うち‐こわ・す【打(ち)壊す/打ち毀す】
[動サ五(四)] 1 たたくなどして強い力を加え、物を破壊する。「蔵を—・す」 2 出来上がっている物事などをだめ...
うちごう【内郷】
福島県いわき市の中央部の地区。旧市名。炭鉱町として発展。国宝の白水阿弥陀堂(しらみずあみだどう)がある。→いわき
うち‐ごうし【内格子】
1 内側に引き上げて開ける格子。⇔外格子。 2 家の内側にある格子。⇔外格子。 3 江戸時代の歌舞伎劇場の桟敷の名...
うち‐ごろ【打(ち)頃】
野球で、打者がヒットを打つのに都合のよさそうなこと。「—の球を見逃す」
うち‐ごろも【裏衣】
一般の僧の着る単(ひとえ)の法服。「那智ごもりの僧どもも、みな—の袖をぞぬらしける」〈平家・一〇〉
うち‐ささめ・く
[動カ四]ひそひそと話す。「—・き言ふことどもを聞き給へば」〈源・帚木〉
うち‐さぶらい【内侍】
鎌倉時代、母屋から続く東西の廊に設けられた、警備・宿直のための武士の詰め所。→遠侍(とおさぶらい) →外侍(そとさ...
うち‐さま【内様】
朝廷方。官軍方。「その上鎮西の者どもをば—にこそ召されしか」〈平家・八〉
うち‐さわ・ぐ【打ち騒ぐ】
[動ガ四] 1 騒がしくする。「この女ども、—・ぎて」〈平中・一七〉 2 激しく動く。「嘆きつつ秋の御空(みそら)...
うち‐ざた【内沙汰】
事を内々で処理すること。正式の訴訟を起こさずに、内輪で取りはからうこと。⇔表沙汰。「まず—にしてみさっしゃれい」〈...
うちざた【内沙汰】
狂言。和泉(いずみ)流。大蔵流では「右近左近(おこさこ)」。左近の牛に稲を食われた臆病者の右近は、訴訟しようと女房...
うち‐しお・れる【打ち萎れる】
[動ラ下一][文]うちしを・る[ラ下二] 1 草木が生気なくしぼんだ状態になる。「炎天続きで庭の草花が—・れる」 ...
うち‐しき【打(ち)敷(き)】
1 菓子などを器に盛るときに敷く白紙。 2 調度などの下に敷く布。「さし油するに、灯台の—を踏みて立てるに」〈枕・...
うち‐しき・る【打ち頻る】
[動ラ四]たび重なる。ひっきりなしに続く。「参(ま)う上り給ふにも、あまり—・るをりをりは」〈源・桐壺〉
うち‐しぐ・る【打ち時雨る】
[動ラ下二] 1 さっと時雨が降る。「今日ぞ冬立つ日なりけるも著(しる)く—・れて、空の気色いとあはれなり」〈源・...
うち‐しず・む【打(ち)沈む】
[動マ五(四)]元気をなくして、ふさぎこむ。「悲しみに—・む」
うちしってんねん【うち知ってんねん】
島田陽子の詩集。平成9年(1997)刊。挿絵は飯野和好。
うち‐しゅ【内衆】
その家に使われている人々。使用人・家来など。「主人達から—まで、人らしい人はない」〈浄・女護島〉
うち‐しょく【内食】
[名](スル)《「ないしょく」とも》家庭で食材を料理して食事を食べること。また、その食事。→中食(なかしょく) →外食
うち‐じに【討(ち)死に】
[名](スル) 1 戦場で敵に討たれて死ぬこと。戦死。「関ヶ原の戦いで—する」 2 (「…と討ち死にする」の形で)...
うち‐じゅう【家中】
1 家の中全体。「—ちらかしている」 2 家の中の者全員。家族みんな。「—で花見に行く」
うち・す【打ち為】
[動サ変] 1 ちょっとする。無雑作にする。「帯ばかり—・したる若き法師ばら」〈枕・一二〇〉 2 雨などがさっと降...
うち‐す・える【打(ち)据える】
[動ア下一][文]うちす・う[ワ下二] 1 起き上がれなくなるほど、ひどくたたく。「むちで—・える」 2 言い負か...
うち‐すが・う【打ち次ふ】
[動ハ四] 1 力量などが同じくらいである。匹敵する。「中の君も、—・ひて、あてになまめかしう澄みたるさまは」〈源...
うち‐す・ぎる【打(ち)過ぎる】
[動ガ上一][文]うちす・ぐ[ガ上二] 1 打つ程度が過ぎる。「強く—・ぎて太鼓が破れる」 2 日数や時間が経過す...
うち‐す・てる【打(ち)捨てる】
[動タ下一][文]うちす・つ[タ下二] 1 ㋐構わないでおく。ほったらかしにする。「この件は—・ててはおけない」 ...
うち‐ずみ【内住み】
宮中で生活すること。→里住み「—のみ好ましうおぼえ給ふ」〈源・桐壺〉
うち‐せん【内鑯】
刃のついた面が外側に湾曲している鉋(かんな)。桶板(おけいた)の内側や屋根のこけら板などを削るのに用いる。⇔外鑯(...
うちぜい‐ほうしき【内税方式】
→消費税総額表示
うち‐そ【打ち麻】
打って柔らかくした麻(あさ)。「娘子(をとめ)らが績麻(うみを)の絡垜(たたり)—掛けうむ時なしに恋ひ渡るかも」〈...
うち‐そ・う【打ち添ふ】
[動ハ四]付き添う。加わる。「おぼつかなく悲しきことの、—・ひて絶えぬを」〈源・若菜上〉 [動ハ下二]つけ加える。...
うち‐そで【内袖】
1 和服の、前身頃(まえみごろ)の側の袖。前袖。⇔外袖。 2 洋服で、二枚の布でつくる二枚袖の場合の内側になる部分...
うち‐そと【内外】
1 内部と外部。ないがい。「家の—を掃除する」 2 数量がほぼその程度であること。「五十年の—何して暮せばとて」〈...
うちそ‐やし【打ち麻やし】
[枕]《「やし」は間投助詞》麻(を)を績(う)む意から「をうみ」の略の「をみ」にかかる。「—麻績(をみ)の子ら」〈...
うち‐そろ・う【打ち揃う】
[動ワ五(ハ四)]全部が一つにまとまる。きちんとそろう。「家族—・って出かける」
うちそ‐を【打ち麻を】
[枕]《「を」は間投助詞》「をみ」にかかる。うつそを。「—麻続王(をみのおほきみ)海人(あま)なれや」〈万・二三〉
うち‐ぞり【内反り】
刀身の反りが、刃のほうに反っていること。⇔外反り。
うち‐たえ【打ち絶え】
[副]《動詞「うちたゆ」の連用形から》全く。ひたすら。「—御精進にて、朝夕つとめ行なはせ給ふ」〈増鏡・久米のさら山〉
うちたえ‐て【打ち絶えて】
[副](あとに打消しの語を伴って)全く。一向に。「—御湯などをだに御覧じいるることなくて」〈増鏡・藤衣〉
うち‐た・える【打(ち)絶える】
[動ア下一][文]うちた・ゆ[ヤ下二]交際や文通などがすっかり絶える。ぷっつりとぎれる。「丸で田口の家と—・えた訳...
うち‐たお・す【打(ち)倒す】
[動サ五(四)] 1 たたいたり殴ったりして倒す。「強烈なパンチで相手を—・す」 2 (「撃ち倒す」とも書く)銃砲...
うち‐た・つ【打ち立つ】
[動タ四] 1 立っている。「小さき家の前に—・ちて」〈今昔・二九・一四〉 2 出発する。出かける。「卯の刻にすで...
うち‐た・てる【打(ち)立てる】
[動タ下一][文]うちた・つ[タ下二] 1 物事をしっかりと定める。確立する。「新記録を—・てる」 2 盛んに打つ...
うちたれ‐がみ【打(ち)垂れ髪】
結い上げないで垂らした髪。中古・中世の女性や小児の普通の髪形。
うちだ【内田】
姓氏の一。 [補説]「内田」姓の人物内田五観(うちだいつみ)内田銀蔵(うちだぎんぞう)内田康哉(うちだこうさい)内...
うちだ‐いつみ【内田五観】
[1805〜1882]幕末・明治初期の数学者。江戸の人。通称、恭。日下誠(くさかまこと)・高野長英に数学・蘭学を学...
うち‐だか【内高】
江戸時代、幕府公認の石高に対して、実質上の石高。藩独自の検地に基づき、実際に年貢を課する対象とした石高。⇔表高(お...
うちだ‐ぎんぞう【内田銀蔵】
[1872〜1919]経済史学者。東京の生まれ。京大教授。日本経済史研究の開拓者。日本史研究の近代的学風を確立。著...
うちだ‐こうさい【内田康哉】
[1865〜1936]外交官・政治家。熊本の生まれ。明治末から五度外相を務めた。満州事変後、満鉄総裁、斎藤内閣の外...
うちだ‐ざりがに【内田蝲蛄】
ザリガニ科のエビ。大形のザリガニで体長約15センチ。はさみに白斑がある。北米原産で、水産資源として北海道に導入され...