かべ‐したじ【壁下地】
壁土を塗るときの骨組みとなるもの。細くそいだ竹や木を縦横に組んで作る。かべしろ。
かべ‐しろ【壁代】
1 宮殿などで、母屋(もや)と庇(ひさし)との間を隔てるため、壁の代わりに長押(なげし)から御簾(みす)の内側に垂...
かべ‐しんぶん【壁新聞】
種々の主張やニュース・漫画・写真などを編集して、壁面や掲示板に貼り出す、一種の新聞。手書きのものが多い。→大字報
かべ‐じょうふ【壁上布】
⇒壁透綾(かべすきや)
か‐べ‐す
歌舞伎などの芝居小屋で、菓子・弁当・鮨(すし)のこと。江戸時代から大正期まで、芝居茶屋に立ち寄らない中等の客は、こ...
かべ‐すきや【壁透綾】
横糸に壁糸を使って織った清楚で軽い縮緬(ちりめん)透綾。普通の透綾より強く縒(よ)りをかけて織る。夏の和服地。壁上...
かべ‐そしょう【壁訴訟】
《「かべぞしょう」とも》 1 訴えかける相手もいないのに、不平をつぶやくこと。また、陰で苦情を言うこと。「婆さんは...
かべ‐ちょろ【壁著羅/壁千代絽】
縦糸に縮緬(ちりめん)糸、横糸に壁糸を使って、細かい皺(しぼ)を出した絹織物。江戸末期に帯地などに用いた。壁縮緬。
かべ‐ちょろ【壁ちょろ】
《九州地方などの方言。壁の上をちょろちょろ走り回るところから》トカゲやヤモリなどの類。
かべ‐ちりめん【壁縮緬】
⇒壁著羅(かべちょろ)
かべ‐つち【壁土】
壁を塗るのに使う、粘りけのある土。また、壁に塗った土。
かべ‐どこ【壁床】
落とし掛けをつけ、軸釘を打っただけで、床板(とこいた)を設けない簡単な床。釣り床(どこ)。
かべ‐どなり【壁隣】
壁一つ隔てた隣の家や部屋。
壁(かべ)に馬(うま)を乗(の)り掛(か)・ける
だしぬけに、または強引に物事を行うことのたとえ。また、そのために当惑することのたとえ。壁に馬。
壁(かべ)に突(つ)き当(あ)た・る
それ以上進むのが困難な状況になる。仕事や考えなどが行き詰まる。壁にぶつかる。「—・ったようで、負け続ける」
壁(かべ)に塗(ぬ)られた田螺(たにし)
一生出世することができないこと。また、身動きがとれないことのたとえ。
壁(かべ)にぶつか・る
⇒壁に突き当たる
壁(かべ)に耳(みみ)あり
どこでだれが聞いているかも知れないということ。密談が漏れやすいことのたとえ。壁に耳。「—、障子に目あり」
壁(かべ)に耳(みみ)あり障子(しょうじ)に目(め)あり
隠し事をしようとしても、どこでだれが見たり聞いたりしているかわからないということ。秘密が漏れやすいことのたとえ。
かべ‐ぬり【壁塗(り)】
[名](スル)壁を塗ること。またそれを職業とする人。左官。
かべのなか【壁の中】
後藤明生の長編小説。昭和61年(1986)刊行。
壁(かべ)の中(なか)の書(ふみ)
《孔子の旧宅の壁の中から、秦の始皇帝の焚書を避けて隠しておいた書物が漢代に発見されたという「漢書」芸文志の故事から...
かべ‐の‐はな【壁の花】
パーティーなどで、会話の輪から外れている女性。もともとは、舞踏会で、踊りに誘われず壁際に立っている女性をいった語。...
かべのはな【壁の花】
今官一の短編小説集。昭和31年(1956)刊行。同年、第35回直木賞受賞。
壁(かべ)の物(もの)言(い)う世(よ)
壁にも気をつけなければならないような油断のならない世の中。また、密談などが漏れやすいことのたとえ。
かべ‐はぶたえ【壁羽二重】
横糸に壁糸を使って皺(しぼ)を出した羽二重。
かべ‐ひとえ【壁一重】
隣が壁を一つ隔てるだけであること。また、きわめて接近していること。
かべ‐ふうつう【壁風通】
壁糸を横糸に使った風通織り。明治時代に、夏の女性用和服地として流行。
かべみみ‐しゅざい【壁耳取材】
会合などの取材に参加を認められていない記者が、室外にもれ聞こえてくる音声をもとに記事を作成すること。壁などに耳や録...
かべ‐りょう【壁量】
建築で、構造的耐力を担う耐力壁の長さに階数・建築物の種類などに応じて所定の係数を乗じた量。地震や暴風に対して必要な...
カベルネ
赤ワイン用のブドウの品種名。フランス、ボルドー地方の代表品種で、カベルネフランとカベルネソーヴィニヨンがある。
かべ‐ろ【壁絽】
壁糸を横糸に使って織った絽。
壁(かべ)を破(やぶ)・る
困難や障害などを克服する。突破する。「記録の—・る」
か‐べん【花弁/花瓣】
花びら。
カペイカ
ロシア連邦などの補助通貨単位。1カペイカは1ルーブルの100分の1。コペイカ。コペック。
カペナウム
⇒カペルナウム
カペラ
《雌ヤギの意》馭者座(ぎょしゃざ)のα(アルファ)星。0.1等星で、距離43光年。真冬の午後8時ごろ、天頂の北寄り...
カペリン
カラフトシシャモのこと。
カペルナウム
イスラエル北東部、ガリラヤ湖北西岸にあった町。新約聖書によると、ガリラヤ地方におけるイエス=キリストの伝道の本拠地...
カペル‐ばし【カペル橋】
《Kapellbrücke》スイス中部、ルツェルン州の州都、ルツェルンの旧市街にある、現存するヨーロッパ最古の木橋...
カペルマイスター
宮廷楽長。時に、凡庸な指揮者の蔑称。
カ‐ペーザロ
イタリア北東部、ベネト州の都市ベネチアの大運河(カナルグランデ)沿いにあるバロック様式の館。17世紀から18世紀に...
カペー‐ちょう【カペー朝】
《Capétiens》10世紀から14世紀初めにかけての、西フランク王国の王朝。987年、パリ伯ユーグ=カペーが、...
か‐ほ【花圃】
花ばたけ。花ぞの。《季 秋》
か‐ほ【家保】
「家畜保健衛生所」の略。
か‐ほう【下方】
ある位置よりも下の方。下の方向。⇔上方。
か‐ほう【下放】
[名](スル)⇒下郷運動(かきょううんどう)2
か‐ほう【火砲】
大砲など、比較的口径の大きい火器。
か‐ほう【加法】
二つ以上の数や式を加え合わせて和を求める計算法。足し算。⇔減法。
か‐ほう【加俸】
本俸以外に、職務の性質や地域の特殊性などによって特別に付加される俸給。「年功—」