なま【生】
[名・形動] 1 食物などを煮たり焼いたりしていないこと。加熱・殺菌などの処理をしていないこと。また、そのさま。「...
なま‐あくび【生欠伸】
中途半端なあくび。「—をかみ殺す」
なま‐あげ【生揚(げ)】
1 揚げ方が不十分な状態。また、そのもの。 2 油揚げの一。豆腐を厚く切って油で揚げたもの。関西では厚揚げという。
なま‐あし【生足】
靴下・ストッキングをはいていない女性の足をいう俗語。素足。 [補説]男性には使わない。
なま‐あたたか・い【生暖かい】
[形][文]なまあたたか・し[ク]なんとなく暖かい。「—・い風が吹く」 [派生]なまあたたかさ[名]
なま‐あたらし・い【生新しい】
[形][文]なまあたら・し[シク]いかにも新しい。なまなましい。「—・い傷あと」
なま‐あん【生餡】
小豆(あずき)などを煮てつぶしただけで、砂糖を加えてない餡。
なま‐い【生藺】
オモダカの古名。〈本草和名〉
なま‐いえ【生癒え】
病気や傷が十分に治っていないこと。「二寸ばかり疵(きず)あり、いまだ—にて、あかみたり」〈宇治拾遺・一〉
なま‐いき【生意気】
[名・形動]自分の年齢や能力を考えず、出すぎた言動をすること。また、そのさま。「—な口をきく」
なまいき‐ざかり【生意気盛り】
生意気な言動をしがちな年頃。「—の高校生」 [補説]書名別項。→生意気ざかり
なまいきざかり【生意気ざかり】
《原題、(ドイツ)Flegeljahre》ジャン=パウルの長編小説。全4巻。1804年から1805年にかけて刊行。
なまいだ
「なむあみだぶつ(南無阿弥陀仏)」の音変化。
なまいだ‐ぼうず【なまいだ坊主】
江戸時代、鉦(かね)をたたいて念仏を唱えながら浄瑠璃や物まねを演じて金品をもらい歩いた僧形の物乞い。
なま‐いとお・し【生いとほし】
[形シク]なんとなく気の毒である。「乱るる所もやと、—・しくおぼす」〈源・若菜下〉
なま‐いり【生煎り/生熬り】
十分に煎(い)ってないこと。また、そのもの。「—の豆」
なま‐いわけな・し【生稚し】
[形ク]なんとなく幼稚である。「—・き戯れ言なども」〈源・若菜下〉
なま‐うお【生魚】
煮たり焼いたりなどしてない、なまのさかな。なまざかな。
なま‐うかび【生浮かび】
十分な覚悟をもたずに仏道に入ること。「—にては、かへりて悪しき道にも漂ひぬべくぞ覚ゆる」〈源・帚木〉
なま‐うしろめた・し【生後ろめたし】
[形ク]なんとなく不安な気がする。なんとなく気がとがめる。「いかでかばかりも人に声聞かすべきものとならひ給ひけむと...
なま‐うた【生歌】
1 未熟な歌。へたな歌。 2 録音された音声ではなく、その場で実際に歌うこと。
なま‐うらめ・し【生恨めし】
[形シク]なんとなく恨めしい。「—・しと思ひ聞え給ふべかめり」〈源・総角〉
なま‐え【生餌】
1 「いきえ」に同じ。 2 「擂(す)り餌」に同じ。
な‐まえ【名前】
1 ㋐人の氏名。姓名。「新入社員の—をおぼえる」 ㋑姓に対しての、名。「子に—を付ける」 2 事物の名称。 ㋐一般...
なま‐えい【生酔ひ】
「なまよい」に同じ。「例の—であたけたかと思ひやした」〈滑・浮世床・初〉
なまえ‐かいけつ【名前解決】
コンピューターネットワークにおいて、コンピューター名やドメイン名などからIPアドレスを割り出すこと。または、IPア...
なまえ‐まけ【名前負け】
[名](スル)名前がりっぱすぎて、実物が見劣りすること。「先代の名をもらって—する」 [補説]文化庁が発表した平成...
なま‐えんそう【生演奏】
劇場・ホールでの実際の演奏。録音したものに対していう。
なま‐おか・し【生可笑し】
[形シク]少し心がひかれる。なんとなく興味がある。「—・しくもあはれにもおぼし出でけり」〈源・若菜下〉
なま‐おそろ・し【生恐ろし】
[形シク]なんとなく恐ろしい。「—・しと思へるけしきを見て」〈更級〉
なま‐おなご【生女子】
なま心のある女。色気の残っている女。「右からも左からも、—のとりつひて」〈虎明狂・鈍太郎〉
なま‐おぼえ【生覚え】
1 記憶が確かでないこと。うろおぼえ。「よみたる歌などをだに—なるものを」〈枕・一六一〉 2 あまり気に入られてい...
なま‐お・ゆ【生老ゆ】
[動ヤ上二]やや年老いている。「—・いたる女法師」〈枕・八七〉
なま‐おんな【生女】
1 未熟な女。一人前でない女。「かやうの—こそは、ものたばかりはすめれ」〈宇津保・嵯峨院〉 2 身分のいやしい女。...
なま‐かく・す【生隠す】
[動サ四]なんとなく隠す。「—・す気色(けしき)なれば、人にも語らず」〈源・手習〉
なま‐かじり【生齧り】
[名](スル)物事を表面的に少しばかり知っただけで、十分に理解していないこと。「—の知識」「外来の思想を—して」〈...
なま‐かたわらいた・し【生傍ら痛し】
[形ク]なんとなくきまりが悪い。「いと盛り過ぎ給へりやなど、—・く思ひ給へり」〈源・若菜上〉
なま‐かべ【生壁】
1 塗りたてで、まだよく乾いていない壁。 2 「生壁色」の略。
なまかべ‐いろ【生壁色】
茶色がかったねずみ色。また、濃い藍ねずみ色。
ナマクアランド
アフリカ南部、ナミビア南西部から南アフリカ共和国北西部にかけての地域名。少数民族のナマ人が居住する。ほとんどが砂漠...
なま‐かわ【生皮】
1 なまのままの新しい皮。はいだばかりで、まだ乾燥や加工のしてない皮。「—をはぐ」 2 雁(がん)や鴨(かも)の皮...
なま‐かわき【生乾き】
《「なまがわき」とも》十分に乾いていないこと。「—のシャツ」
なまかわ‐もの【生皮者】
怠け者。横着者。「この男、—なりければ」〈仮・仁勢物語・下〉
なま‐かんだちめ【生上達部】
未熟な年若い上達部。「元は公家の—に仕へて」〈太平記・二一〉
なま‐がい【生貝】
1 なまの貝。貝類の生肉。 2 アワビの生肉。塩で洗って締まった肉を刻み、冷水で冷やして食べる。水貝(みずがい)。
なま‐がくしょう【生学生】
未熟な大学寮の学生。「父が—につかはれ奉りて」〈大鏡・序〉
なま‐がくもん【生学問】
なまかじりの学問。
なま‐がし【生菓子】
1 餡(あん)を主に用いた和菓子。餅(もち)菓子・蒸し菓子・まんじゅう・ようかんの類。水分を多く含むため長もちしな...
なまがた‐ほう【生型法】
湿ったままの砂で鋳型をつくり、乾燥工程を省いてそのまま溶融金属を注入して鋳造する方法。低コストを特色とする。
なま‐がてん【生合点】
よく理解しないでわかったつもりになること。なまがってん。「—の返事」