冠(かんむり)旧(ふる)けれど沓(くつ)に履(は)かず
《「韓非子」外儲説から》貴賤・上下の別は決まっていて、乱すことはできないことのたとえ。沓新しけれど冠にあげず。
かんむり‐まつじろう【冠松次郎】
[1883〜1970]登山家。東京の生まれ。黒部渓谷の遡行(そこう)に初めて成功。著「黒部渓谷」「山渓記」など。
かんむり‐やま【冠山】
岐阜・福井の県境にある山。両白山地の越美(えつみ)山地西部に位置する。標高1257メートル。山の北側を足羽(あすわ...
かんむりやま‐さんち【冠山山地】
島根・広島・山口の県境にある山地。中国山地の脊梁(せきりょう)部西部をほぼ南北に走る山塊。北から南に大佐(おおさ)...
かん‐むりょう【感無量】
[名・形動]「感慨無量」に同じ。「—な(の)面持ち」
かんむりょうじゅきょう【観無量寿経】
浄土三部経の一。1巻。畺良耶舎(きょうりょうやしゃ)訳。阿闍世(あじゃせ)王の悪逆を悲しんだ母の韋提希(いだいけ)...
かんむり‐わし【冠鷲】
タカ科の鳥。全長約55センチ。体は濃褐色に白点が多数あり、頭に白・黒まだらの冠羽がある。蛇やカエルなどを捕食。アジ...
冠(かんむり)を挂(か)・く
官職を辞める。→挂冠(けいかん)
冠(かんむり)を弾(はじ)・く
《「楚辞」漁父から》冠のちりを落として清潔にする。転じて、仕官や出仕の用意をする。
冠(かんむり)を曲(ま)・げる
不機嫌になる。つむじを曲げる。「からかうとすぐに—・げる」→御冠(おかんむり)
かん‐め【貫目】
1 「貫(かん)1」に同じ。「体重が一五—になる」 2 物の重さ。目方。「小包の—を量る」 3 身に備わった威厳。...
かんめ‐あらためしょ【貫目改所】
江戸幕府が、街道往来の荷物の重量を検査するためにおいた役所。東海道の品川・駿府(すんぷ)・草津、中山道の板橋・洗馬...
かん‐めい【官名】
官職の名称。かんみょう。
かん‐めい【官命】
政府の命令。官庁の命令。
かん‐めい【感銘/肝銘】
[名](スル)忘れられないほど深く感じること。心に深く刻みつけて忘れないこと。「深い—を受ける」「お話にいたく—し...
かん‐めい【漢名】
動植物などの、中国での名称。からな。かんみょう。
かん‐めい【簡明】
[名・形動]簡単ではっきりしていること。また、そのさま。簡単明瞭(めいりょう)。「—な文章」「要点を—に述べる」 ...
かんめ‐づつ【貫目筒】
嘉永年間(1848〜1854)日本で鋳造された円筒形の火砲。弾丸の重量によって百目玉筒・五貫目玉筒などといった。
かん◦めり
[連語]《形容詞、および形容詞型活用語の連体形活用語尾「かる」に推量の助動詞「めり」の付いた「かるめり」の音変化》...
かん‐めん【乾麺】
干した麺類。うどん・ひやむぎ・そうめんなどを干したもの。ゆでて用いる。
かんめん‐ぞう【完面像】
一つの結晶系に属する結晶の中で、対称の要素が最も多い結晶形。
かん‐めんぽう【乾麺麭】
旧陸軍で、乾パンのこと。
かん‐もう【冠毛】
タンポポ・アザミなどの果実の上端に生じる毛状の突起。萼(がく)が変形したもので、風を受けて飛び、種子を散布するのに...
かん‐もう【換毛】
[名](スル)動物の毛が抜けかわること。人間や家畜ではたえず抜けかわるが、野生では毎年一定の時期に起こる。
かん‐もう【寛猛】
ゆるやかなことと、きびしいこと。「其挙動の粗密—は互に相似たるも」〈福沢・文明論之概略〉
かん‐もう【管網】
張りめぐらされた配管の配置。ガス、上下水道などの管路を地図に記したもの。
寛猛(かんもう)相済(あいすく)う
《「春秋左伝」昭公二十年から》政治には寛容と厳格との調和が必要であるということ。
かん‐もうで【寒詣で】
[名](スル)「寒参(かんまい)り」に同じ。
かん‐もく【完黙】
「完全黙秘」の略。
かん‐もく【緘黙】
[名](スル) 1 口を閉じて何も言わないこと。押し黙ること。「新聞が一時に—して了っただけに」〈里見弴・多情仏心...
かんもく‐しょう【緘黙症】
⇒無言症
かん‐もじ【閑文字】
無意味な文字・文章。無益な言葉。かんもんじ。「—を連ねただけの小説」
かん‐もち【寒餅】
寒中につく餅。かんのもち。《季 冬》「—のとどきて雪となりにけり/万太郎」
かん‐もち【癇持(ち)】
「癇癪(かんしゃく)持ち」に同じ。
かん‐もつ【官物】
1 官府の所有物。かんぶつ。 2 諸国から政府に納める田租や上納物。かんぶつ。「—の初穂を割(さ)き奉らせ給ふめり...
かん‐もつ【勘物】
考え調べること。また、文章の内容について調べてつけた注記。「諸卿の—に任せ、この書を和国にひろむべし」〈浄・用明天王〉
かんもり‐づかさ【掃部寮】
⇒かもんりょう(掃部寮)
かん‐もん【肝文】
[名・形動ナリ] 1 重要な文章。「不晴不晴の時、と申すが、中にも—でござる」〈虎寛狂・布施無経〉 2 大切なこと...
かん‐もん【勘文】
平安時代以後、明法道・陰陽道(おんようどう)など諸道の学者や神祇官(じんぎかん)・外記(げき)などが朝廷や幕府の諮...
かん‐もん【勘問】
取り調べること。責め問うこと。「獄(ひとや)に居る事既に五、六度になると云ふとも、度毎に必ず—する事なし」〈今昔・...
かん‐もん【貫文】
「貫(かん)2」に同じ。
かん‐もん【喚問】
[名](スル)公的な機関に呼び出して問いただすこと。「国会で証人を—する」
かん‐もん【棺文】
棺に書く経文。「出離生死、入住涅槃、寂静無畏、究竟安楽」など。
かん‐もん【関門】
1 関所の門。また、関所。 2 目的を達するのに突破しなければならない難所。また、突破するのが困難な所。「入試の—...
かん‐もん【関門】
山口県下関市と、福岡県北九州市門司(もじ)区。関門海峡に隔てられる。
かん‐もん【肝門】
肝臓に出入りする血管(門脈・肝動脈)・胆管・リンパ管・神経が集まって通るところ。肝臓の下面中央部付近にある。
かんもん‐かいきょう【関門海峡】
本州と九州を分かつ海峡。瀬戸内海の西口にあたり、周防灘(すおうなだ)と響灘とを結ぶ。最狭部は早鞆瀬戸(はやとものせ...
かんもん‐きょう【関門橋】
関門海峡の早鞆瀬戸に架けられたつり橋。自動車専用の道路橋。つり橋部の長さ1068メートル。昭和48年(1973)完成。
かんもんぎょき【看聞御記】
⇒看聞日記(かんもんにっき)
かん‐もんじ【閑文字】
⇒かんもじ(閑文字)