の方から謂えば、—にもなる所だから」〈紅葉・多情多恨〉
ため‐ずき【溜め漉き】
紙の手漉き法の一。簀(す)をはめた漉桁(すきげた)へ紙料液をすくい入れ、揺り動かして繊維の絡みをよくし、水を漏下さ...
ため‐ずく【為尽く】
何事もその人のためを思ってすること。また、その人のためにするように見せかけること。おためずく。「肝煎りの嚊(かか)...
矯(た)めつ眇(すが)めつ
あるものを、いろいろの方面からよく見るようす。「作品を—眺める」
ため‐つ‐もの【多明物/多米都物/味物】
1 味のよい食べ物。うまいもの。「鼻口また尻より、種々(くさぐさ)の—を取り出(いだ)して」〈記・上〉 2 大嘗会...
ためなが‐しゅんすい【為永春水】
[1790〜1844]江戸後期の人情本作者。江戸の人。本名、鷦鷯貞高(ささきさだたか)。号、2世南仙笑楚満人・狂訓...
ため‐なみだ【溜め涙】
泣くまいとこらえて目にたまった涙。「言い終るや、堰(せき)止めかねし—、はらはらと流しぬ」〈樗牛・滝口入道〉
ため‐に【為に】
[接]前に述べた事柄が原因であることを表す語。それゆえに。それで。「却ってそういう私自身の不幸をあてにして仕事をし...
為(ため)に◦する
ある目的に役立てようとする下心をもって事を行う。「我輩固(もと)より—◦する所ありて私立を主張するに非ず」〈福沢・...
為(ため)にな・る
役に立つ。利益になる。「先生の話は、とても—・った」
ため‐ぬり【溜め塗(り)】
漆塗りの一種。朱またはベンガラで漆塗りして乾燥させたあと、透漆(すきうるし)で上塗りしたもの。半透明の美しさがある...
ため‐ます【溜め枡】
下水や用水をためて、くみ取りやすくしたり、他の管へ送ったりするます。
ため‐みず【溜め水】
防火用などにためておく水。
ためらい【躊躇い】
決めかねてぐずぐずしていること。ちゅうちょ。「なんの—もなく答える」
ためらい‐きず【躊躇い傷】
自殺しようとしてからだにつけた、致命的ではない傷。また、その傷痕。
ためら・う【躊躇う】
[動ワ五(ハ四)] 1 あれこれ考えて迷う。決心がつかずにぐずぐずする。ちゅうちょする。「言っていいものかどうか—...
た◦めり
[連語]《連語「たんめり」の撥音の無表記》…ているようだ。…ていると思われる。「をかしき匂ひこそ心もとなうつき—◦...
た・める【溜める】
[動マ下一][文]た・む[マ下二] 1 少しずつ集めて量をふやす。集めたものを減らさずに取っておく。集めたくわえる...
た・める【矯める/揉める/撓める】
[動マ下一][文]た・む[マ下二] 1 曲がっているものを伸ばしたり、まっすぐなものを曲げたりして、形を整える。ま...
タメルザ
チュニジア南部の山岳オアシスの村。アルジェリアとの国境近くに位置する。古代ローマ時代より知られる地。ベルベル人の住...
た‐めん【他面】
物事のもう一方の面。別の側面。副詞的にも用いる。「—から見れば」「気の強い人だが、—案外情にもろい」
た‐めん【多面】
1 多くの平面。 2 多くの方面・分野。「—にわたって事業を営む」
ためん‐かく【多面角】
同一平面上にないいくつかの角が頂点を共有してできる、とがった形。
ためん‐ざし【多面指(し)】
将棋・囲碁・チェスなどで、同時に複数の人を相手にして指すこと。
ためん‐せい【多面性】
あるもののもつ、多くの方面にわたる性質。
ためん‐たい【多面体】
四つ以上の平面で囲まれた立体図形。立方体・直方体・四面体など。