うら‐はら【裏腹】
[名・形動] 1 背と腹。また、裏と表。 2 背中合わせ。隣り合わせの関係であること。「死と—の危険な仕事」 3 ...
うら‐はん【裏判】
文書の裏に記す署名・花押(かおう)や押印。表の文面を承認・保証するため、または相手方に敬意を表すためなどに行う。
うら‐ば【末葉】
草木の茎や枝の先のほうの葉。うれば。⇔本葉(もとは)。「池の辺の松の—に降る雪は五百重(いほへ)降り敷け明日さへも...
うら‐ばしご【裏梯子】
主となる階段とは別に、家の裏に設けた別の階段。客商売の家などで主に家族や使用人が利用する。
うら‐ばなし【裏話】
一般には知られていない、内部の事情に関する話。「政界の—」
うら‐ばり【裏張り/裏貼り】
[名](スル)薄い物の裏に紙や布をはって補強すること。
うら‐ばんぐみ【裏番組】
ある放送局の人気番組と同じ時間に放送される、他の局の番組。
うら‐ばんだい【裏磐梯】
福島県、磐梯山の北麓および北方の称。檜原(ひばら)・小野川(おのがわ)・秋元の裏磐梯三湖は明治21年(1888)磐...
うら‐びと【浦人】
漁師など海辺で生活する人。漁民。「—は歌い山人はののしり、最(い)と賑々(にぎにぎ)しけれど」〈独歩・源叔父〉
うら‐びゃくしょう【浦百姓】
中・近世、漁村の住民をいう語。また、本百姓(一般の農民)に対して、漁業に従事する住民をいう。
うら‐びょうし【裏表紙】
書物の裏側をおおう表紙。
うら‐び・る
[動ラ下二]《「うらぶる」の音変化か。連用形の用例しかみられない》「うらぶれる」に同じ。「秋萩に—・れをれば」〈古...
うら‐ふう【裏封】
文書の文面を公に保証するものとして裏に記す言葉や署名。また、中世の訴訟で、訴陳状の裏に記した、当事者および奉行の花...
うら‐ふじ【裏富士】
葛飾北斎による風景版画のシリーズ「富嶽三十六景」のうち、好評を得て当初企画に追加して摺られた10作をさす俗称。→表富士
うら‐ふみ【占文/卜書】
占い定めた事柄を記した文書。せんもん。うらのふみ。「吉平が自筆の—の裏に書かれたる御記(ぎょき)」〈徒然・一六三〉
うら‐ぶ・る
[動ラ下二]「うらぶれる」の文語形。
うら‐ぶ・れる
[動ラ下一][文]うらぶ・る[ラ下二] 1 落ちぶれて惨めなありさまになる。不幸な目にあったりして、みすぼらしくな...
裏(うら)へ回(まわ)・る
人目につかないところで行動する。「—・って画策する」
うら‐べ【卜部】
律令制で、神祇官(じんぎかん)に仕えた職員。卜占(ぼくせん)による吉凶の判断をつかさどった。
うらべ【卜部】
姓氏の一。古来、卜占(ぼくせん)・祭祀(さいし)を職とした氏族。 [補説]「卜部」姓の人物卜部懐賢(うらべかねかた...
うらべ‐かねかた【卜部懐賢】
鎌倉中期の神道家・古典学者。名は兼方とも。著「釈日本紀」など。生没年未詳。
うらべ‐かねとも【卜部兼倶】
⇒吉田兼倶
うらべ‐かねよし【卜部兼好】
⇒けんこう(兼好)
うらべ‐しんとう【卜部神道】
⇒吉田神道
うらべ‐の‐すえたけ【卜部季武】
[950〜1022]平安中期の武士。通称、六郎。源頼光の四天王の一人。大江山の酒呑童子(しゅてんどうじ)征伐で有名。
うらべ‐の‐かみ【卜部の神】
⇒卜庭(うらにわ)の神
うら‐ほうしゅう【裏報酬】
不正な行いの対価として得た報酬。また、帳簿に記載せず、ひそかに得た報酬。
うら‐ぼん【裏盆】
盂蘭盆(うらぼん)の終わり。ふつう、7月20日。また、そのころ。
うらぼん【盂蘭盆】
7月15日を中心に祖先の冥福(めいふく)を祈る仏事。江戸時代からは13日から16日にかけて行われ、ふつう、迎え火を...
うらぼん‐え【盂蘭盆会】
「盂蘭盆」に同じ。《季 秋》
うらぼん‐きょう【盂蘭盆経】
大乗経典。1巻。西晋(せいしん)の竺法護(じくほうご)訳とされる。餓鬼道に落ちた母を救う手段を仏にたずねた目連(も...
うらぼん‐さい【盂蘭盆斎】
盂蘭盆に、僧や尼に食物を供養すること。盂盆斎。
うらまさり‐こうばい【裏優紅梅】
襲(かさね)の色目の名。表は紅梅、裏は紅。初春に使用。
うら‐まち【裏町】
表通りの裏側にある町。
うらまつ‐こぜん【裏松固禅】
[1736〜1804]江戸後期の有職(ゆうそく)故実家。京都の人。名は光世。固禅は法号。宝暦事件に連座し永蟄居(え...
うらまつ‐みつよ【裏松光世】
⇒裏松固禅
うら‐まつり【浦祭(り)】
⇒磯祭り2
うら‐まど【裏窓】
家の裏側にある窓。
ウラマー
《知識をもつ者を表す語‘ālim(アーリム)の複数形》聖法学をはじめとするイスラム諸学に通じ、イスラム法の代弁者と...
うらみ【恨み/怨み/憾み】
1 他からの仕打ちを不満に思って憤り憎む気持ち。怨恨(えんこん)。「あいつには—がある」「—を晴らす」 2 (憾み...
うら‐み【浦見】
海辺を眺めること。和歌で、多く「恨み」に掛けて用いる。「浜千鳥跡のとまりを尋ぬとて行くへもしらぬ—をやせむ」〈かげ...
うら‐み【浦廻/浦回】
《「み」は動詞「み(廻)る」の連用形から。曲がりめぐること、また、そのようになっている地形》 1 舟で浦を漕ぎ巡っ...
うらみ‐がお【恨み顔】
[名・形動]恨めしそうな顔つき。また、そのさま。「『…もうもう恁麼(こんな)ことは聞かせません』と半ばは—なるぞ詮...
うらみ‐がまし・い【恨みがましい/怨みがましい】
[形][文]うらみがま・し[シク]いかにも恨んでいるように見える。さもうらめしそうである。「—・い目つき」 [派生...
恨(うら)み骨髄(こつずい)に徹(てっ)す
《「史記」秦本紀から》恨みが骨のしんまでしみとおる。深い恨みを抱く。
うらみ‐ごと【恨み言】
恨みをこめた言葉。恨みを述べる言葉。怨言。「—を並べる」
うら‐みごろ【裏身頃】
袷(あわせ)などの身頃の裏地。⇔表身頃。
うら‐みち【裏道】
1 本道でない裏通りの道。抜け道。間道(かんどう)。 2 正当でないやり方、手段。まともでない生き方。「人生の—」...
うらみっ‐こ【恨みっこ】
互いに恨むこと。「どういう結果になっても—なしにしよう」
うらみ‐つらみ【恨み辛み】
《「つらみ」は、形容詞「つらい」の語幹に「み」をつけて語調を整えた語》積もり積もった、さまざまの恨み。「—をぶちまける」