甘(あま)く◦見(み)る
物事をたいしたことがないと、軽く見なす。なめる。「新人だからといって—◦見ると痛い目に合うぞ」
あま‐くも【天雲】
《「あまぐも」とも》空の雲。「—に近く光りて鳴る神の見れば恐(かしこ)し見ねば悲しも」〈万・一三六九〉
あまくも‐の【天雲の】
[枕]雲が浮かび漂うところから、「たゆたふ」「ゆくらゆくら」「別る」などにかかる。「—たゆたひやすき心あらば」〈万...
あまくろ‐つばめ【雨黒燕】
アマツバメの別名。
あま‐ぐ【雨具】
雨天の外出のとき使う、雨を防ぐものの総称。傘・長靴・レインコートなど。
あま‐ぐつ【雨靴】
雨などが降った日に履く、ゴム製などの靴。レインシューズ。
あま‐ぐみ【阿麻組/疎組】
日本建築で、柱上だけに斗栱(ときょう)を置く形式。柱間には蟇股(かえるまた)などを入れる。→詰め組
あま‐ぐも【雨雲】
雨や雪を降らせる雲。また、俗に乱層雲のこと。
あま‐ぐもり【雨曇(り)】
今にも雨が降りそうな曇り方。
あま‐ぐり【甘栗】
1 栗の実を熱した小石の中に入れ、糖液を加えて蒸し焼きにしたもの。中国産の小粒の栗を用いる。 2 平安時代、新任の...
あまぐり‐の‐つかい【甘栗の使】
平安時代、大臣の大饗(たいきょう)のとき、甘栗2を賜るための勅使。六位の蔵人(くろうど)が務めた。
あまぐり‐ひがき【雨栗日柿】
雨の多い年はクリがよく実り、日照りの多い年はカキがよく実るということ。あめぐりひがき。
あま‐ぐるま【雨車】
芝居で雨の音を出すのに用いる道具。紙などを張った中空の箱車の中に、小豆(あずき)や砂利を入れて回転させる。
あま‐け【甘気】
甘い程度。甘み。甘さ。
あま‐け【雨気】
雨の降りそうな気配。雨模様。雨景色。
あま‐げしき【雨景色】
1 雨の降っている風景。 2 雨の降りそうな気配。雨模様。
あまこ【尼子】
《「あまご」とも》姓氏の一。 [補説]「尼子」姓の人物尼子勝久(あまこかつひさ)尼子経久(あまこつねひさ)尼子晴久...
あま‐こう【尼講】
女性の仏教信者の集会。
あまこう【阿媽港/亜媽港】
「天川(あまかわ)」に同じ。
あま‐こうじ【甘麹】
白米の固めのかゆに米こうじをまぜ、糖化発酵させたもの。甘酒とするほか、料理の甘みづけなどに用いる。
あまこ‐かつひさ【尼子勝久】
[1553〜1578]戦国時代の武将。経久(つねひさ)の曽孫。毛利氏に滅ぼされた尼子家を再興したが、のち毛利軍と戦...
あまこ‐じゅうゆうし【尼子十勇士】
尼子氏滅亡後、勝久を擁して尼子氏再興に尽くした10人の勇士。山中鹿之助・秋宅庵之介・横道兵庫之介・早川鮎之介・尤道...
あまこ‐つねひさ【尼子経久】
[1458〜1541]戦国時代の武将。出雲の守護代であったが、室町幕府軍に追われ、のち山陰各地を攻略して、大内氏・...
あまこ‐はるひさ【尼子晴久】
[1514〜1562]戦国時代の武将。経久の孫。永禄元年(1558)毛利軍を破り、石見(いわみ)銀山を手に入れて尼...
あま‐ご【甘子】
サケ科の淡水魚。全長約30センチ。ヤマメに似るが、体側に朱点が散在する。日本特産種で、神奈川県酒匂(さかわ)川以西...
あま‐ごい【雨乞い】
日照りが続いたとき、雨が降るように神仏に祈ること。《季 夏》「—も甲斐なき月の小村かな/句仏」
あまごい‐うた【雨乞い歌/雨乞い唄】
雨乞いのときにうたう歌。民謡として各地に伝わる。
あまごい‐おどり【雨乞い踊(り)】
雨乞いのために神仏に奉納する踊り。鉦(かね)・太鼓を打ち鳴らして踊る。
あまごい‐こまち【雨乞い小町】
小野小町が勅命で雨乞いの和歌を詠み、その功徳で雨が降ったという伝説。長唄・浄瑠璃・歌舞伎などの題材になっている。
あまごい‐の‐つかい【祈雨使】
雨乞いのための五竜祭を行うとき、神泉苑や諸社に遣わされる勅使。
あま‐ごさん【尼五山】
⇒尼寺五山
あま‐ごしょ【尼御所】
⇒比丘尼御所(びくにごしょ)
あま‐ごぜ【尼御前】
「あまごぜん」に同じ。「—、何事をかくはのたまふぞ」〈徒然・四七〉
あま‐ごぜん【尼御前】
尼を敬っていう語。あまごぜ。あまぜ。「—とはかしづき呼ばはれけるを」〈盛衰記・一二〉
あま‐ごもり【雨隠り/雨籠もり】
[枕]雨に降られて隠(こも)る笠の意から、「三笠(みかさ)」にかかる。「—三笠の山を高みかも」〈万・九八〇〉
あま‐ごろも【雨衣】
[名]「あまぎぬ」に同じ。 [枕]「田蓑(たみの)」にかかる。「—たみのの島に鶴(たづ)鳴きわたる」〈古今・雑上〉
あま‐ゴート【雨ゴート】
雨天のときに着る和服用のコート。
あま‐さえ【剰へ】
[副]《「あまっさへ」の促音の無表記》「あまつさえ」に同じ。「—うき恥の限りこそ見せつれ」〈落窪・四〉
あま‐さかる【天離る】
[枕]《「あまざかる」とも》空のむこうに遠く離れている意から、「ひな」「向かふ」にかかる。「—夷(ひな)にはあれど...
あま‐さぎ【尼鷺/甘鷺】
サギ科の鳥。全長50センチくらい。羽色は白色で、繁殖期には頭・首・背などがきつね色になる。くちばしは黄、足は黒色。...
アマサス
キプロス南部にあった古代都市。レメソスの東約10キロメートルに位置する。紀元前8世紀頃に港が建造され、海上交易の拠...
あま‐ざけ【甘酒/醴】
白米の固めのかゆに米こうじをまぜ、発酵させてつくる甘い飲み物。もと、神事用につくられ、一夜酒(ひとよざけ)・醴酒(...
あまざけ‐まつり【甘酒祭(り)】
甘酒をつくって神に供え、また客にふるまうことを特色とする祭り。各地の秋祭りに多い。
あまざけ‐まんじゅう【甘酒饅頭】
小麦粉に甘酒を加えて発酵させた皮で餡(あん)を包んだまんじゅう。甘酒皮饅頭。酒(さか)饅頭。
あま‐ざらし【雨曝し/雨晒し】
おおいをしないで、雨にぬれるままにほうっておくこと。
あま‐し【あま市】
⇒あま
あま‐しずく【雨雫】
「あめしずく」に同じ。
あま‐じょっぱ・い【甘塩っぱい】
[形]甘味と塩味がともに感じられる味であるさま。あまからい。「—・い筑前煮」
あまし‐もの【余し物/余し者】
1 いらなくなって残されている物。余り物。 2 のけ者にされている人。〈文明本節用集〉
あま‐しょうぐん【尼将軍】
源頼朝の妻政子の異称。夫の死後、尼の身で幕政を動かしたことからいう。→北条政子