あらたえ【荒栲】
筏井嘉一(いかだいかいち)の第1歌集。昭和15年(1940)刊。
あらたえ‐の【荒妙の】
[枕]藤を「あらたえ」の材料とするところから、「藤」にかかる。「—藤原が上に食(を)す国を」〈万・五〇〉
あらた‐か【灼たか】
[形動][文][ナリ]《形容動詞「あら(灼)た」から》神仏の利益(りやく)が際立ってあるさま。あらた。いやちこ。「...
あらた・し【新たし】
[形シク]《「あら(新)た」の形容詞化で、「あたら(新)し」の意の上代語。特に新年をいう場合が多い》新しい。ものの...
アラタ‐たい【アラタ体】
《(ラテン)corpora allata》昆虫の頭部にある内分泌器官。脱皮のほか、多くの生理現象を支配するアラタ体...
アラタたい‐ホルモン【アラタ体ホルモン】
昆虫の頭部にあるアラタ体から分泌されるテルペン系のホルモン。前胸腺ホルモンとともに脱皮、変態、性成熟に関係する。
新(あら)たなる月(つき)
《白居易の詩句「三五夜中新月色」の「新月」の訓読から》鮮やかな光を放つ月。特に、中秋の名月。「今宵(こよひ)の—の...
新(あら)たに沐(もく)する者(もの)は必(かなら)ず冠(かんむり)を弾(はじ)く
《「楚辞」漁父から》髪を洗ったばかりの人は、ちりを払ってから冠をかぶるという意から、潔白な人ほど汚れたものを避ける...
あらたま
斎藤茂吉の第2歌集。大正10年(1921)刊。大正2年(1913)から大正6年(1917)にかけての作品、746首...
あら‐たま【粗玉/新玉/荒玉/璞】
1 掘り出したままで、まだ磨いていない玉。 2 その真価や完成された姿をまだ発揮していないが、素質のある人。「爺い...
あらたま‐の【新玉の/荒玉の】
[枕]「年」「月」「春」「来経(きへ)」などにかかる。かかり方未詳。一説に、年月の改まる意からとも。「—年は果つれ...
あらたま・る【改まる】
[動ラ五(四)] 1 新しくなる。古いもの、旧来のものが新しいものと入れ替わる。「年が—・る」「法規が—・る」 2...
あらた・む【改む】
[動マ下二]「あらためる」の文語形。
あらため【改め】
1 改めること。新しいものに替えること。「尾上菊之助—七代目尾上菊五郎」 2 (多く、他の語のあとに付いて)取り調...
あらため‐て【改めて】
[副] 1 再び新しく行うさま。もう一度。別の機会に。「後日—書面を出します」 2 初めて経験するように感じるさま...
あらた・める【改める】
[動マ下一][文]あらた・む[マ下二] 1 新しくする。古いもの、旧来のものを新しいものと入れ替える。「日を—・め...
あらた‐よ【新た代/新た世】
新しく変わった世。新時代。「くすしき亀も—と泉の川に」〈万・五〇〉
あらた‐よ【新た夜】
《1日1日と新しく変わっていく夜の意から》夜ごと夜ごと。毎夜。「—の一夜もおちず夢に見えこそ」〈万・二八四二〉
あら‐だ・つ【荒立つ】
[動タ五(四)] 1 荒々しくなる。荒れる。「波が—・つ」「気が—・つ」 2 物事がもつれて面倒になる。また、もつ...
あら‐だ・てる【荒立てる】
[動タ下一][文]あらだ・つ[タ下二] 1 荒々しくさせる。「風が波を—・てる」「声を—・てる」 2 物事をもつれ...
あら‐だな【新棚】
新仏(あらぼとけ)を迎えて供養するために設ける盆棚。
あらち‐の‐せき【愛発の関】
福井県愛発山辺りにあった古代の関所。伊勢の鈴鹿、美濃の不破とともに三関の一。延暦8年(789)廃止。
あら‐ちゃ【荒茶】
摘みたての葉を蒸気で加熱し乾燥しただけで、まだ精製していない茶。
あらち‐やま【愛発山/有乳山/荒血山】
福井県敦賀市の南部の山塊。奈良時代、愛発関(あらちのせき)があった。[歌枕]「八田の野の浅茅色づく—峰の沫雪寒く降...
アラッシオ
イタリア北西部、リグリア州の町。リビエラ海岸西部(リビエラ‐ディ‐ポネンテ)の海岸保養地の一。沖合にガッリナーラ島...
あらっしゃ・る【有らっしゃる】
[動ラ五(四)]《「あらせらる」の音変化》(「…であらっしゃる」の形で補助動詞的に用いて)「…である」の尊敬の言い...
アラッド‐ようさい【アラッド要塞】
《Qala'at 'Arad》⇒アラード要塞
アラップーザ
⇒アレッピー
あらっ‐ぽ・い【荒っぽい/粗っぽい】
[形] 1 言動や性質などが荒々しい。乱暴である。「荷物を—・くほうり投げる」「—・い口調」 2 細かい所まで注意...
あら‐つち【荒土/粗土】
1 荒い土。細かくこなれていない土。 2 荒壁を塗るのに用いる土。
あら‐づくり【粗造り】
念入りにでなく、ざっとつくること。仕上げ前の段階として、大まかにつくること。また、そのもの。「—の小屋」
あら‐づもり【粗積(も)り】
だいたいの見積もり。あらましの見当。概算。
あら‐て【新手】
1 戦いや試合などにまだ参加していない元気な軍勢、また、選手。「—を繰り出す」 2 新しくその仲間に入った人。新顔...
あらて‐あみ【荒手網】
漁網の袖網(そであみ)の部分につける目の粗い網。
あら‐てつがい【荒手番/荒手結】
平安時代、正月の賭弓(のりゆみ)、5月の騎射(うまゆみ)の前に、衛府の射手が行っていた予行演習。→真手番(まてつが...
アラディ
《(スペイン)Asociación Latinoamericana de Integración》ラテンアメリカ統...
あら‐と【粗砥/荒砥】
きめの粗い砥石(といし)。刃物などの粗研ぎに用いる。→中砥(なかと) →仕上げ砥(と)
あら‐とぎ【粗研ぎ/荒研ぎ】
粗砥(あらと)で研ぐこと。仕上げ前の粗い研ぎ。
アラトー‐ひろば【アラトー広場】
《Ara-too ayanti/Ала-тоо аянты》キルギスの首都ビシュケクにある中央広場。1984年、キ...
アラド
ルーマニア西部の都市。ハンガリーとの国境に近く、ムレシュ川沿いに位置する。16世紀半ばから17世紀末までオスマン帝...
あら‐どう【粗銅】
精製されていない銅。そどう。
あら‐どうぐ【荒道具】
1 雑用品。荒物。 2 鉈(なた)・手斧(ちょうな)・鉞(まさかり)など、やや大型の刃物。
アラドス‐とう【アラドス島】
《Arados/Άραδος》シリア西部にあるアルワード島のギリシャ語名。
アラド‐とう【アラド島】
《Arado/Άραδο》シリア西部にあるアルワード島のギリシャ語名。
あら‐なくに
[連語]《動詞「あり」の未然形+打消しの助動詞「ず」のク語法+格助詞「に」》 1 ないことだなあ。ないことよ。「乎...
あら‐なみ【荒波】
1 荒れ狂う波。激しい波。激浪。 2 世の中の激しさ、厳しさ、辛さのたとえ。「世間の—にもまれる」
あら‐なわ【荒縄/粗縄】
わらで作った太い縄。
あら‐に【荒荷】
1 木材・石材・石炭・鉄材・砂など、資材として用いる重量のある貨物。 2 江戸時代の海運貨物のうち、油・砂糖など重...
あら‐に【粗煮】
魚のあらを醤油・みりん・砂糖などで煮つけた料理。あらだき。
アラニン
アミノ酸の一。たんぱく質の構成成分で、生体内ではピルビン酸から合成される。