うしろ‐ぐら・い【後ろ暗い】
[形][文]うしろぐら・し[ク] 1 他人からとがめられるようなやましいことをしている。また、やましさを感じている...
うしろ‐げさ【後ろ袈裟】
背後から袈裟がけに切ること。
うしろ‐ごし【後ろ腰】
1 袴(はかま)の後ろ側のひもの部分。⇔前腰。 2 柔道の技の一。相手が背をみせたときに、後ろからすくい上げるよう...
うしろ‐ごと【後ろ言】
1 過ぎたことの愚痴を言うこと。繰り言。「殿は—をばし給ふらん」〈平治・下〉 2 陰で人の悪口を言うこと。また、そ...
うしろ‐さがり【後ろ下(が)り】
1 後方が下がっていること。 2 鬢(びん)の後方が下がって見えるように月代(さかやき)をそったもの。元禄ごろの風...
うしろ‐ざし【後ろ挿(し)】
かんざしを髻(もとどり)の後ろ、耳の後ろあたりに挿すこと。また、そのかんざし。
うしろ‐ざま【後ろ様】
1 後ろの方。「危急の場合ではあり、—ではあるし、的は外れて」〈嶺雲・明治叛臣伝〉 2 後ろ向き。「獅子、狛犬(こ...
うしろじた‐ぼいん【後ろ舌母音】
⇒こうぜつぼいん(後舌母音)
うしろ‐すがた【後ろ姿】
後ろから見た人の姿。
うしろ‐だおし【後ろ倒し】
《「前倒し」に対して作られた語。「あとだおし」とも》予定の時期を先に延ばすこと。先送り。「開始時期を—にする」
うしろ‐だて【後ろ盾/後ろ楯】
1 《2が原義》陰にあって力を貸し、助けること。また、その人。後ろ見。「有力な—をもつ」 2 背後を守る盾。後ろを...
うしろ‐つき【後ろ付き】
後ろから見た姿形。後ろ姿。「スッと起った所を見ると、スラリとした—だ」〈二葉亭・平凡〉
うしろ‐づめ【後ろ詰め】
1 先陣に続く後続の軍勢。予備として後方に配置する陣立て。ごづめ。「千葉屋の寄せ手かしこを捨てて、ここの—を仕(し...
うしろ‐で【後ろ手】
1 両手を背に回すこと。「—に縛る」 2 《「で」は方向・状態などを示す》 ㋐後ろの方向。「敵の—にまわる」 ㋑後...
うしろ‐とび【後ろ飛び】
後方へ飛ぶこと。
後(うし)ろの目(め)壁(かべ)に耳(みみ)
自分が気づかない間に他人は見たり聞いたりしていて、隠し事や悪事は世間に知れやすいことのたとえ。
うしろ‐のり【後ろ乗り】
⇒後乗り3
うしろ‐はちまき【後ろ鉢巻(き)】
頭の後ろで結んだ鉢巻き。⇔向こう鉢巻き。
うしろ‐はば【後ろ幅】
和服で、背縫いから脇(わき)縫いまでの幅。また、その寸法。
うしろばり‐の‐おおくち【後張の大口】
大口袴(おおくちばかま)の一。前面を精好(せいごう)織り、後面をさらに横糸を太くした大(おお)精好で仕立てて、後ろ...
うしろ‐ひも【後ろ紐】
《「うしろひぼ」とも》 1 袴(はかま)の後部につけた紐。 2 着物の後ろに縫いつけ、前に回して結ぶようにした紐。...
後(うし)ろ弁天(べんてん)前(まえ)般若(はんにゃ)
後ろ姿は美しいが、顔はそうでないこと。後ろ弁天前不動。
うしろ‐ぼけ【後ろ暈け】
⇒後暈(あとぼ)け
うしろ‐まえ【後ろ前】
1 洋服などの後ろと前とが逆になること。「帽子を—にかぶる」「—に着る」 2 着物を縫い直すときに、前身頃と後ろ身...
うしろ‐まく【後ろ幕】
寄席の高座などで、出演者の後ろに掛け渡す幕。
うしろ‐み【後ろ見】
1 後ろだてとなって助けること。幼少の者、制限行為能力者などの代理となったり補佐をしたりすること。また、その人。後...
うしろ‐み【後ろ身】
「後ろ身頃(みごろ)」の略。
うしろ‐みごろ【後ろ身頃】
衣服の身頃のうち、後ろの部分。⇔前身頃。
うしろ・みる【後ろ見る】
[動マ上一]世話をする。面倒をみる。後見(こうけん)をする。「物知り顔に教へやうなる事言ひ—・みたる、いとにくし」...
うしろ・む【後ろむ】
[動マ四]「後ろ見る」に同じ。「この御方にあづかりて、思し—・め」〈夜の寝覚・一〉 [補説]上一段活用の動詞「うし...
うしろ‐むき【後ろ向き】
1 背中や物の後ろ側をこちらに向けていること。⇔前向き。 2 後ろに向かうこと。「—に倒れる」 3 時代の流れや望...
うしろ‐むすび【後ろ結び】
帯を背後で結ぶこと。後ろ帯。近世、遊女が前結びにしていたのに対し、堅気の女性の風俗。
うしろ‐めた・い【後ろめたい】
[形][文]うしろめた・し[ク]《「後ろ目痛し」からという》 1 自分に悪い点があって、気がとがめる。やましい。「...
うしろめた‐な・し【後ろめたなし】
[形ク]《「なし」は意味を強める接尾語》 1 「うしろめたい1」に同じ。「心ざしありつる郡司の妻を、—・き心つかは...
うしろ‐めん【後ろ面】
歌舞伎舞踊で、後頭部にも面をつけ、一人で二つの役を演じ分けるもの。享保17年(1732)佐渡島長五郎が「釣狐」で演...
うしろ‐や【後ろ矢】
敵に内通して味方の背後から矢を射かけること。また、その矢。裏切ることのたとえにも用いる。「—射て名を後代に失はんと...
うしろ‐やす・し【後ろ安し】
[形ク] 1 あとのことの心配がない。心残りがない。「行く末の御為もいかに—・からまし」〈狭衣・二〉 2 気遣いが...
うしろ‐ゆび【後ろ指】
(多く「後ろ指をさす」の形で)後ろから指さして、そしること。陰で人の悪口を言うこと。「人に—をさされる」
後(うし)ろ指(ゆび)を指(さ)さ◦れる
⇒後ろ指
後(うし)ろ指(ゆび)を指(さ)・す
⇒後ろ指
後(うし)ろを付(つ)・ける
芝居で、黒子(くろご)が役者に台詞(せりふ)を教える。「代役に—・ける」
後(うし)ろを見(み)・せる
背を見せて逃げる。また、弱みを見せる。「敵に—・せる」
うしわかまる【牛若丸】
源義経の幼名。謡曲「鞍馬天狗」「橋弁慶」その他、浄瑠璃・長唄などに登場。
牛(うし)を馬(うま)に乗(の)り換(か)える
歩みの遅い牛を捨てて速い馬に乗り換えるように、不利なほうをやめて好都合なほうに便乗することのたとえ。⇔馬を牛に乗り...
う‐しん【有心】
1 思慮・分別の深いこと。「大人びて—に物し給ふ人にて」〈栄花・根合〉 2 中世の歌学における美的理念の一。心情と...
う‐しんしつ【右心室】
心臓の右側下方を占める部屋。右心房から静脈血を受け、肺動脈へ送り出す。
うしん‐たい【有心体】
藤原定家がその歌論書「毎月抄」で唱えた和歌十体の一。美的理念である有心を表す詠みぶりで、最上の歌体とされる。連歌・...
う‐しんぼう【右心房】
心臓の右側上方を占める部屋。全身からの静脈血を受け、右心室に送る。
うしん‐れんが【有心連歌】
滑稽を主眼とした無心連歌に対して、和歌を基準とし、優雅な題材・用語などを用いる連歌。純正連歌。柿(かき)の本(もと)。