いも【芋/薯/藷】
1 植物の根や地下茎が肥大して、でんぷんなどの養分を蓄えているものの総称。ヤマノイモ・サトイモ・サツマイモ・ジャガ...
いも【妹】
1 男が女を親しんでいう語。主として妻・恋人をさす。⇔兄(せ)。「秋さらば見つつ偲(しの)へと—が殖ゑし屋前(やど...
いも【痘痕】
《「いもがさ」の略》 1 痘瘡(とうそう)。天然痘。「笑ひ盛りなる緑子(みどりご)を…あらあらしき—の神に見込まれ...
いも‐あらい【芋洗い】
1 芋を洗うこと。芋を入れた桶に水を注ぎ、棒でかき回すなどして芋に付いた泥を落とすこと。 2 《1の桶の中のように...
いも‐あん【芋餡】
サツマイモなどを蒸してすりつぶし、砂糖を加えて作った餡。
いもい【斎/忌】
1 精進潔斎。物忌み。「御正日(おしゃうにち)には、上下の人々、皆—して」〈源・幻〉 2 精進料理。「—の御鉢まゐ...
いも・う【斎ふ】
[動ハ四]神を祭るために、心身を清める。「神垣に神籬(ひもろぎ)立てて—・へども」〈河海抄・一七〉
いも‐うと【妹】
《「いもひと(妹人)」の音変化》 1 きょうだいのうちの年下の女。⇔姉。 2 《「義妹」とも書く》夫や妻の妹。また...
いもうと‐ご【妹御】
他人の妹を敬っていう語。
いもうと‐ぶん【妹分】
1 義妹(ぎまい)。 2 妹同様の親しい関係。また、その人。
いもうと‐むこ【妹婿】
妹の夫。
いも‐え【芋餌】
釣り餌の一。煮たサツマイモをさいの目に切ったり練って固めたりしたもの。コイ・フナなどに用いる。
いもかけ‐どうふ【芋掛(け)豆腐】
⇒山掛け豆腐
いもかわ‐うどん【芋川饂飩】
平打ちうどん。ひもかわうどん。東海道の宿場芋川(愛知県刈谷市)の名物だった。
いも‐がい【芋貝】
イモガイ科の巻き貝の総称。暖海の岩礁に多くみられ、貝殻は倒円錐形で厚く、サトイモに似る。殻表には種々の模様や色彩が...
いも‐がお【痘痕顔】
痘瘡(とうそう)のあとのある顔。あばたづら。いもがさがお。「—でも愛敬あばたで、随分思ひ付きのある方だ」〈滑・虚誕...
いも‐が‐きる【妹が着る】
[枕]妹(いも)がかぶる御笠(みかさ)の意から、「三笠(みかさ)」にかかる。「—三笠の山に隠(こも)りてありけり」...
いも‐がさ【疱瘡】
痘瘡(とうそう)の古名。また、そのあと。いも。〈書言字考節用集〉
いも‐がしら【芋頭】
1 サトイモの塊茎。親芋。芋の頭(かみ)。人の頭(かしら)に立つ意を通わせ、また子が多いところから縁起物に用いる。...
いも‐が‐そで【妹が袖】
[枕]妹(いも)の袖を巻く意から、「巻来(まきき)」にかかる。「—巻来の山の朝露に」〈万・二一八七〉
いも‐がま【芋釜/芋竈】
サツマイモを蓄えておくための穴蔵。
いも‐がゆ【芋粥】
1 さいの目に切ったサツマイモを入れて炊いた粥。《季 冬》 2 ヤマノイモを薄く切り、アマズラの汁で炊いた粥状のも...
いもがゆ【芋粥】
芥川竜之介の短編小説。大正5年(1916)9月、雑誌「新小説」に発表。「今昔物語集」および「宇治拾遺物語」に取材し...
いも‐がら【芋幹/芋茎】
サトイモの葉柄。また、それを日に干したもの。ずいき。いもじ。《季 秋》
いも‐がり【妹許】
妻または恋しい女性のいる所へ。→許(がり)「筑波嶺の裾廻(すそみ)の田居に秋田刈る—遣らむ黄葉(もみち)手折らな」...
イモギリ‐りょうぼ【イモギリ陵墓】
《Makam Imogiri》インドネシア、ジャワ島中部の都市ジョグジャカルタ南郊にある陵墓。17世紀半ば以降のジ...
いも‐ぐし【芋串】
ゆでたり蒸したりした里芋の皮をむき、串に刺して焼き、味噌だれを塗った料理。栃木県日光、那須地方の郷土料理。
いも‐けんぴ【芋けんぴ】
サツマイモを細く切り、油で揚げて煮つめた砂糖をからめた菓子。
いも‐ざけ【芋酒】
ヤマノイモをすってまぜた酒。薬用酒として用いた。
いも‐ざし【芋刺(し)】
串で芋を刺すように、槍(やり)・刀などで人を刺し通すこと。串刺し。田楽(でんがく)刺し。
いも‐じ【芋茎】
《古くは「いもし」》「芋幹(いもがら)」に同じ。「—、荒布(あらめ)も、歯固めもなし」〈土佐〉
いも‐しゅうとめ【妹姑】
妻の姉妹。姨(い)。
い‐もじ
《「ゆもじ(湯文字)」の音変化》腰巻。
い‐もじ【い文字】
「烏賊(いか)」の女房詞。
いも‐じ【鋳物師】
《「いものし」の音変化》鋳物をつくる職人。
いも‐じょうちゅう【芋焼酎/藷焼酎】
サツマイモを原料として醸造した焼酎。鹿児島県の特産。いもちゅう。
いもじり【蟷螂】
《「いぼむしり」の音変化》カマキリの別名。
いも‐じる【芋汁】
1 芋を入れた味噌汁。 2 とろろ汁。《季 秋》 3 「芋田楽(いもでんがく)2」に同じ。
いも‐すけ【芋助】
1 田舎の人などを軽蔑していう語。 2 無知で不器用なこと。また、その人。
いも‐せ【妹背/妹兄】
1 夫婦。夫婦の仲。「枕を並べし—も、雲居のよそにぞなりはつる」〈平家・灌頂〉 2 兄と妹。姉と弟。「戯れ給ふさま...
いもせ‐どり【妹背鳥】
1 セキレイの別名。 2 ホトトギスをいう女房詞。
いもせ‐むすび【妹背結び】
夫婦の縁を結ぶこと。結婚。「一世一度の—」〈浄・会稽山〉
いもせ‐やま【妹背山】
和歌山県北部、かつらぎ町を流れる紀ノ川の北岸の背山と南岸の妹山。鉢伏(はちぶせ)山と長者屋敷のこと。[歌枕]「後れ...
いもせやまおんなていきん【妹背山婦女庭訓】
浄瑠璃。時代物。五段。近松半二らの合作。明和8年(1771)大坂竹本座初演。大化の改新を背景に、大和地方の伝説を織...
い‐もたれ【胃靠れ】
胃がもたれること。食べた物がいつまでも胃に残っているようで、重苦しく感じられること。
いも‐だい【芋台】
芋の茎や葉を作りつけた、婚礼の祝いに飾る台。芋は子がたくさんできるところから、子孫の繁栄を願うもの。
いもち‐びょう【稲熱病】
稲の葉や茎が変色し、穂が実らなくなる病害。糸状菌の一種の寄生によるもので、夏、気温が低く、多雨・多湿の年に多く発生...
いも‐ちゃしゃく【芋茶杓】
茶道具の茶杓の一。もとは中国の唐宋時代の象牙(ぞうげ)の薬さじで、日本に渡来して茶杓に使われた。先が笹の葉状で、柄...
いも‐つぎ【芋継ぎ】
1 煉瓦(れんが)積みや石積みなどで、縦の継ぎ目が一直線になるもの。崩れやすいので嫌われる。芋目地(いもめじ)。 ...
いも‐づる【芋蔓】
ヤマノイモやサツマイモのつる。